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旧型のほうが速くて長い|LTX-2.3→2.5、乗り換えるべきかを同じ4090で測った


新しいほうが強いとは限らなかった

LTX-2.5が出た日に導入と検証の記事を書きました。書き終えて、ふと気になったんです。

先月まで最新だった2.3を使っている人は、乗り換えるべきなんだろうか。

答えを持っていなかったので、同じRTX 4090に2.3を追加で入れて、2.5と同じ物差し(生成速度、解像度×尺の限界マップ、精細度、60秒のID保持、日本語台詞、カット割り)で正面から測りました。

結果は想像とだいぶ違いました。先に30秒でわかる表を置きます。

| 軸 | LTX-2.3 | LTX-2.5 | 勝ち |
| 4.84秒1本の生成時間 | 35秒 | 54秒 | 2.3 |
| 1生成の尺の上限 @544x960 | 16秒超 | 6.76秒 | 2.3 |
| 空回りスタール | 18ケース中ゼロ | 境界超えで頻発 | 2.3 |
| 精細度(同一プロンプト実測) | 3.56 | 7.49(2.1倍) | 2.5 |
| 60秒連結のID保持 | 後半で緩む | フラット | 2.5 |
| 日本語台詞(3本実測) | 1/3一致 | 2/3一致 | 2.5 |

速さと尺の2.3、精細と忠実の2.5。 どちらかの全面勝利ではありませんでした。だからこの記事は「乗り換えろ」でも「不要」でもなく、あなたの用途がどちら側かを判定できるデータ集です。

この記事は無料部で「2.3と2.5は導入の作法が別物」という話(ここでつまずく人が多いはず)、有料部で全6軸の実測データと使い分け表、検証スクリプト一式を出します。


前提: 両方とも同じ4090・公式推奨の量子化配布で測った

  • 環境: RTX 4090 (24GB) + RAM 64GB + ComfyUI portable(本体はLTX-2.5対応の最新)

  • 2.3: 公式配布の蒸留fp8単一チェックポイント(29.5GB)+ Gemma 3 12B fp4

  • 2.5: 公式系の蒸留int8-convrot分割ファイル(21.5GB)+ Gemma 4 12B int8

  • 量子化形式が違う(fp8 vs int8)のは「各世代が公式に配った4090向け構成」を尊重した結果です。同一量子化の学術比較ではなく、ユーザーが実際に動かす構成同士の実用比較です

導入の作法が別物(2.3を今から入れる人・両方入れる人へ)

構成思想が世代で変わっている

| | LTX-2.3 | LTX-2.5 |
| モデル配布 | 単一ckpt(映像/音声VAE・プロジェクション内蔵、checkpoints/へ) | 分割ファイル(diffusion_models/ vae/ 等へ) |
| テキストエンコーダ | Gemma 3 12B(2ファイル方式: LTXAVTextEncoderLoader) | Gemma 4 12B(統合1ファイル: CLIPLoader type="ltxv") |
| 生成パイプ | 2パス(半解像度で生成→潜在x2アップスケール→仕上げ3ステップ。空間アップスケーラ必須) | 1パス |
| fps / 尺の刻み | 25fps / 8の倍数+1 | 25fps / 8の倍数+1 |

第9弾で書いた2.5の罠(CLIPLoaderを使う、音声VAEはcheckpointsにも置く…)は、2.3にはそのまま当てはまりません。2.3は最初からcheckpointsに単一ファイルを置き、専用ローダー(LTXAVTextEncoderLoader)にGemma 3とckptを両方渡します。逆に2.3の作法で2.5を組もうとしても詰みます。両方入れる場合も衝突はなく同居できます(このマシンで同居中。合計約80GB)。

ゲート同意の小ネタ: 「Agreeボタンが見当たらない」は正常かもしれない

2.3のリポジトリもゲート付きですが、2.5のときに同意していればボタン自体が表示されません。HFのゲート同意はリポジトリ単位ではなくライセンスグループ単位で効いているようで、LTX-2.x系は1回の同意で全部通ります。「ボタンがない=壊れてる」ではなく「もう許可されている」。トークンでHEADリクエストを打って200が返れば確定です。

ついでの訂正: 「2.3はApache 2.0」という記事を見かけたら

海外ブログに「LTX-2.3はApache 2.0」と書いているものがありますが、HFリポジトリの実物はLTX-2 Community Licenseです(2.5と同じ系列。売上$10M未満は商用可・地域制限なし)。ライセンスは配布物のLICENSEファイルで確認する癖をつけましょう。

2.3の公式ワークフローはComfyUIに同梱済み

2.3用のワークフローは、ComfyUIのテンプレートブラウザに公式版が既に入っています(video_ltx2_3_t2v ほか)。テンプレは「dev版ckpt+蒸留LoRA」構成なので、蒸留ckptを直接使うならLoRAノードを外してチェックポイント名を差し替えるだけです。付録のスクリプト(build_ltx23.py)はこの公式配線をAPI化したものです。

ここまでで両方動く状態になります。ここからが本題、6軸の実測です。

(ここから有料。18ケースの限界マップ重ね書き、精細度のA/B、60秒ID対決カーブ、日本語Whisper判定、マルチショット互換性、使い分け表、スクリプト一式)

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