50歳、胃カメラより体重計のほうが怖かった
職場の健康診断を受ける時期がやってきた。
「50歳になったし、一度ちゃんと診てもらおうかな」
そう思って、今回は病院の施設で、
日帰り人間ドックを受けてきた。
これまで職場の健康診断は、
職場に来てくれる業者さんの健診を受けていた。
でも50歳。
そろそろ、何かしら引っかかってもおかしくない年齢になってきた。
だったら、病院で少し詳しく診てもらおう。
そして、今回は胃カメラも受けることにした。
実は胃カメラは、経験がある。
30代の頃、胃もたれが気になって受けた胃カメラで、ピロリ菌が大量にいることが発覚。
除菌治療をして、無事に完治した。
その影響もあって慢性胃炎と診断され、
しばらく胃カメラで経過を見ていたけれど、
3年ほどで問題がなくなった。
それ以来、胃カメラは受けていなかった。
だから今回は、かなり久しぶりの胃カメラである。
人間ドック会場で、勝手に仲間意識
総合病院の健診施設に到着。
思っていたより受診者が多い。
そして、みんな同じような検査着に着替える。
会話をするわけではない。
名前も知らない。
でも、同じ服を着て、同じように検査を待っている。
まことに勝手ながら、仲間意識が芽生える。
「今日は、みんな頑張ろう」
とは、もちろん言わない。
心の中だけである。
そして、怖くて乗りたくなかった体重計へ
人間ドックでは、当然ながら体重も測る。
私は最近、体重計に乗るのが怖かった。
だいたい分かっている。
分かっているけれど、数字として見るのは怖い。
でも、今日は逃げられない。
そして、意を決して乗った。
「あ、やっぱりね」
思っていた数字だった。
数字はかなりヤバい。
しかも、
旦那よりある。
もうホラー。
旦那は前回の人間ドッグで、見事に体重を減らし、健康数値的にもいい結果を出した。
まぁ、増えていなかったのは良かった。
そして、ちょっと思った。
体重って、分かっているつもりでも、
数字として認識すると違う。
「私は今、この体重なんだ」
と現実を知る。
だったら、ここからダイエットに向き合うしかない。
……今後の努力を信じよう。
前を向こう!
先生のお見立て「特に注意することはありません」
内診では、先生が細かく説明してくれた。
そして、
「特に注意が必要なことはありません」
と言ってもらえた。
ほっとした。
50歳になったんだなぁ、と思った。
若い頃だったら、健康診断の結果をそこまで深刻に考えなかったかもしれない。
今は、
「何かしら引っかかるかも」
と思いながら受けている。
だからこそ、「大丈夫」と言われると、
ものすごくホッとする。
ただ、食事については、
「糖分は控えて、タンパク質をもっと摂って、
炭水化物を減らすことを意識してください」
とのこと。
はい。
最近、自分でも気をつけているところです。
でも、先生に言われると、
やっぱりちょっと身が引き締まる。
そして、ついに胃カメラ。26番の出番
検査を受けながら、ずっと気になっていた。
胃カメラ。
麻酔、変わってたらいいのにな。
私が苦手なのは、胃カメラそのものより、
麻酔だった。
麻酔液を口に含んで、上を向いて、
喉のあたりにしばらくとどめておく。
これが苦手なのだ。
多分、せっかちだから。
ところが今回は、麻酔は意外と大丈夫だった。
「お、いけるじゃん」
と思った。
ただし。
「3分は、長いなー。」
3分って、普段なら一瞬なのに。
こういう時の3分は長い。
そして、いよいよその時がきた。
「オエッ」がつらすぎる
胃カメラが入っていく。
オエッ。
……つらい。
思っていた以上につらい。
そのとき、看護師さんが肩をポンポンしてくれた。
それだけなのに、ものすごく安心した。
「ああ、これ、うれしいな」
と思った。
大人になったら、つらいことがあっても
自分で何とかすることが多い。
でも、こうやって誰かに優しくポンポンしてもらうと安心する。
子どもって、こんな気持ちなのかな。
そんなことを考えていた。
自分の胃を見て感動
少し余裕が出てきた。
せっかくだ。
自分の胃なんて、なかなか見る機会もない。
余裕のある時は画面を見る。
「あ、キレイだなー」
なんだか不思議。
さっきまで「早く終わって!」と思っていたのに、余裕が出ると胃の観察を始めている。
そして検査が終わり、先生からひと言。
「胃はキレイです。問題ないです」
お墨付きまでいただいた。
よかったーーー!
これからも美味しくご飯を食べられる!
受診後、新たな問題が
人間ドックが終わったら、
食べたいものを食べよう。
受ける前は、ケーキを食べようと思っていた。
でも、さっき先生から
「糖分を控えめに」と言われたばかり。
しかも、胃カメラを終えた人が説明を受けているのが聞こえてきた。
「麻酔が切れるまで、1時間くらい食べないでください」
え?
このままいくと、昼まで食べられない。
お腹が鳴り始める。
何を食べよう。
胃に優しいものがいいのかな。
ラーメン?油っぽい。
肉?いきなり個体すぎるか。
いや、ケーキ?糖分の塊。
……おにぎりかな。
そんなことを考えていたら、
帰りに病院内のコンビニで使える
700円のクーポンをもらった。
「ここで焼いているパンもたくさんありますよ!」だと?
ウキウキでコンビニに入る。
美味しそうなパンがズラリと並んでいる。
これは困る。
どんどんお腹が減ってくる。
悩みに悩んで選んだのは、
昆布おにぎり。
ホイップあんぱん。
コロッケパン。
そして、夫と食べるみたらし団子3本入り。
……先生。
糖分控えめって言われたばかりなのに。
ホイップあんぱん、買ってます。
糖分、油分、がっつりラインナップしてます。
700円クーポンを片手に、じっくり選んで
てっきり700円ちょうどくらいになると思っていた。
ところが。
100円オーバー。
100円だけ自腹。
私の脳の衰退を、検査なくして思い知らされる。
……まあ、100円くらいはいいか。
今日のところは。
50歳、今日わかる範囲では健康でした
今日の人間ドックで、すべての結果が出たわけではない。
だから、まだ「全部大丈夫!」とは言えない。
それでも、今日わかる範囲で自分の健康を確認できた。
それだけで、かなりホッとした。
体重については、まあ……。
現実を再認識した。
あとは、これからの努力を信じるしかない。
50歳。
体のことも気になる。
体重も気になる。
胃カメラはちょっとつらい。
でも、これからも美味しくご飯を食べたい。
だから、またちゃんと自分の体を確認しに行こう。
そして次の人間ドックまでに、
体重計の数字が少しでも変わっていますように。
……旦那より少なくなっていますように。
切実な願いなのだ。
