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児童養護施設の子どもたちの自立支援活動と自分自身の自立に向けて

理系に傾倒してきた自分に、他にできることは本当に無いのか?

この活動に参加した当初の想いです。今の仕事(ポジション)に対して、心の奥底で「居場所」としての感覚が揺らいでいました。

自分の居場所は本当にここだけなのか?

そんな時に、社内情報で「児童養護施設の子どもたちの自立支援」を目にした。今の仕事も引き続きありましたが、自分自身の直感に従い、この活動に参加することにしました。


🧸🪀児童養護施設の子どもたちの自立支援活動について🪀🧸

社内の業務外活動のひとつ。児童養護施設の子どもたちが健全な形で社会に巣立てるように、社内で可能な範囲で支援を行います。

通年、外部のNPOを介して、自社の業態に則してITの仕事体験(イベント)を開催しています。今年度は、下記にある電子玩具を利用したプログラミング体験を3回開催しました。


♦️自動走行プログラミングの電子玩具(mBot)


日本はセーフティーネットなど福祉政策が比較的しっかりしていますが、それでも生まれる環境次第で貧富の差は出てしまいます。結果として、子どもの間で知識や体験の格差が生まれてしまい、社会生活を営む上で悪影響が生じてしまう。

自分としては、子どもたちが将来担う「生業」について、個人で大切にしたい「価値観」について、社会に出るまでに多種多様な選択肢を持つこと。そこに際して子ども自身に「気づき」の機会を提供することに、この活動の意義があると考えています。

これまで、この活動について数回投稿してきました。今回は直近のIT仕事体験(イベント)の話と、今年度の総まとめを書くことにします。


社会的養護と児童養護施設

この活動を説明する上で欠かせないキーワードのひとつに「社会的養護」があります。

社会的養護とは、保護者のない児童や、保護者に監護させることが適当でない児童を、公的責任で社会的に養育し、保護するとともに、養育に大きな困難を抱える家庭への支援を行うことです。

社会的養護の意味(こども家庭庁・ホームページより引用)

社会的養護の一環で運営している施設のひとつに「児童養護施設」があります。児童養護施設に入所する経緯は様々ですが、近年では「虐待」「精神疾患」など、特に「貧困」に関連した理由が半数を超えます。


🏡🌳児童養護施設について🌳🏡

  • 家庭環境に問題を抱える子どもたちが、親元(家庭)を離れて施設で生活しています。家庭と同等の環境の中で生活できるように、きめ細やかなサポートを提供しています。

  • 衣服・食事・住居(衣食住)という物理的支援はもちろん、人間関係や進路に関する相談、心のケアなど、子どもたちの成長と自立のために多角的に支援しています。


児童養護施設は「18歳で退所すること」というルールがあります。一般的に考えれば、これから大学生を迎える時期です。

児童養護施設を出てからは個人で自立を目指しますが、親をはじめ、身近に相談できる相手が居ないことの影響は大きい。経済的問題はもちろん、幼少期の逆境体験に起因した心身不安定(精神的問題)も深刻です。

経済面と精神面のサポートを受けられる環境を用意すること。子どもたちを誰ひとりとして取り残さないためにも、社会的養護は必要不可欠な福祉政策であり、特に「安心」「希望」の機会均等が目的にひとつです。

本活動を通じて学び・感じたこと

片手間ではありますが、自分の「できること」を模索する目的がありましたので、最後までやり切る気持ちと責任感を胸に向き合ってきました。

ここからは、1年間を活動を通じての所感です。

個人的に感じたギャップ

児童養護施設という背景事情(逆境体験など)を知り、心の配慮は意識して接しました。一方で、心の問題を除けば、普段自分がプライベートで参加しているイベントで会う子どもたちと大差ない。本当にごく普通の子どもたちでした。

児童養護施設だからと言って、娯楽の全てが禁じられている訳でもなく、ゲーム(ハード)は標準的に与えられているようでした。自分の趣味でもあるポケモンの話題に飛びつく子どもが多く、個人的には助かりました。

児童養護施設という背景事情は念頭に入れて、自然体で向き合うことが大切だと思いました。

知識や体験の格差と書きましたが、自分も所々で先入観(バイアス)がありましたが、徐々に無くなりました。境遇は違えど、ごく普通の子どもたちです。そういう意味で、自然体で接することを今回は意識しました。

運営側として感じた達成と課題

前回のイベントでは、ITとしての仕事(説明)など全体的に仕切る役割を担いました。自分が熟語など小難しい言葉を多用する性質もあり、子どもの目線に立つことの難しさを痛感しました。

この辺は、他のメンバーが様々な形で補完してくれたりなど、実は「チーム」で動くことの意味を今回でかなり実感しました。それは「適材適所」を起点とした補い合う関係性とも言えます。

イベントのゴールのひとつは「その時間を楽しく過ごしてもらうこと」だと思います。その点はチームで少しずつ進歩しながら、確かに達成できたことだと思います。

子どもたちが、その時間を楽しみながら達成に導くために。その辺は今後の課題です。

自分としては、今回の経験から「仕事」の伝え方の幅を広げたい。それには今のやり方だけに囚われてはいけない。これまでは、論理が十分であれば問題ないという考えがありましたが、そこは今後で改めていけたらと。

自分自身の社会的自立

自分はこれまで理系にばかり傾倒してきました。それは、早々に「数学」という得意分野を見つけたからでもあります。

一方で、学生時代から心の中で「評価されたい」という気持ちが前のめりになることが多く、対人関係はいつも苦難続きでした。

自分は「理系」という道筋しか存在しないと言い聞かせてきた。でも、他にも自分に合う道筋が存在するかもしれない。人間という、不確定な部分を常に持つ者と対峙する意義に、今回を通じて触れられた気がします。

それこそ、文系か理系という二者択一で自分を捉えるのではなくて。

時には子どもたちと直で接して、時には側から子どもたちを眺めて。彼ら彼女らの持つ大きなエネルギーと、それを自制する術(知識)を「気づき」として与えられるように。

これは、自分自身の今後のひとつの「目標」になるとこでしょう。

おわりに

二足の草鞋に近い状況で、大変ではありました。ただ、普段の生業とは別のことに向き合い、自分自身の視野を広げるための活動としては、非常に充実感がありました。

理系に傾倒してきた自分に、他にできることは本当に無いのか?

自分もこれまで「自立」の本質的な意味を考え続けてきました。それに対するひとつの答えを言うならば、他者に寄り添えるだけの、経済的と精神的な余裕を持てるようになることだと考えます。

自己紹介の記事でも書いている通り、入社した当初の自分にはそうした余裕はありませんでした。それでも、時間の流れで徐々に余裕は増えてきた。

様々な背景事情を持つ人たち。それぞれの目線に立って伝えることの壁を乗り越えたいです。

まさに時代は転換期(巳年というタイミングも含めて)。来月から新年度を迎えますが、時に流れに身を任せつつ、できることを広い範囲で模索し、引き続き、前を向いていきたいです。

引き続き、子どもたちの未来に向けて、尽力していきます!

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最後まで読んで頂き、ありがとうございます。この記事が、何か皆さんの未来を変えるキッカケになれたら幸いです。
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⭐︎⭐︎⭐︎ 谷口シンのプロフィール ⭐︎⭐︎⭐︎


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