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バーチャルな存在が実写に融合してる系動画(主にVlog)を探してみた

ここ最近VTuberや、それに限らずアニメ調な姿の存在が実写の世界に降り立ち、なにかをしている動画がちょいちょい増えています。お散歩をしたり、旅をしたり、キャンプをしたりと、やっていることも様々。

肌では“流れ”を感じつつも、まだまだ芽生えた段階のようでもあり、なによりこういった動画に明確な名前も与えられていない印象です。

なので、まだメディアに持ち込むにも早いかなぁ……と思いつつ、広がっていったら面白そうだなとも思ったので、まずは僕の見えた範囲で「バーチャルな存在が実写に融合してる系動画」とも言えそうなものをちょっと集めてみました。

他にも大手どころなどで事例はありそうですが、まずはそのへんではない人たちをメインにピックアップしてみます。

※情報は個人で立てているDiscordサーバーにいる方々のご協力もあって集まりました。ありがとうございます!


【たぶんビッグバン】マヨチャンねる氏

2025年6月にどこからともなく現れたマヨチャンねるの深夜おさんぽ動画。

手描きアニメの少女がありえんほどハイレベルに実写世界に溶け込んでいる光景に、ビビった方も多いはず。僕もビビりすぎてKAI-YOUさんで記事書いたら総合ランキング3位(現在4位)になっちゃって二度ビビる事態に。

とにかくクオリティが段違い。以下でもいくつかご紹介しますが、感化されたフォロワーのような動画が以後けっこう生まれています。

作った人はクリエイターの改リさん。実績豊富な方でYouTubeはほんとタマにだけ更新されるタイプ。普通に多忙そうです。そして先日、春野さんというアーティストのMVを手掛けていました。

いい具合にマヨチャンねる氏の血脈を感じる……! 1年くらいマヨチャンねる氏に飢えていた人にはひさしぶりの恵みの雨やもしれません。

エッセイも出ます。敷嶋てとらのVlog

3Dモデルを使うタイプのVlogだと、いま定番になっているのは敷嶋てとらさんでしょう。

おだやかな語り口で日本のいろんなところ歩くVlogが人気コンテンツになっていて、今後発売されるエッセイにも関連コンテンツが付録されるのだとか。

動画内では3Dモデルの登場頻度はほどほどながら、溶け込ませ方がかなり自然なのがポイント。「自然にそこにいる」感があるのがよきです。ナレーションや構成、編集も含めて、3Dモデル持ちVTuberのVlogの参考になっていそうな。そもそも普通にVlogとして映像きれいなんすよね。

そしてこの方の欠かせない要素といえば酒。酒あるところに敷嶋てとらあり。朝からプレモルジョッキがいけるような方なので、年中飲酒ボーイな自分は常にシンパシーを感じています。

そういう意味でも個人的に参考になっています。香福味坊さんのモーニング行ってみたいンゴねぇ……あと、たまにVRChatも探索されているので、根っからの旅好きなんだなと思っております。そして歌もうまい。多芸だァ……

バイク旅も、釣り動画も、VRレンズも。日ノ本マイのVlog

旅系Vlogのカテゴリで言うと、日ノ本マイさんの動画もかなり前から投稿されていますね。風来人として全国各地をバイクで旅するようで、その様子を3Dモデルと実写の融合でよく表現されています。あと、旅系動画向けにライダースな姿が用意されているのもよきです。

動画バリエーションもけっこう多めで、釣ったうえで調理までする釣りVlogなんかも見られます。あと、VRChatでの活動もかなり活発で、サンリオVfesのアイドル企画で優勝したり、Vketでいろいろ関わっています。

特にテックの波動を感じるのがキヤノンのVRレンズを使った実写融合動画。Vketへのキヤノン出展時に制作された動画だそう。こういうコンテンツ作れるの、独自の強みになりそうな。

あっ、これは私信なんですが、サンリオVdolの優勝演目、とてもよかったです。VTuberとしてのコンセプトがこれでもかと活きたステージ、とてもスキです!

川から海まで歩くマヨチャンねるリスペクト動画。しらのめの深夜徘徊

イラストレーターのしらのめさんが2026年4月に投稿した動画は、マヨチャンねるおさんぽ動画の文脈を強く感じる一本。実際に概要欄にリスペクト元として記載されています。

こちらは純粋にアニメ部分の枚数が多いのが目を引きます。普通に3Dかと思うくらいにはいい感じに動く。動画の方向性はマヨチャンねる氏を踏襲しつつも、おさんぽコンセプトが明確だったり、BGMとかしっかり差し込んだりと、「深夜おさんぽ動画としての作り込み」にこだわりが宿ってます。

ちなみに、この少し前の動画では、3Dを使っていそうな似たテイストの動画も。映っている女の子の出で立ちと、「コンビニで肉まんを買う」という習性から、同一人物っぽいのですが、はたして。

すんごい動く! ショートアニメの安田現象(の代理さん)のVlog

2026年5月には、映画監督/3DCGアニメーターとして著名な安田現象さんがもアニメVlogを投稿。代理人のメジェ子さんが「浅草にある標高10mの山」を登るという内容です。

なんとなくトゥーンな3DCGで動いていそうなんですが、見え方がマジでアニメぽくて普通に脳がバグる。すごいアングルで撮ってたり、モノ(大根)も描いちゃうことで「手に持つ」シーンまで作っているのが秀逸です。

どういう形で映像撮影してメジェ子さんはめこんだんだろ

こちらは以後も定期的に動画投稿されているシリーズものとして展開されています。この動画と上記しらのめさんの動画で、「アニメ×実写Vlog」が一つの“流れ”として固まったな~という印象を受けます。なんとなく。

不夜ロクヤのおさんぽは実写の人間ともコラボ

VTuberの不夜ロクヤさんは最近3Dモデルを獲得。それにともなってか、おさんぽVlogをよく投稿されています。

いろいろ生い立ちが過酷ながらも、それゆえか目の付け所がいい企画が多い方です。「自認月ノ美兎さんぽ」はマジ名作。Live2D時代もよくおさんぽ動画を投稿されていたのですが、3Dモデルとの相性がよいためかさらに増えている印象。

そしてつい先日には、実写のおさんぽ動画をよく登校しているmorgenさんという方とコラボ。リアル人間×VTuberのおさんぽ動画、けっこうめずらしい気がします。3Dモデルの置かれ方もけっこういい感じで、今後リファレンス先としてよく見られるかも?

そしてこの方も歌うまな方。ミッシェルのカバーができる人。オリ曲もお持ちです。

いろいろ“持ってる”公乃ポチのおさんぽVlog

土佐弁が特徴的なVTuberの公乃ポチさんは、富士山登山を前に体力づけのため、おさんぽVlogに挑戦。「おさんぽ界隈」なる言葉が飛び出しているのがちょいおもしろポイント。たしかに「深夜散歩界隈」みたいなタグがYouTubeにもあったような。

選んだ場所は谷保駅~国立駅。全編通して割と山場のない散歩に見えて、なぜかフリーメイソン的ななにかなど、面妖なオブジェクトを引き当てています。これを特徴的な声としゃべり方で実況してくれるので、シンプル中身がおもしろい。

なにげなく3Dのお姿が街にいるシーンが多め

その一方で、動画中けっこうな頻度で両手、顔、後ろ姿などが見えており、この人が散歩している様子がちゃんと伝わる作りになっているのもポイント。細かい作りが丁寧です。

ちなみにワンオフのLive2Dアバターをお持ちですが、VRChat配信もチラホラされているみたいで、市販アバターを使っている様子が見られます。どこかにいらっしゃるのかしら。そしてこの人も歌動画よく出してるしオリ曲もある。特徴的な声がいい感じに歌に映える……

プロの技術屋さんが作ったらレベルがすごい。夢天狗の旅Vlog

技術レベルで言えば夢天狗さんの動画がかなりハイレベル。3DCGアニメスタジオ勤務経験のあるプロの方(特にUEが強そう)ですが、最近は実写融合の手法研究を兼ねたVlogをよく投稿されています。

マジで「そこにいる」感すごい絵をお出しされてきます

目を見張るのは、ある程度の広角映像で映る実写空間の中に、3Dモデルがポツンといるような見え方。自撮り棒が見えなくなるinsta360 X5を使いつつ、撮影映像内の人物を3Dモデルに置換する作り方と思われます。めちゃくちゃ見栄えがよい……

その後も技術研鑽を重ねつつ、いろんなVTuberさんと3DCG技術を駆使したコラボを重ねている様子。華墨しゅかさんへの3Dモデルプレゼントドッキリは先日記事にさせてもらったんですが、上記の不夜ロクヤさんの3Dモデルをお借りしたファンアートムービーを作っているのも興味深いですね。実写の街に立ってもらうシーンがあるの、解釈一致。

生身の人とジャグリングもできるし、デュエマもできる。三珠さくまるの謎技術動画

技術力が異次元すぎてたびたびバズっている印象があるのが三珠さくまるさん。特に現実空間でジャグリングをする動画をおぼえている人は多いはず。

ほんとナチュラルに現実空間にいるし、全然自然にリアルの人とジャグリング合わせたりしています。当たり前な顔してめちゃくちゃすげぇことをシレッとやっているお人です。そしてこうした動画を、よくよく考えると数年前からトライしている印象です。

最近はバーチャルの姿のままデュエマを遊ぶ光景までお出ししている。いやどうやってるの???

……と思ったら、このツールはBOOTHで無料公開されていました。いやいいの??? こういうオープンな姿勢がステキ。

バーチャル存在がリアルのテント組み立ててる!? 広葉樹マキのキャンプVlog

技術力ならば、広葉樹マキさんのソロキャンプ動画もすごい。技術力の塊・Resoniteに近しい方のようですが、その片鱗(?)を感じる内容です。

“いる”

ご覧くださいこのスクショ。バーチャルな存在がキャンプ地で椅子運んでます。技術的には動画生成AI・Kling O1を使っているそう。

軽く調べた感じ、生成だけじゃなく編集とかも対話ベースでできるようで、これを使って実写人物を3Dアバターに置換している……?ように見えます。でも原理はわかっても「いやすげぇなオイ」ってなる。生身のお姿もアバターと同じような服装にしているので、手元のシーンも違和感なし。

また、ナレーション担当キャラクターはGeminiでイメージ出力、音声も別の生成AIを活用しているようです。動画生成AIユースケースの好例なような気がします。この方も研究重ねている様子なので、今後のレベルアップにも期待大です。

雪ノ精くもちのキャンプロケは、超美麗3D配信からの二段構え

サジェストされた動画をなんとなく見てみたら、のりプロ所属のVTuberさんでした。雪ノ精くもちさんという方。ソロキャンプが好きで、7月に投稿されたての動画は少し遅めの春キャンプに挑戦しています。

動画中にはリアルのお手元が現れる中、さらに3Dモデルの全身が映るカットも登場。技術的にやっていることはシンプル。おもしろいのは、この動画より少し前に、“超美麗3D”(※実写のよくある隠語)配信を実施していることでしょうか。

実写配信の振り返り・裏側として、3Dモデル×実写動画をお出しすることで、VTuber当人が実際にあの場にいたことをいい具合に訴求できている印象です。アングルさえ気をつければ、かなりマネしやすい構成・展開ではありますね。

余談ですが、この方もVRChat配信をされていました。普通に新宿駅前からお歌配信をしていて、のりプロくらいの規模の事務所でもこの運用いけるのな~と感心。

旅Vlogのあらたなホープ。こまき日記のゆるい旅動画

3D×実写の旅Vlogとして、にわかに注目度が高まっていそうなのがYouTubeチャンネル・こまき日記。漫画家・小牧まりあさんの「うちの子」であるこまきさんが主役で、どうやらお仕事をやめたことがきっかけで始まった活動のようです。

テイストは敷嶋てとらさんのVlogに近い感じ。そしてこの方も動画のつくりが非常によきです。独特の色調にしたシネマティックな映像が、レトロな場所をめぐる動画コンセプトといい具合にマッチしています。テロップなども丁寧。

動画投稿が始まって2ヶ月ほどですが、旅Vlogは順調に再生数が伸びており、このジャンルのホープとして人気がじわ伸びしていそうな予感です。小牧まりあさんさんのXではこまきさんが登場するイラストもたびたび上がっており、こちらも要チェックです。

ハイレベルなアニメ融合路線の注目株。シーマイナのVlog

マヨチャンねる氏の系譜を技術的に感じさせるのがシーマイナさん。5月末に颯爽と現れた方ですが、アニメ調のちょいダウナーなギャルっぽい女性が、カメラを自撮りアングルで向けながら歩くカットが多数あるVlogを投稿しています。

この女性の動きがも~~~すごい。Live2D的なヌルヌル動きに、周囲の光源反映までされている。顔の角度もしっかりいい感じに変わるし、最新の動画では全身がバンバカ動く。それもなめらかに!

全編手描きでつなげたマヨチャンねるがパワータイプだとすると、こちらは「なにが起こってるかわからねぇ」と思い知らされるテクニカルタイプ。マジメに考えると、めちゃくちゃイラストタッチに見える3Dモデルを作って動かしてる感じかなぁ……?

こうした技術的なすごさもありつつ、独特のダウナーっぽいウィスパーな声質が絶妙に癒し効果あり。技術的に見なくともコンテンツとしていい感じに仕上がっているので、この方たぶん伸びます。

VTuberと“マスター”の対話が新鮮。現世ミレンの実写融合MV

現実存在系VTuberとして最近デビューした、ロンドン在住の現世ミレンさん。「マスター」と呼ぶ人間と住んでいるというスタンスが特徴的で、その諸要素をこれでもかとかっこよく凝集してみせたのがオリジナル曲「今日も漂う」のデモMV。

現世ミレンさんがマスターとともにロンドンの街で過ごす一日を、めっちゃクールなギターサウンドと歌で鮮やかに描くMV。すさまじくかっこいい……! シネスコサイズだし、テロップや二分割映像も垢抜けたおしゃれさがある。そして3Dモデルも実に自然に溶け込んでいる。

……と、クリエイティブとセンスが激烈に炸裂したMVの後に公開されたのが「編集にめっちゃ口出ししてくるVtuber」。

先の動画がめちゃよすぎてハードルが上がってしまったので、「おしゃれじゃない日」をお出しすることで中和を図る――ものの、映像編集がおしゃれなので、現世ミレンさんが「それやめましょう」と静止し、おしゃれじゃない方角へ映像を導くという異色の動画です。

この動画、つまるところ「映像編集のこだわり」を逆説的に紹介しているのですが、「おしゃれじゃなくする」という工程を挟むことで、こだわり紹介を一種のエンタメにしているのがユニークで、しかもめちゃ参考になります。テロップって黄色くして中央に置くとクールなんだ!

オシャンなオリ曲を出した人とは思えない提案

そうして可能な限りおしゃれさを消しても、そもそもロンドンという光景が日本人にはおしゃれに見えちゃう罠。そのへんも織り込んでる感はなんとなくあります。クリエイティブもエンタメも忘れないスタンスはマジでかっこいい。どこかでさらに伸びていきそうな予感……!

レトロ映像が逆に好相性? 齋藤のんのんの不思議でかわいい動画

レトロ系の動画演出は流行りですが、これをうまく取り入れている方として齋藤のんのんさんを先日教えてもらいました。

めちゃ幼さがあるかわいい声と、ぺちゃっとした丸顔の女の子。ポップで愛らしいバーチャルな女の子が、めちゃくちゃノイズのかかった映像に映っている。異色。だけどなんだかハマっている。どこかノスタルジーを感じちゃう。遠い日、25年前に録画したような……

そしてこの動画テイスト、ノスタルジー演出も寄与しているんですが、3Dモデルを実写に重ねた際の違和感をうまくマスキングする効果もあるような気がします。

そしてそして、この映像テイストはホラーコンテンツにも活かされています。

……普通に怖え! これ「フェイクドキュメンタリーQ」じゃないんです!?

どう使われる? 熊乃ベアトリーチェの釣りロケで使われた実写合成技術

声優の小岩井ことりさんに飼われているらしい、MEWLIVE所属VTuber・熊乃ベアトリーチェさん。メタル、インターネットも趣味だけど、どうやら釣りも趣味なのだそう。

そんな趣味を活かす釣り堀ロケ動画が先日公開されました。この動画、バンダイナムコミュージックライブとバンダイナムコ研究所が、VTuber事業で提携を発表した際に公開されたもの。ロケ地現地でバーチャル存在を実写融合できる「ELMIRAIVE™ CX」なるシステムの、ある種の実証実験として公開されたものと思われます。

おそらくパッケージ提供されるであろう技術のデモンストレーションなのですが、触れ込みに違わず、影もいい感じに投影されています。これを後から映像編集せず、現地ロケだけで実現できるとしたらなかなかにすごい。

そしてこの技術が先日配信にも利用されていたようです。リアルタイムで運用できるのだとしたら、けっこう引く手あまたのような……?今後どんな現場で使われるか注目したいところです。

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