信号機ぶどう味【ショートショート・BL】
「はあ? 信号機ぶどう味?」
また変なことを言い出したと、君は眉を顰めた。
僕はすっかり慣れてしまったけど。
「うん」
「おまえさあ、大丈夫?」
僕は曖昧に笑った。
こうやって訳分からないことを言う僕を、
君は好きなんだよね。
僕を放っておけなくする、しょうもない手管。
「だってほら、あの信号の緑、
マスカットみたいじゃん?」
僕がちょっと離れた信号機を指さすと、
君に深いため息をつかれた。
「……それならぶどう、じゃなくて
マスカットだろうが」
「あ、そっか」
本気で間違えてた。
「……そんなにぶどう食いたいなら買ってやるから」
優しい君。
どうやったら、ずっと僕をかまってくれる?
赤信号を待つ間、そんなことばかり、考えている。
「信号機ぶどう味」が流行っているから、と
noteにレコメンドされたので、作ってみました。
ショートショートを書くのは、めちゃくちゃ久しぶりです。
いつも固定キャラでお話を作ってばかりなので、
名前のないキャラたちの、ほんの一瞬を切り取るのが
すごく楽しかったです。
友だち以上恋人未満なのか、
それすら分からない二人の関係。
僕目線のお話だけど、
君はどう思っているのかな、など
いろいろ思いを巡らせてしまいますね。
📚️作品紹介
TALESでは、オメガバースの2作品を掲載しています。
noteでは小説やその世界観を
イラスト、マンガしたものを掲載しています。
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