AIの進化は、「作るのが上手い」から「直すのが上手い」へ進んでいる
「あと少しだけ」が通じると、道具は相棒に変わる
AIに画像を作ってもらう。
少し前までは、
「すごい、こんなのまで作れるんだ」
という驚きが中心でした。
でも、
何度か使っていると、
だんだん別の不満が出てきます。
「ここはいい」
「でも、この部分だけ違う」
「そこだけ直してほしい」
そう思って修正を頼んだら、
今度は別のところまで変わる。
ふて猫は、完成度90点の画像を前にして、残り10点だけを指さしています。
「人間は、最初から完璧に作ってくれる道具より、“あと少しだけ直して”が通じる相手を好きになります」
OpenAIは、
新しい画像生成モデル、
「ChatGPT Images 2.5」
を発表しました。
従来より自然なライティングや質感表現が向上。
参照画像の再現性や、
複数回にわたる編集指示への追従性も高まったとされています。
さらに、
生成時間は従来モデルより最大50%短縮。
そして大きいのが、
狙った部分だけを変更し、それ以外の被写体や構図、背景を維持しやすくなったこと。
今日はこのニュースを入口に、
「便利な道具は、なぜ“作れること”より“直せること”が大事になるのか」
を考えてみます。
合言葉は、
読んで納得、明日ちょっとドヤれる。
一発で完璧なんて、そもそも人間の仕事でも少ない
何かを作るとき、
最初から完璧にできることは、
ほとんどありません。
文章。
資料。
デザイン。
写真。
企画。
ふて猫は、「完成」と書かれた紙に、すぐ赤ペンが入るのを見ています。
「人間の仕事は、“作る”より“直す”時間の方が長いことがあります」
画像生成AIも同じです。
最初の一枚を出す。
そこから、
「もう少し明るく」
「人物はそのまま」
「背景だけ変えて」
「文字の位置だけ直して」
そうやって、
少しずつ完成に近づける。
本当に便利になるのは、
最初の一発より、
その後なんですよね。
「全部やり直し」は、思っている以上に疲れる
せっかく、
いい画像ができた。
人物もいい。
構図もいい。
背景もいい。
でも、
一か所だけ気になる。
そこを直そうとしたら、
人物まで変わった。
背景も変わった。
なんなら、
雰囲気まで別物になった。
ふて猫は、「そこだけ」と言ったのに全部変わった画像を無言で見ています。
「人間は、失敗そのものより、“直したら別の場所まで壊れる”ことに疲れます」
これ、
AIだけではありません。
資料を少し直したら、
レイアウトが全部ずれる。
コードを一か所触ったら、
別の機能が動かなくなる。
部屋を少し片づけたら、
逆に散らかる。
人は、
修正の連鎖に弱いです。
だから、
「ここだけ直せる」
は、
かなり大きな価値があります。
便利な道具は、「言うことを聞く」だけでは足りない
AIに指示する。
直してもらう。
また指示する。
これを繰り返していると、
だんだん、
道具というより、
共同作業に近くなります。
ふて猫は、AIの横に小さな作業机を置きます。
「便利な道具とは、言われたことをやる道具ではなく、“前に決めたことを覚えたまま直せる道具”なのかもしれません」
人間同士の仕事でも、
同じです。
「ここだけ変えて」
と言ったのに、
全部作り直す人より、
前の意図を残したまま、
必要なところだけ直してくれる人。
そっちの方が、
一緒に仕事しやすい。
AIも、
そこに近づいているのかもしれません。
「言葉が上手い人」だけが得をする時代ではなくなる
今回の新機能には、
手描きのラフを使える
「Sketch」
もあります。
部屋のレイアウト。
服の形。
構図。
それを、
言葉だけで説明しなくていい。
ざっくり描いて、
「こんな感じ」
で伝えられる。
ふて猫は、長い説明文を消して、一本の雑な線を描きます。
「人間は、考えていないのではなく、“言葉にするのが苦手なだけ”ということがあります」
これ、
かなり大きいです。
頭の中には、
ちゃんとイメージがある。
でも、
文章にするのが難しい。
今までは、
うまく説明できる人ほど、
AIを使いやすかった。
これからは、
描く。
指す。
コメントする。
そんな伝え方でも、
かなり通じるようになる。
つまり、
AIとの会話も、
少し人間同士に近づきます。
「説明できる人」より、「直したい場所が分かる人」
これから、
プロンプトを書く技術だけが、
特別なスキルではなくなるかもしれません。
長い指示文を書く。
細かく条件を並べる。
それも大事です。
でも、
もっと大事になるのは、
「何が違うのか」
「どこを直したいのか」
を見つける力です。
ふて猫は、画像全体ではなく、一点だけを指さします。
「人間は、“何を作りたいか”より、“どこが違うか”を言えると、完成に近づきやすくなります」
これは、
仕事でも同じです。
部下の資料。
外注のデザイン。
会議資料。
「なんか違う」
だけでは、
直せません。
「ここが違う」
と言えると、
一気に進みます。
速くなることより、「やり直しが減る」方が大きい
今回、
生成速度は最大50%短縮したとされています。
これは、
もちろん便利です。
でも、
個人的には、
速くなること以上に、
「やり直しが減ること」
の方が大きいと思います。
ふて猫は、速く走るAIより、同じ場所を何度も往復しなくていいAIを選びます。
「人間は、待ち時間より、“同じことを何度もやる時間”に強く疲れます」
30秒早くなる。
それもいい。
でも、
一から作り直す回数が減る。
こっちの方が、
ずっと効きます。
AIは「作る人」ではなく、「一緒に詰める人」になる
これまでの生成AIは、
「作って」
と頼む相手でした。
これからは、
「ここを直そう」
「これは残そう」
「こっちは変えよう」
と、
一緒に詰める相手になっていく。
ふて猫は、AIに完成品を丸投げするのをやめて、隣に座ります。
「AIが便利になるほど、“任せる道具”から“相談する道具”に近づいていきます」
全部任せる。
ではなく、
途中で人が入る。
選ぶ。
直す。
戻す。
また考える。
その繰り返しです。
「完璧を出すAI」より、「壊さず直すAI」
たぶん、
人間が本当に欲しいのは、
最初から完璧なAIではありません。
そんなものは、
なかなかありません。
むしろ、
最初は70点でも、
80点。
90点。
95点。
と、
一緒に近づけられるAI。
そっちの方が、
現実には使いやすい。
ふて猫は、100点の奇跡を待つより、95点を少しずつ直しています。
「完璧さより、修正しやすさの方が、長く使う道具には大切なことがあります」
人間同士の仕事も、
案外同じです。
最初から完璧な人より、
「ここ直そう」
が通じる人。
その方が、
一緒に続けやすい。
明日ドヤれる一言
ChatGPT Images 2.5。
速くなった。
自然になった。
編集も細かくなった。
でも、
一番大きいのは、
「全部作り直さなくていい」
ことなのかもしれません。
ふて猫は最後に、
「一発で完璧にできる?」という質問の横に、
もう一つ書き足します。
「あと少しだけ、一緒に直せる?」
そして、
今日の明日ドヤれる一言。
「便利な道具とは、最初から完璧なものを出す道具ではなく、“あと少し”を一緒に詰められる道具なのかもしれません」
読んで納得、明日ちょっとドヤれる。
今日は、
ChatGPT Images 2.5の発表を入口に、
“AIはなぜ、作る道具から直し続ける相棒へ変わっていくのか”
というお話でした。
人間は、
一発で完璧にはできません。
だから、
直します。
相談します。
少し戻ります。
また作ります。
AIも、
その人間らしい作り方に近づいているのかもしれません。
そんなAIと人間の関係に見えるクセも、メンバーシップで少し深く眺めています。
メンバーシップはこちらです。
https://note.com/ashita_doya/membership
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