SwitchBotで命を生む!?うずら孵化器をDIYしてみた
▼はじめに
趣味で植物を栽培しているアトモスと申します。
我が家には温室があり、せっかくなので、うずらを飼育することにしました。
どうせなら卵の孵化から始めようと思い、ついでに孵化器を自作することにしました。
▼まずは孵化の条件を調べました
1.温度
ネット情報では人によって若干異なりますが、36.5〜39℃が適温のようです。
2.湿度
40〜60%が良いとされています。
3.転卵 (卵を回す作業)
理想は1時間に1回の転卵ですが、時間のゆとりがありません。4〜6時間に1回のペースでも成功例がありましたので、家族に協力を仰いで対応することにしました。
4.孵化までの日数
うずらは17日で孵化すると言われています。温度によって16〜19日、20日以上かかることもあるようです。
▼なるべくお金をかけずに孵化器を作成
ネット上の先人たちの知恵と経験を参考に、コストを抑えて作ります。何度も使わないペットヒーターやサーモスタットを新たに購入するのは無駄遣いになりかねません。そこで、植物栽培に使っているSwitchBot製品を活用することにしました。
使用するSwitchBot製品
1.CO2センサー(温湿度計)
温度と湿度を一定に保つために活躍。
2.プラグミニ
ペットヒーターを接続し、CO2センサーと合わせてサーモスタット代わりに使用。
3.ハブミニ
SwitchBotの各製品を連携させるために必要。Wi-Fi環境が必須。
その他に必要なもの
1.発泡スチロール
孵卵器の容器。自宅にあったものを再利用。
2.ペットヒーター
主に鳥類飼育用。ホームセンターで購入可。
40Wを使用しましたが、ネット情報だと20Wで十分なようですが、私が実施した環境だと40Wの方が安定する気がします。
3.水を入れる容器など
加湿器や濡れタオルでもOK。
孵卵器作成の工程
1.蓋にのぞき窓と空気穴を設置
プラ製のお菓子バケツの底を切り抜いて窓にし、発泡スチロールに接着。空気穴も数カ所開けます。CO₂濃度が1,000ppm以上にならないよう注意しました。
※窓を覗くことがなかったので、わざわざ作る必要はありません。

2.配線用の穴を開ける
電源コードを通すため、プラグが通る大きさに穴をくり抜き、後で元通りに塞ぎます。

3.ヒーターが直接発泡スチロールに触れないよう設置
熱で発泡スチロールが溶けるのを防ぐため、台の上に設置します。

4.保湿用の水容器を設置
空き缶の上部を切り抜き、紙ウエスを入れて蒸散しやすくしました。

5.完成
とってもシンプルな構造です。

SwitchBotの設定
加熱と予熱のディレイを考慮し、ON/OFFのトリガー温度はいずれも37℃に設定。
電源ON
1.温度が37.0℃以下になったとき
2.かつ、プラグミニの電源がOFFの場合
→プラグミニの電源をONにする
電源OFF
1.温度が37.0℃以上になったとき
2.かつ、プラグミニの電源がONの場合
→プラグミニの電源をOFFにする
▼問題なく機能するか確認
温度・湿度の確認
36.5〜39℃の目安内であれば問題なしと判断。相対湿度はあまり信用できないので、目安程度とします。


▼卵を入手
有精卵を購入
当然ながら、無精卵を温めても雛は生まれません。スーパーのうずらの卵に有精卵が混じっていることもあるそうですが、効率が悪いため、Amazonで販売されている有精卵(30個・送料込2,200円)を購入。
多すぎる気がしますが、割れや無精卵の可能性を考え、多めにしているのでしょうか。
▼温め開始
卵の消毒
説明書に「触れた手はすぐ洗ってください」とあり、念のためアルコール消毒液で軽く拭いてから設置。
卵が転がらないようにする
梱包材に使われていたプチプチを敷いて、転がらないようにしました。タッパーは転卵しにくかったため撤去。

転卵作業
・ 1〜2日目:2〜3時間おきに行う
・ 3〜13日目:4〜6時間おきに行う
・ 14日目以降:転卵中止
就寝時間は転卵をしません。また、平日は作業ができないため、春休み中の子どもたちに協力をお願いしました。
卵投入による温湿度の変化
最高温度:38.5℃ → 37.9℃
平均湿度:40.1% → 32.1%

紙ウエスを水容器から引っ張り出すことで、40%前後に安定。ただし出しすぎると水が垂れるので注意。

▼トラブル発生!(10日目)
原因は不明ですが、Wi-Fiルーターの不調か、ハブミニの接続切れでオートメーションが機能停止。
温度が45℃まで上昇していて焦りましたが、幸い短時間で気づきました。
影響の有無は、孵化予定日まで分かりません。

▼結果発表!
予定日の17日目に動きがなく不安でしたが、18日目の朝に殻をつつく音と鳴き声が聞こえ、無事に1匹目が誕生しました!


その後も続々と誕生!
18日目に孵ったのは1匹だけでしたが、その後、日を追うごとに孵化する数が増えていき、最終的には11羽が孵りました。
最後に孵った子は、孵化開始から22日目だったため、今回は温度がやや低めだったのかもしれません。

孵らなかった卵
21日目の夜、室内に強い臭いが漂いはじめ、最初は餌や糞が原因かと思いましたが、確認すると卵のひとつが腐っていました。
また、22日目の朝に殻を割ろうとしていた卵3個を夜に確認すると、2羽は自力で割ることができず亡くなっていました。残りの1羽は存命だったので手助けしたものの首や翼が曲がる障害が残ってしまいました。
温度にもよると思いますが、21〜22日目が孵化するか否かの判断を下すタイミングの目安になるのかもしれません。
反省点
卵をヒーターから離しすぎていたことが反省点として挙げられます。
近すぎると過加熱になるのではと心配していましたが、実際に孵化した卵の位置や、孵った雛がヒーターにぴったりくっついて暖を取っている様子を見る限り、ヒーターを設置した台の真下に卵を並べても問題はなさそうです。
もしくは、オートメーションの温度設定を38〜39℃あたりにしても良いと思います。
▼飼育に役所への定期報告が必要?
自治体によっては家畜保健衛生所への報告義務があります。
私の住む県では、2月1日時点で1羽でも飼っていれば、6月15日までに定期報告が必要です。
飼育目的がペット(愛玩)でも対象です。
※2025(令和7)年時点の情報です。
違反や虚偽報告には家畜伝染病予防法に基づく罰則があるため、飼育をお考えの方はしっかり確認しましょう。
まとめ
初めてのうずら孵化、そして、孵化器のDIY。SwitchBotを流用し、家族の協力を得て、なんとか雛の誕生までたどり着くことができました。
トラブルもありましたが、小さな命が生まれる瞬間は、何にも代えがたい感動があります。設備にお金をかけなくても、知識と観察、そして少しの根気があれば、孵化は可能だということを実感しました。
また、うずらの孵化は通常17〜18日とされていますが、状況によっては20日以降に孵化する場合もあると知り、焦らず見守ることも大切だと分かりました。
この記録が、これからうずらの孵化に挑戦しようという方の参考になれば幸いです。
