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2026年7月15日 UNISON SQUARE GARDEN LIVE 2026「Sentimental Period」千葉県 幕張メッセ ただの感想戦


2026年7月16日、配信を見ながら4割くらい感想文を書いたところで手が止まった。
書いていて、楽しくない。
いつもは書きながら色々思い出してはどんどん長くなっていった文が、進まない。
多分私がこの感想文を書き切る前にあらゆる所でこのライブの感想やレポートが放たれていることだろう。
きっとそれらの素晴らしいレポートの中で歌詞とこのライブのあれこれが交差していることは書かれていると思う。
私もそういう感想文を書いていたけれど、どうにも進まなかったので本当に短く思ったことを書いて終わりにする。気づけばもう八月の前日。

まだ正直、ユニゾンから貴雄が脱退したということが実感できていない。
ずっと心のどこかに穴が空いているようで、ずっとどこか寂しい。
そんな中でももう既に貴雄は前を向いて動き始めた。もちろん応援したいし、そろそろ私も前を向こうと思う。まだ全然振り返ってばかりの日々だし、まだまだ何回も振り返るけれど。


幕張メッセの1、2、3ホールを全て使って行われたチケットの整理番号は、Bブロック7700番台。
後方上部に設けられたモニターでライブはしっかり見れた。
メンバーは肉眼では見えず、ステージバックのモニターもほとんど見えなかった。
それでも来てよかった。
来る選択肢しかなかったけれど。
3人のUNISON SQUARE GARDENを観る最後のライブ。
この日を迎えるのが、ずっと怖かった。
それでも当日を迎えてしまった。


※文章の中に歌詞を沢山引用させてもらっています。この日のセットリストに入っていた曲、作詞は全て田淵智也さんの曲でした。「」内が歌詞の部分です。


18:30を少し過ぎた頃に暗転、絵の具が流れ始め貴雄、田淵、斎藤くんがステージに現れると周りからは既にすすり泣く声が聞こえた。

それでも、2月振りの生音は聴いただけでやはり高揚した。

1曲目はユニゾンの最新アルバム“Ninth peel”の1番最後の曲、フレーズボトル・バイバイ。そこから続いたのが流通しているCDの中では1番古いミニアルバム“新世界ノート”の1曲目であるアナザーワールドだった。
最初から「バイバイ!」と3人に言われて、直後にこれが既に別世界のライブであることを示されたような気がした。
それでも久しぶりに見るステージ上の3人はいつも通りで何も違和感を感じなかった。

セットリストのどの曲にも歌詞がこの日のライブとリンクして泣きそうになる瞬間があった。
特にMR.アンディはこれまでただ楽しくて堪らない曲だったのに「君が残像に振り返る時を思い出しては」という歌詞でこれまでのライブのあれこれが走馬灯のように頭の中でぐるぐると巡り続けたりした。
いつもアンディは楽しくて大好きだった。ライブだと多幸感の塊みたいな曲だったから。

私の1番好きな曲であるInvisible SensationでステージバックにUNISON SQUARE GARDENのロゴが出たタイミングでも目頭が熱くなった。それでもまだ涙は流れなかった。

涙を堪えているつもりは全くなかったけれど、harmonized finale、この曲だけは涙が溢れて流れて止まらなかった。私の中でこの曲は間違いなくセットリストに入っていると思った。

「ずっと続けばいいな けど 終わりが近づいてるのもわかるよ」
「さよなら さよなら ここからまた始まってく」
「ありがとう ありがとう また会えるまで 会える日まで」
「理由のない涙もあるけど 想い続けていればきっと 会えるから」
「今日が今日で続いていきますように」

これらの歌詞にどれだけ泣かされたことか。

コロナ禍に行われた有観客ライブ、USG 2020”LIVE (on the) SEAT”で1番最後に演奏された時のこの曲は希望に満ち溢れていた。この曲でライブが終わっていたならもっと希望が持てていたかもしれない。

センチメンタルピリオドで上部のモニターには3人が映る画角の固定カメラの映像になっていた。ステージバックには3面にそれぞれメンバーが一人一人映し出されていたけれどあまり見えなかった。
ライブのタイトルにもなったこの曲も確実にセトリに入ると思っていたけれど絶対にラストの曲ではないと思いたかった。
最後「バイバイ」で終わるのはあまりにも悲しいと思ったから。
今までこのライブだけのセッション始まりを聴くたびに感じていた特別な感情が、この日だけは少し違った。


斎藤「あと3曲!」

徹頭徹尾夜な夜なドライブからシュガーソングとビターステップというユニゾンの定番曲。
これでもかというくらい、会場も盛り上がっていた。それでもあと1曲で終わってしまう緊張感がずっと拭えなかった。

斎藤「ユニゾンスクエアガーデンでした」

最後の曲だ、と勝手に覚悟を決める。

「敬具、結んでくれ 僕たちが正しくなくても」それは20周年の724と同じ始まり方で始まったCatch up, latency だった。
そうか、そういう終わり方なのか。
正しくなくてもこれで結んで終わる、のか。
歌詞をよく読み返せば、田淵の葛藤がわかる。この曲は本当に正直だ。

改めて配信を見て、現地で観ていた時も斎藤くんは歌うのが辛そうだと思っていたけれど予想以上に辛そうだった。
泣きそうな時に喉の奥が詰まるような感じになり歌えなくなっていたのだろうか。この日の斎藤くんはいつも以上にライブ中しっかりと前を見て歌い続けていた印象があった。でもシュガーソングの途中あたりから顔もギターを見る時間が長く伏せがちになっていた。
3人が向かい合って3人で最後の音を鳴らす、これで終わりかと思った。


斎藤「ラスト、オンドラムスタカオスズキ!」

久しぶりに聞いたその言葉と、ドラムソロ。
刻まれたリズムからまるでドラムが何かを語りかけているような感じがした。
貴雄はこの日もただのドラムソロだけではなく、左手のスティックを置いて右手でペットボトルの飲み物を飲みながらドラムを叩き続け、飲み干していた。立ち上がったり、緩急のあるドラムからはいつも目が離せなかったな、と思い出したりした。

その姿を袖から見届ける斎藤くんと田淵が配信では見ることが出来た。
立ち上がって激しくドラムを叩く貴雄の姿を見て笑顔を見せる田淵、リズムに乗りながらも真剣な顔で見ていた斎藤くん。
いつも貴雄は後ろから私たちを楽しませてくれていた。

貴雄はユニゾンの心臓だったと思う。
ライブ終わりに心臓をトントン、と叩いて捌けていく姿がとても印象的だった。
ドラムソロの最後、バスドラのドン、ドンという音が心臓の音を表していることはすぐにわかった。止まらないで欲しかった。同じリズムで心臓を叩く貴雄。
止まった時に、UNISONSQUARE GARDENのドラム鈴木貴雄がそこで終わりを迎えるということ。

貴雄に拍手を送る斎藤くんと田淵。貴雄はステージ前方に出てきて、斎藤くんと田淵が捌けた後でマイクを手に取る。

そして最後に貴雄が話す。
内容はXにも投稿されていたのでそのまま引用させてもらう。


最後の熱いそのドラムから、貴雄の覚悟を感じた。
でもやっぱり、終わらないで欲しかった。

どんな気持ちで3人がライブをしていたのか、リハーサルをしていたのか、終わってからどんな空気だったのか。
それはわからなくていい、知らなくていい。


前半のステージバックのモニターにUNISON SQUARE GARDENのロゴが映し出された3曲はInvisible Sensation、オトノバ中間試験、天国と地獄。

後半、ステージバックのモニターにユニゾンのUロゴが映し出された3曲はさわれない歌、箱庭ロック・ショー、ガリレオのショーケース。

この曲たちは個人的にユニゾンとはこういうバンド、と表している曲のような気がしている。

特にInvisible Sensationとさわれない歌は何となく近いものを感じていて、現実って結構残酷だけどそれでも手を伸ばして前に行こうとするならば、直接的には関われないけどもの凄く間接的に、「生きてほしい」、「大丈夫」と歌で応援されているような気持ちになる。
私はそういうスタンスのユニゾンだからこそ好きになったんだ、と改めて思った。
さわれない歌の前だけセッションがあった。この日のために用意されたセッション。やはりユニゾンはさわれない歌という曲を大切にしていることがわかる。

オトノバ中間試験はもう本当にユニゾンそのものを歌っているような楽しい曲だし、天国と地獄もまさに「same time で chaotic show!」だし、それぞれの見せ場もある曲。

Invisible Sensationの「生きてほしい!」とオトノバ中間試験の「また奇跡的だって生きればいいじゃないか」は、全ユニゾンファンに向けてのメッセージだったと思う。

箱庭ロック・ショーの「例えば君が真ん中な世界とかがあって」、私にとってそれはライブハウスだったな、と思う。ユニゾンが作る、溢れ出す風景をいつだってステージ上に見ていたかった。
田淵が久しぶりにドラム台に乗って貴雄と向き合っていた。笑って目を合わせる2人の姿にまたグッときたけれど、いつも貴雄はもっと笑顔で、強く激しいドラムで応えていた。それが無かった。それが苦しかった。

そしてカップリングなのにライブでの定番曲であるガリレオのショーケース。ライブではシングル曲より演奏されていたしめちゃくちゃ盛り上がるのにまさかの1stシングルのカップリング、という面白さ。斎藤くんと田淵の意図しないおふざけコーナーみたいなのも、いつも楽しみだった。
後ろでは貴雄がスティックを華麗に回していたりこの日は無かったけれどジャケットを被っていたり、三者三様で好き勝手やっているのに演奏はブレなくてキメはピッタリ合っていて、そういうユニゾンが大好きだった。


近年の中でもあまりに“良すぎる”ユニゾンのライブだった。
だからこそ貴雄の脱退とユニゾンの活動休止が本当なのかも自分の中でわからなくなった。
序盤はやや硬かった3人の表情がどんどん柔らかくなって笑顔が増えていったのも、3人が結局は「ライブが好きだから」だったはずで。

これまで記念日に演奏されていたユニゾンの核のような曲たちがセットリストから外されていたり、そこまでしんみりしない流れでセットリストが組まれていたように感じる。
それでいて3人のソロがあったり、貴雄のコーラスが多かったり、そんな曲が多く選ばれていたような気もした。


先に田淵が辞めたいと言ったらしい。
見つかりたくないとか、大きな会場でやりたくないとか、昔のブログを改めて読むと本当に頑固者で笑える。
そりゃあれだけ良い曲書いて、カッコいいライブをしていれば、気付く人は気付く。
ユニゾンの良さなんて、いとも簡単に。

簡単に決めたことでは無いこともわかっている。
私たちファンが思うよりずっと悩み続けて出した答えだから何も言えない。
決まっていることは変えられない。
真実は彼らしかわからないのだから。

それでも、いつも斎藤くんがライブの最後に言う「ユニゾンスクエアガーデンでした、またね!」を貴雄が言ってライブが終わったこと。
そこに微かな光を感じずにはいられなかった。

私の好きなロックバンドはこの日も最高にかっこよかった。

3人のUNISON SQUARE GARDENが大好きでした。これからも大好きです。


2026.07.15 幕張メッセ
セットリスト

1.フレーズボトル・バイバイ
2.アナザーワールド
3.オリオンをなぞる
4.カオスが極まる
5.MR. アンディ
6.君の瞳に恋してない
7.桜のあと(all quartets lead to the?)
8.場違いハミングバード
9.Invisible Sensation
10.オトノバ中間試験
11.天国と地獄
12.傍若のカリスマ
13.WINDOW開ける
14.クローバー
15.harmonized finale
16.さわれない歌
17.箱庭ロック・ショー
18.ガリレオのショーケース
19.センチメンタルピリオド
20.徹頭徹尾夜な夜なドライブ
21.シュガーソングとビターステップ
22.Catch up, latency
23.ドラムソロ


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