大企業にいると、なぜ「自信を失う」のか?13年勤めた私が辞めて気づいた“自信が削られる構造”
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1. はじめに|十分やってきたはずなのに、自信がない
「私なんて、まだまだです」
「たいしたことしてないです」
「自信があるかと聞かれたら、うーん…」
これらは、かつての私の口癖でした。
新卒から大手メーカーで13年間、法人営業や広告宣伝に携わり、コミュニケーション戦略立案から施策展開まで幅広い業務を経験。プロジェクトの成功に貢献したり、社内表彰されたこともある。それなりにキャリアを積み上げてきたはずでした。
それなのに──。
「あなたの強みは?」と聞かれても、うまく答えられない。
褒められても「いえいえ、まだまだです」と反射的に返してしまう。
評価を受けても「たまたま運が良かっただけ」と思ってしまう。
「十分やってきたはずなのに、自信がない」──。
この矛盾に、私はずっとモヤモヤしていました。
でも、会社を辞めて外に出たことで、ようやく気づきました。
それは自分の"気持ち"の問題ではなく、“自信が削られる構造”の問題だったのだと。
このnoteは、私自身が感じていた“自信が持てない”というモヤモヤを、4つの構造にひも解いて言語化し、そこから抜け出すための3ステップを整理したものです。
同じように大企業1社に長く勤め、“やってきたはずなのに、自信が持てない”という方に、読んでいただけると嬉しいです。
2. 大企業で自信を失う、4つの「構造的トラップ」
大企業にいるとなぜ自信がなくなっていくのか。
私自身の経験と、大企業スキル勉強会で出会った人たちの声から、以下の4つの構造が見えてきました。
①比較の沼:「上には上がいる」無限ループ
大企業には優秀と言われる人が集まります。
だからこそ、常に「上には上」が目に入る。
・知識・経験では敵わない上司
・グローバルに活躍する高学歴な先輩たち
・頭のキレる同期
自分がどれだけ成果を出しても、
「もっとすごい誰か」が見えてしまう。
そんな環境で長く働いていると、
「自分はまだまだだ」と思い込む癖が育ってしまいます。
②謙遜の罠:「できる」と言わない文化
日本的な企業文化では、「謙遜」が美徳とされます。
褒められたとき、つい「いえいえ、私なんて」と返してしまう。
そんな“お決まりの返し”を、
どれだけ繰り返してきたか・・・。
謙遜のつもりでも、それが続くと、
“自分の実力を自分で否定し続ける”
という悪循環に陥ります。
本来なら武器になる経験すら、
自分の手で「価値なし」とラベリングしてしまうのです。
③チームプレーの功罪:大きい仕事ほど「没個人的」
大企業の仕事は、分業・チームプレーが基本。
プロジェクトは多人数で進み、“みんな” で目標達成を目指します。
一人では到底できない大きな仕事に関われるのは、
大企業ならではで、やりがいを感じやすい。
しかしその一方で、
・売上に直接はつながらない支援業務
・プロジェクトを円滑に進める調整
・部署間の連携・折衝
など、定量的に評価しにくい仕事の場合、
「どれだけ頑張っても、何も残っていない気がする」
という錯覚に陥りやすいです。
手柄を独り占めするのは良しとされない文化もあるため、
結果として自分の強みを主張する機会がどんどん減っていくのです。
④内向きの落とし穴:社内でしか通用しない評価
大企業は研修も評価制度も整い、
キャリアパスも用意されている。
そこで働く安心感は大きな魅力です。
しかし、自分から外に目を向けないと、
外からのフィードバックを得る機会がほとんどなく、
自分の市場価値がわからなくなるという問題があります。
社内では評価されていても、
それが「社外でも通用するか」は別問題です。
転職、副業…という選択肢が出てきても、
「私には無理かも」と感じてしまう人も多いのではないでしょうか。
同じ環境に長くいると、気づかぬうちに思考が内向きになり、
評価のモノサシが「社内基準」だけになってしまうのです。
3 . 「自信を取り戻す」ための3ステップ
どうすれば「自分の価値」に気づき、自信を取り戻せるのか?
私自身、この構造に気づいて始めたのが、
「スキルの棚卸し」と「言語化」でした。
やったことはシンプルです👇
【スキル棚卸しの 3ステップ】
これまでの経験を時系列で書き出す
→ これまでの仕事の経験や成果を振り返っていくと、忘れていた出来事を思い出せます。共通点や自分のスキルを見つける
→ その中で、一貫してやっていることがないか客観的に見ていくと「点」が「線」に変わることがあります。誰かに話して外の視点でフィードバックをもらう
→ 相手から見て、その共通点やスキルはどう見えるのかを聞くと、自分が見過ごしていた視点に気づくことができます。
4. 自分の強みは、「外の視点」が教えてくれた
仕事にやりがいを感じながらも、
「私には強みがない」と本気で思っていました。
謙遜からどんどんと卑屈になっていったんですよね。
そんな時、自分の考えを大きく変えたのは、
転職でも副業でもなく、
“外の世界に出てみたこと”でした。
社外セミナーに参加してみたり、
他社のマーケ担当が集まるコミュニティに顔を出したり。
同じような悩みを持つ他社の人と話してみたり。
SNSで、気づきや学びをシェアしたり。
そうやって社外へ越境してみた時に、
初めて気づいたことがありました。
「その経験、普通じゃないよね」
「え、それ、すごいスキルだよ」
「どうしてそんなに上手くファシリができるの?」
自分にとって“当たり前”だと思っていたことが、
外の人にとっては「強み」として映っていたのです。
社内の評価軸だけを見ていた頃は、
「上には上がいる」しか見えていなかったけど、
外からの視点を知ると、
異なる環境での自分の価値を客観視しやすくなったんです。
「なるほど、私は“できてない”んじゃなくて、
自分のスキルや経験を“強みとして見てなかった”だけだったんだ」
この経験が、のちに私が「スキルの棚卸し」「言語化」を始めるきっかけにもなりました。
5.おわりに|自信がないのではなく、見えていないだけ。
自分の価値を、自分だけで見つけるのは難しい。
だからこそ、外の視点を持つことが大切です。
あなたが「自信がない」と言っているのは、
本当に「できていない」からですか?
あなたの価値は、すでにあります。
ただ、それが自分で“納得できる形”になっていないだけです。
①比較の沼:上には上がいる無限ループ
②謙遜の罠:できると言えない文化
③チームプレーの功罪:大きい仕事ほど「没個人的」
④内向きの落とし穴:社内でしか通用しない評価
この4つの構造によって、自分でも気づけなくなっているだけ。
では、どうすればいいのか?
方法はシンプルです。
実際に、手を動かして“棚卸し”すること。
自分の経験を、言葉にして、価値に変えていく。
そのプロセスこそが、自信を積み重ねる一歩になります。
最後までお読みくださりありがとうございます!
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★あつみのプロフィール
2009年新卒でトヨタ自動車入社。法人営業を経て広告宣伝に携わり、コミュニケーション戦略立案から施策展開まで国内の販促企画業務全般に従事。順調にキャリアを歩むものの「好きなときに好きなところで好きなこと」という本音に気づき、2022年より海外ノマドワーカーに転身。旅をしながらフルリモートではたらくスタイルを実現し法人のマーケティング支援やコミュニティ運営に携わる。退職後に大企業勤めの経験に価値があると気づき、大企業社員が「自分のスキルや経験に自信を持てる」よう、スキルの言語化をする場として「大企業スキル勉強会」を主宰。
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