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#08 行動の連鎖で広がる「コミュニティが人生を変える瞬間」

こんにちは。ノマドマーケターのあつみです。会社員時代からコミュニティマーケティングに興味を持ち、社外コミュニティや、CMC_MeetupCLS高知などのイベントに参加しています。

この記事は、コミュニティマーケティングの第一人者である小島英揮さんについての深掘りインタビューの連載です!

小島さんは一般社団法人コミュニティマーケティング推進協会の代表理事として、「コミュニティマーケティングをあたりまえに」という理念を掲げ活動されており、さまざまな方から「小島さんみたいになりたい」と言われているようです。

このインタビューシリーズでは、小島さんを知る方々に話を伺い「小島さんみたいになりたい」と言われる理由について客観的な視点から掘り下げていきます。

※インタビューは約1年前(2024年秋)に実施したもので、時間が経ってしまいましたが、小島さんの人柄や魅力がギュッと詰まった内容なので、この機会にお届けいたします。

Still Day One 合同会社 / コミュニティマーケティング推進協会小島 英揮さん

ITのB2Bマーケティングで30年以上のキャリアを持つ。PFU、アドビ等を経て、2009~2016年に、AWSで日本のマーケティングを統括、日本最大のクラウドユーザーコミュニティ:JAWS‐UGの立ち上げに携わる。2016年にコミュニティマーケティングの普及・啓蒙をするコミュニティ:CMC_Meetup を立ち上げ。2017年にStill Day One 合同会社を設立、代表社員に。以降、FinTech、データマネジメント、コラボレーション、D2Cビジネスなど国内外の複数の企業でパラレルマーケターや社外取締役として活動中。
2024年2月 一般社団法人コミュニティマーケティング推進協会 代表理事に就任
https://stilldayone.hatenablog.jp/

インタビュー5人目となる今回は、アドビ株式会社でユーザー会の運営に携わり、一般社団法人コミュニティマーケティング推進協会の事務局でもある松井真理子さんです。

小島さんと出会う前からコミュニティ内での「行動の連鎖」を体験されていた松井さん。松井さんが小島さんと出会い、「小島さんみたいになりたい」と思ったポイントを伺います!

アドビ株式会社 DXインターナショナルマーケティング本部
フィールドマーケティングマネージャー

一般社団法人コミュニティマーケティング推進協会 事務局

松井 真理子さん

Adobe Experience Cloud 製品のデマンドジェネレーション担当マーケターとして2020年3月アドビ入社。入社以来、フィールドマーケティングを実施しながら、コミュニティマーケティングにも従事。2022年9月CMC_Meetup初参加。2023年5月CMC_Meetup運営メンバー。2024年2月コミュニティマーケティング推進協会発足とともに事務局メンバーに参画。


1.コミュニティとの出会いで人生が変わった

あつみ:早速ですが、松井さんと「コミュニティ」の出会いっていつ頃だったんですか?

松井さん:2015年から前職で、アドビのAdobe Marketo Engageというマーケティングプラットフォームを使いはじめたのがきっかけです。2年ほど経ち、運用も少し落ち着いた頃に「どうやら日本にユーザーグループがあるらしい」と知り、足を運んでみました。

当時は純粋に、いちユーザーとして参加していました。最初は「ユーザーグループって何?」という感じでしたが、いろんな事例が聞けてすごくありがたく、刺激もたくさん受けました。他社の話をこんなにオープンに共有してもらえる場ってなかなかないですよね。

同じツールを使っていて、フェーズが近い人は同じような悩みを持っており、その悩みを乗り越えてきた先輩がいて、アドバイスを聞ける。なんて素敵な場所なんだろうって。

あつみ:どのように運営側に関わるようになったんでしょうか。

松井さん:参加者として関わっているうちに、当時のマルケト(現:アドビ)の社員から「登壇してみないか」と誘われて。そこから人生が大きく変わったと思います。

登壇すると、名刺交換するきっかけができたり、「もっと詳しく聞きたい」と声をかけてもらいやすくなりました。その後も、イベントの司会や企画にも関わったり、運営会社の人と直接やり取りしながらプログラムを考えたり、講演者を決めたり…。

気づいたらユーザー会をオーガナイズする立場になっていました。ユーザー会の理想が「ユーザー自身が運営する会」だったので、私ともう1人の2名で主体的に進めるようになっていったんです。

あつみ:ワナビーズからフォロワーを経て、一気にリーダーに駆け上がったんですね。

▶︎リーダー、フォロワー、ワナビーズ
リーダーは、商品やサービスの良さを把握して人に伝えることができる人物。フォロワーは、リーダーの話を知りたがっていたり、聞いて試してみようとする人になります。最後のワナビーズは、コミュニティに関心があり、これから参加しようとする層です。
引用:【小島英揮】コミュニティ拡大の上でやるべきこと、避けるべきこと

松井さん:運営がとても面白かったんですよね。自分が参加した際に良いと感じたことを、どうしたら他の参加者にも感じてもらえるかを考えて企画をしていました。

あつみ:再現性も意識されていたんですね。

松井さん:当時はそこまで考えてなかったんですけど、結果的にそうなっていました。

実は、私はもともと人見知りが激しくて人前で話すのが苦手だったんです。ユーザー会は仲間が受け止めて褒めてくれる場になっていて、小さな進歩や失敗談でも歓迎してもらえるから自分のことをわかりやすく話すトレーニングの場として最適でした。

社内では利害関係がある中、相手の立場になって話すことの難しさもありますが、同じような立場のマーケターから「すごい」って言ってもらえるのは本当に励みになります。

マーケターの女性も多いですが、人前に出るのは男性の部長だったり、「私はいいです」と引いてしまうこともあります。だから「話すことで助けてもらえるし、勇気ももらえるんだよ」ということを伝えたいと思っていました。

あつみ:ユーザー会の参加ハードルを下げて、チャレンジするきっかけを増やしていくということですね。

2. #CMC_Meetupでつながり、行動の連鎖が加速

あつみ:では、小島さんとの出会いについて教えてください。

松井さん:小島さんにはじめてご挨拶したのは、2022年9月に東京で開催された#CMC_Meetupです。その少し前に、ユーザー会の運営に関わっていたご縁からアドビ株式会社に転職し、「中の人」としてユーザー会の運営を担当することになりました。

ユーザーとして参加していた時とは立場が代わり、コミュニティ運営による成果をある程度狙う必要があり、施行錯誤していた時に小島さんの本に出会ったんです。

当時はコロナ禍でオフライン開催ができなくなり、せっかく盛り上がった熱を冷めさせないようにするにはどうしたらいいか考えていました。

松井さん:少人数でオフラインイベントを再開できるようになってきた頃に、ちょうど#CMC_Meetup がオフラインプレミアムとしてリブートイベントをすると知り、参加しました。

松井さん:翌年の屋形船イベントに参加した際に、CMC_Meetup運営メンバーから「ランチスペースに出てみない?」と声をかけてもらったんです。

さらにいくつかのコミュニティでの登壇のお話をいただき、そこからすぐに「#CMC_Meetupの運営メンバーにならない?」と誘われて、あっという間に深く関わるようになりました。

あつみ:ここでも、一気に運営に!何かきっかけがあると、どんどん加速していく感じはコミュニティならではかもしれません。

松井さん:本当にそんな感じでした。その人のグロースのタイミングってあると思うんです。小島さんはそれを見抜くのが上手だと思います。

私もユーザー会でよく無茶ぶりをするんですけど(笑)それが意外とみんなにとって大事なきっかけになったりする。

人ってお願いされると悪い気はしなくて、挑戦するきっかけになるんですよね。その結果、花開いたり新しいつながりができたりする。その瞬間を見るとすごく嬉しい気持ちになります。

あつみ:松井さんはユーザー会を運営する中で、自然と小島さんと同じことをされていたんですね。

松井さん:そうかもしれません。私がなんとなくやっていたことを、小島さんは本の中ですべて言語化されていて。初めて会ったときも「そうそう!」と思うことが多かったです。

3.取り回しの上手さから学ぶこと

2023/11/23 #CMC_Meetup  広島vol.1

あつみ:小島さんに初めてお会いしたときの印象ってどうでしたか?

松井さん:#CMC_Meetupで小島さんのセッションを見たときに「なんて取り回しのうまい方なんだろう」と感動しました。登壇者の一言二言をすぐに噛み砕いて分かりやすくコメントされていて、その技、私もできるようになりたい!と。

あつみ:コミュニティの運営でそういう場面は多いのでしょうか。

松井さん:司会の立場で聞き役になることがあるんですけど、コメントのタイミングや返し方に悩むことが多いんです。小島さんは流暢で、しかもマーケティングの知識が豊富。登壇者が話した内容を「マーケティング的に言うとこういうことだ」と瞬時に捉えて、分かりやすい例えでオーディエンスに伝えられるんです。

イベントの進行も驚くほどスムーズで「どれだけ準備しているんだろう」と思ったら、思った以上に事前準備の時間を使っていなくてまたびっくり(笑)

イベントを主催するとなったら、何ヶ月も前から企画しますよね。でも小島さんを見ていると、「この人がいい」「あの人を呼ぼう」と、その時々で必要なタレントを集めてイベントを作り上げる。そのスピード感が本当にすごいなと思いました。

あつみ:松井さんもユーザー会で同じようにされてるんじゃないですか?

松井さん:そうですね、ユーザー歴が長い分「この人はこの話が得意」とか「この人ならこのテーマがいい」と思いつくことは多いですね。

お願いするまでに関係性もできているので依頼すれば「いいよ」と応じてもらえる。その点は小島さんと似ている部分かもしれません。思いつく人の数が全然違うと思いますが(笑)

4.理想のマーケター像としての小島さん

あつみ:松井さんはご本人に「小島さんみたいになりたい」と伝えたことがあったと伺ったのですが、覚えていらっしゃいますか?

松井さん:出会ってすぐの頃だったと思います。まず、イベントの聞き役として人の言いたいことを聞き出す時にうまく質問を投げかけるとか、コメントに対して聞いてる人にも分かるように解説するというところが、マーケターとして理想とするところでした。

アドビでマーケティングをしている理由のひとつに、B2Bマーケターを育てたいという思いがあります。学び方が分からず悩む人に、気づきや勇気を与えられるような体験を提供したいんですよね。

ユーザー会でも、相談者の話に対して「マーケティング的に言うとこういうことだよ」っていうのを分解して解説することで、相談者が「そうか、だったら自分の会社でもこんなところに役立つかもしれない」と思えるようにしたい。

他社の事例に対して「なぜそうしたのか」「どう応用できるのか」を理解しないと、いくら事例を知っていてもあまり役に立ちません。

小島さんも「コミュニティを作るだけではなく、目的が大切」とおっしゃってますが、「好事例をうまく解説できるようになれば、誰かの役に立てる」という想いがあったので、小島さんみたいになりたいと思っています。

5.“楽しさ”を軸に生きる自由なキャリア

松井さん:あとは、小島さんの生き方そのものに憧れる部分があります。

とにかくいつも楽しそうなんです。それって、自分がどういう状態だと人生を楽しめるかを理解していて、それを実践しているからではないかなと。車やバイクがお好きな小島さんのガレージオフィスにはロマンも感じますよね。

例えば、私のキャリアを考えるときに、転職市場では「マネージャー経験がないと厳しい」と言われることがあります。日本企業では女性管理職を増やさなければ、という動きもありますけど、それは本当にみんなにとって幸せなことなのか…。と疑問に思うんです。

そんな時に、いわゆる”企業の管理職”ではないパラレルマーケターの小島さんを見て、「こんな生き方もある」と選択肢が増えました。管理職でなくても、自由に楽しみながら多くの人を動かして影響を与えている姿が、とても素敵だなと。

あつみ:そうですね。こんな働き方もあるんだ!と視野が広がります。

松井さん:小島さんって、物事を本質的にとらえるのが得意じゃないですか。職種や肩書きに縛られず、「心が感じるままに」という働き方をしている感じがします。

「楽しいことをやろう」と思えるのは小島さんを見ているからかもしれません。

あつみ:最後に、小島さんに聞いてみたいことはありますか?

松井さん:小島さんなら、どこの会社に行っても役員クラスになれるとも思うのですが、あえてそうしていない理由を聞いてみたいですね。

そして、今の活動ペースをあと何年続けるのか、気になりますね。協会の任期はあと3年半ですけど、その後どうするんだろうとか。次の野望はあるのかなとか。

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いかがでしたか?

松井さんのお話から、コミュニティには人生を変える力があると実感しますね。ユーザーとして参加した経験が運営につながり、小島さんとの出会いでさらにブーストされているように見えました。

小島さんを理想のマーケター像だとし、「場を回す巧みな技術」、そして「難しいことを分かりやすく伝える力」、なにより「自分らしく楽しむ生き方」というのが印象に残りました。

松井さんのこちらのnoteもぜひお読みください!

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次回のインタビューもお楽しみに!


<関連リンク>
★コミュニティマーケティング推進協会
https://communitymarketing.jp/

★CMC_Meetup

https://cmcmeetup.com/

★コミュニティリーダーズサミットin 高知
https://www.cls-kochi.com/


<プロフィール>
大澤 あつみ
(取材、編集)
新卒で大手自動車メーカー入社。法人営業を経て広告宣伝に携わり、コミュニケーション戦略立案から施策展開まで販促企画業務全般に従事。順調にキャリアを歩むものの「もっと広い世界を見てみたい!」と2022年より海外ノマドワーカーに転身。旅をしながらフルリモートではたらくスタイルを実現し法人のマーケティング支援やコミュニティ運営に携わる。 退職後に大企業経験に価値があると気づき、大企業の人が自分のスキルや経験に自信を持てるようスキルの言語化をする場として「大企業スキル勉強会」を主宰。


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