あさひ、ゴーヤが苦手だってよ
2026年6月25日(木)第二回 月いちネタおろし落語会「吉原あさひと申します」(高田馬場・ばばん場)
あさひ 熊の皮
謝楽祭では、お化け屋敷で太鼓を叩いていた。 予定が変わって、あさひ自身がお菊の幽霊に扮したりした。無事終了と思いきや、「最後の客」がやってきた。その女性はひどく酔っぱらっており⋯。
『熊の皮』は典型的なかかあ天下のおはなし。あさひ演じる女房がそこはかとなくコワイ。
あさひ 初音の鼓
ネタおろし。あやしげな道具屋と家臣が共謀して上様から金子をせしめようとするが、上様にしてやられてしまう。吉原あさひがポンポン言いながらキツネ耳ポーズをするのがひたすらかわいい。
あさひ まちことたかしーバイト敬語篇ー
自作ネタおろし。
ネット界隈によく出没する「日本語警察」のまちことそれをたしなめるたかし。「〜になります」「〜の方向で」という言い回しのおかしさや、「情けは人のためならず」「敷居が高い」の意味の取り違えなど、たかしに次々解説するまちこ。会計の段になって、とうとうレジ係の女性に言葉の間違いを指摘してしまう。
日本語に一家言ある吉原あさひの快作。自分は日本語を大事にしてますアピールの人々を笑いのめした怪作でもある。ーバイト敬語篇ーと言うことは続篇ありか? 期待したい。
ー仲入りー
あさひ おしゃべり
開演前・仲入り中に寄せられた観客からの質問に次々と答えてゆく。弁財亭和泉から「自作の新作落語を作ってみてはどうか? 」と勧められ、今後、新作をかける機会が増えるそうな。
ハブとマングースではマングースが好き。ライバルは鈴々舎美馬と三遊亭ごはんつぶ。ゴーヤチャンプルーには卵を入れるが、ゴーヤは苦手⋯沖縄出身なのに(笑)。
あさひ たちきり
大家の若旦那と芸者の悲恋を吉原あさひが美しく描く。その恋心が混じりっ気のない純粋な恋だった分だけ、叶わなかった時の落胆は大きく、病んでしまうほどだった。小糸は若旦那を思い続けたが、再び逢うことなくこの世を去る。恋煩い。
それでも若旦那が逢いにきてくれた歓びは大きく、肉体は滅びても魂が三味線を鳴らす。線香一本分の悲しい音色をあさひがはかなく奏でた。

