【6】PMP試験 ビジネス環境完全整理|頻出ポイントまとめ
はじめに
本ノートは、PMP(Project Management Professional)試験の学習・問題演習を通じて、頻出だと感じた「ビジネス環境」領域の用語を整理したものです。
この領域では、プロジェクトを単に計画どおりに進めるだけでなく、
スコープが勝手に広がっていないか
顧客が求めていない作業をしていないか
遅延の兆候をどう捉えるか
リスクが現実化する前にどう気づくか
投資に対して十分な価値が出ているか
といった視点が重要になります。
PMP試験では、
「善意でやったこと」
「ちょっとした追加対応」
「まだ正式承認されていない変更」
が、必ずしも良い行動とは限りません。
特に、スコープクリープと金メッキは混同しやすいため、試験直前に整理しておきたいポイントです。
1. スコープクリープ(Scope Creep)
スコープクリープとは何か
プロジェクトの進行中に、正式な変更手続きを踏まずに要求や機能が追加され、スコープがどんどん拡大していく状況
最初は小さな追加要求に見えても、積み重なるとスケジュール、コスト、品質、リスクに大きく影響する
顧客やステークホルダーからの追加依頼を、正式な承認なしに受け入れてしまう場合に起きやすい
〖注意〗
スコープクリープは、単に「スコープが増えること」ではない
正式な変更管理を通さずに、スコープが膨らむことが問題
予測型プロジェクトでは、承認済みスコープやベースラインを変更する場合、変更申請が必要
アジャイルアプローチでのプロジェクトでは、ステークホルダーの関与を適切に管理しつつ、アジャイルチームが主体的にプロジェクトを進めるためのバランスを取ることが、スコープクリープを防ぐ最善のアプローチ
〖試験では〗
「顧客が追加機能を求めている」
「チームがそのまま対応しようとしている」
「承認されたスコープにない作業を進めようとしている」
という場合は、スコープクリープを疑う
PMP的には、いきなり対応するのではなく、
要求内容を確認する
スコープ、スケジュール、コスト、品質、リスクへの影響を分析する
必要に応じて変更申請を出す
承認後に計画書やベースラインを更新する
という流れで考える
2. プロジェクトスコープ記述書(Project Scope Statement)
プロジェクトスコープ記述書
このプロジェクトで何を作り、何を作らないかを明確にする文書
成果物、受け入れ基準、除外事項、制約条件、前提条件などを定義する
スコープベースラインを構成する重要な成果物の1つ
スコープベースラインは、一般的に次の3つで構成される
スコープ記述書(Project Scope Statement)
WBS(Work Breakdown Structure:作業分解構成図)
WBS辞書(WBS Dictionary)

〖注意〗
プロジェクトスコープ記述書は、単なる概要資料ではない
「何を含めるか」だけでなく、「何を含めないか」も重要
除外事項が曖昧だと、後でスコープクリープにつながりやすい
〖比較〗
プロジェクトスコープ記述書:何を作り、何を作らないかを明確にする
WBS:成果物を階層的に分解する
WBS辞書:WBSの各要素の詳細情報を定義する
〖試験では〗
「スコープに含まれるかどうか分からない」
「成果物の範囲が曖昧」
「顧客の追加要求が本来の範囲か確認したい」
という場合は、まずプロジェクトスコープ記述書やスコープベースラインを確認する
プロジェクト・スコープ・ベースライン(Project Scope Baseline)
「プロジェクトで何を作るのか」を正式に承認した基準
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全7冊で、PMP(Project Management Professional)試験で頻出となる「人」「プロセス」「ビジネス環境」を体系…
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