【5】PMP試験 教訓・ガバナンス・オンボーディング完全整理|頻出ポイントまとめ
はじめに
本ノートは、PMP(Project Management Professional)試験の学習・問題演習を通じて、頻出だと感じた「プロセス」領域のうち、教訓、プロジェクトガバナンス、オンボーディング、EQ、DiSC行動モデルに関する用語を整理したものです。
これらは、EVMや変更管理のように公式で解く領域ではありません。
むしろ、
チームが同じ失敗を繰り返さないために何をするか
新しく参加したメンバーをどう立ち上げるか
感情的な対立や不満にどう向き合うか
ステークホルダーや成果物の受け入れをどう統制するか
チームメンバーの行動特性をどう理解するか
といった、実務寄りの判断が問われやすい領域です。
PMP試験では、こうした問題に対して、いきなり指示・命令・エスカレーションするのではなく、
「状況を確認する」
「チームと対話する」
「プロセスを整える」
「学びを次に活かす」
という姿勢が重要になります。
1. 教訓(Lessons Learned)
教訓とは何か
プロジェクトを進める中で得られた成功・失敗・改善点を記録し、次回以降のプロジェクトやスプリント改善に活かすための知見
うまくいったこと、うまくいかなかったこと、次に改善すべきことを整理する
プロジェクト終結時だけでなく、実行中にも継続的に記録・活用する
〖注意〗
教訓は、プロジェクトの最後だけに作るものではない
PMPでは、プロジェクト中に得られた学びを随時記録し、他のチームや今後のプロジェクトにも活用する姿勢が重要
アジャイルでは、スプリントレトロスペクティブを通じて、継続的に改善していく
〖比較〗
教訓:成功・失敗・改善点を蓄積する
レトロスペクティブ:チームの働き方を振り返り、次の改善アクションを決める
ナレッジベース:組織として知識を蓄積・共有する仕組み
教訓を参照する場面
似たような問題が過去に発生していないか確認したい場合
過去のプロジェクトで有効だった対応策を知りたい場合
チーム内で答えが出ない場合
前任者や過去チームの知見を活用したい場合
〖注意〗
スクラムでは、改善は基本的に「自分たちの実体験」から生まれるべき
ただし、チーム内に答えがない場合や、過去に同様の事象がある場合は、教訓を参照することが有効
教訓を参照することは、チームの自律性を否定するものではない
〖試験では〗
「過去に同じ問題があった」
「過去の知見を活用したい」
「同じ失敗を繰り返したくない」
といった文脈では、教訓や組織のプロセス資産を確認する選択肢が有力
2. プロジェクトガバナンス
プロジェクトガバナンス
成果物の受け入れや意思決定に関するプロセス、役割、責任などを規定する枠組み
プロジェクトを適切に統制し、意思決定の透明性や説明責任を確保するための仕組み
誰が承認するのか、どの基準で判断するのか、どのプロセスで進めるのかを明確にする
〖ポイント〗
意思決定ルール
承認プロセス
役割と責任
エスカレーション経路
成果物の受け入れ基準
変更管理やリスク管理との整合性
〖注意〗
ガバナンスは、単なる管理強化ではない
プロジェクトを止めるための仕組みではなく、適切な意思決定を行うための仕組み
大規模プロジェクト、ハイブリッド型プロジェクト、複数部門が関与するプロジェクトでは特に重要
ガバナンスフレームワーク
上位レベルの意思決定や管理体制の確認手段
プロジェクトの意思決定、承認、エスカレーション、役割と責任、成果物の受け入れ基準などを定める枠組み
【注意】
ガバナンスは単なる管理強化ではなく、誰が何を承認し、どの基準で判断するかを明確にする仕組み
ガバナンスが問われる場面
誰が成果物を承認するのか不明確な場合
受け入れ基準が曖昧な場合
意思決定者が分からない場合
エスカレーション先が不明な場合
変更やリスクへの対応権限が曖昧な場合
〖比較〗
プロジェクトガバナンス:意思決定・承認・統制の枠組み
プロジェクト管理計画書:プロジェクトをどう管理・実行するかの計画
RACIチャート:役割と責任の対応関係を整理する表
CCB (Change Control Board):変更を承認・却下する意思決定組織
〖試験では〗
「誰が承認するのか分からない」
「受け入れプロセスが曖昧」
「意思決定の責任が不明確」
という場合、プロジェクトガバナンスやRACI、管理計画書の確認が有力
ここから先は

全7冊で、PMP(Project Management Professional)試験で頻出となる「人」「プロセス」「ビジネス環境」を体系…
よろしければ応援お願いします! いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!
