もう、人に合わせるだけで決めない。40代からの「自分の基準」の作り方
何かを決めるとき、最初に考えるのは何でしょう。
相手がどう思うか。
家族に迷惑がかからないか。
周りから見て、きちんとしているか。
仕事なら、期待に応えられるか。人付き合いなら、感じよく振る舞えるか。家のことなら、家族が困らないか。
そうやって周りを見ながら選ぶことは、決して悪いことではありません。むしろ、人との関係や生活を大切にしてきたからこそ身についた力です。
けれど、いつも周りを基準にしていると、だんだん自分の気持ちが分からなくなります。
「どちらでもいい」
「みんながいいなら、それでいい」
「私が少し我慢すれば済む」
そう言いながら決めたはずなのに、あとから疲れたり、腹が立ったり、急にすべてが嫌になったりする。
それは、わがままだからではありません。
自分の基準を使わないまま、決めることが続いているからです。
この記事では、人に合わせることをやめるのではなく、周りも大切にしながら、自分の気持ちや事情も判断材料に戻す方法を整理します。
目指すのは、何でも自分を優先することではありません。
「私はどうしたい?」を含めて選べるようになること。
そのための、自分の基準を作っていきます。
自分の基準がないのではなく、使う順番が後ろになっている
「自分軸を持ちたい」と思っても、何を基準にすればいいのか分からないことがあります。
でも本当は、自分の中に何もないわけではありません。
疲れているから今日は行きたくない。
この仕事は条件が合わない。
その言い方をされると苦しい。
本当は、こちらを選びたい。
私たちは日々、こうした小さな反応をしています。ただ、その直後に、別の声で打ち消していることがあります。
「でも、せっかく誘ってくれたし」
「このくらい、みんなやっているし」
「母親なんだから」
「仕事なんだから」
「断ったら悪く思われるかもしれない」
最初に出てきた自分の反応より、役割や常識、相手の都合を先に採用する。その繰り返しで、自分の基準が見えにくくなっているだけなのです。
必要なのは、自分勝手になることではありません。
自分の反応を、消す前に確認することです。
STEP1|迷った場面を、ひとつだけ選ぶ
まず、今すぐ決めたいこと、または最近決めたあとに引っかかっていることを一つ選びます。
たとえば、
• 気が進まない誘いに参加するか
• 頼まれた仕事を引き受けるか
• 家族の予定に自分を合わせるか
• 返信を今日中にするか
• 今の働き方を続けるか
• 欲しいものにお金を使うか
ここで大きな人生の決断を選ぶ必要はありません。
自分の基準は、日常の小さな選択で使えるようになってから、大きな選択にも使えるようになります。
今回は、次の一文を書いてください。
私は今、____するかどうかで迷っている。
STEP2|「相手」と「世間」の答えを先に外へ出す
迷っているとき、頭の中にはいくつもの意見が混ざっています。
そこで、まず自分以外の基準を外へ出します。
相手の都合
相手は、私にどうしてほしいと思っていそうか。
役割から見た正解
母親、妻、仕事をする人、友人など、その役割として「こうするべき」と思っていることは何か。
世間から見た正解
普通ならどうする、こう見られたい、恥ずかしくないようにしたい、という基準は何か。
この三つを書き出すと、今まで「自分の考え」だと思っていたものの中に、誰かの期待や一般論がかなり含まれていることが分かります。
それらを否定する必要はありません。
ただし、自分の答えと混ぜたままにしないことが大切です。
STEP3|身体・感情・現実の三方向から、自分の答えを見る
次に、自分側の判断材料を確認します。
1.身体はどう反応しているか
その選択をした自分を想像したとき、身体は少し緩むでしょうか。それとも、胸やお腹が重くなったり、肩に力が入ったりするでしょうか。
身体の反応だけで結論を出す必要はありません。でも、頭で納得させる前の反応として、大切な情報になります。
2.本当は、どんな気持ちか
嬉しい。楽しみ。嫌だ。怖い。面倒。寂しい。腹が立つ。
きれいに説明しなくていいので、最初に出てくる感情をそのまま書きます。
3.今の現実に合っているか
時間、体力、お金、仕事、家族の予定。今の自分が実際に使えるものと照らし合わせます。
「頑張ればできる」ではなく、無理を重ねず続けられるかで考えます。
ここまでで、相手・役割・世間の答えと、自分の身体・感情・現実を分けて見ることができました。
ここからは、それらを使って、迷いを実際の選択へ変えていきます。
STEP4|自分の基準を、三つの条件にする
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