イーロン・マスクが再建した“バベルの塔”は私たちに何をもたらすのか〜X・Grokの自動翻訳機能の価値について考える
こんにちは、水無瀬あずさです。4月も半分が過ぎ、すっかり葉桜の季節と相成りました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
私はですね、仕事はぼちぼちといったところなのですが、次男くんの中学校でPTA本部役員になったり、長男氏の高校のPTAボランティアの新規会員募集のための飾り作りをしたりと、なんやかや忙しく過ごしております。子どもを通じて少しずつ広がる世界ってなかなかに楽しいですね。
さて、世界が広がるといえば(強引)。3月末に、Xの自動翻訳機能がリリースされましたが、皆さん活用していますか?突然現れたのですごくビックリしたのですが、いろいろな国際交流を見るにつけ、いやすごい機能だわコレと純粋に感動しました。
ということで今回は、そんなXの自動翻訳機能がもたらしたこと、というテーマで、私が感じたこと、考えたことなどをまとめてみたいと思います。4月の初めごろからずっと書きたいと構想を練っていたんだけど、考えがなかなかまとまらなくて、こんな時期になってしまいました。
この記事を読んだ皆さんが、言葉とは、文化とは、相互理解とはどうあるべきかを考えるきっかけになればとても嬉しいです。最後までよろしくお付き合いください!
イーロン・マスクが再建した“バベルの塔”――X・Grokの自動翻訳機能
2026年3月末、SNS「X」で自動翻訳機能がリリースされました。今までは海外のポストには「この投稿を翻訳」のようなリンクが表示されていましたが、生成AI「Grok」を用いた自動翻訳によって、そのワンクッションが無くなったことになります。
Grok automatically translating and recommending 𝕏 posts from other languages is starting to work
— Elon Musk (@elonmusk) March 29, 2026
(noteにポストを張り付けても自動翻訳が適用されないぞクソー!)
この自動翻訳機能、どのタイミングから検討されていたのかは知りませんでしたが、実際に導入され始めてみて、「こりゃすごい」「イーロンやりよった!!」と驚いた方も多かったんじゃないでしょうか。
っていうか私がそうだったんですよね。朝Xを開いたらいきなり海外のポストが当たり前のように並んでいたので、本当にびっくりして、まさにカルチャーショックでした。
「別に海外の投稿なんて読まないし」「そんな機能イラネ」って普段の私なら考えそうなもんですが、実際触ってみるとコリャスゴイ。Xで当たり前のように見ていた「全然知らない人」たちの投稿、それが世界中に広がれば、話題が増えて、価値観が増えて、なんていうかすごくすごい(語彙力)。っていうか、世界の人が、こんなに日本に、というか「日本人」に関心を持ってくれていることに驚いたし、新鮮でした。言葉の壁が無くなることで、こんなに広がる世界があったんですね。
考えてみれば、自動翻訳ってWebブラウザではGoogle ChromeやMicrosoft Edgeなどですでにあったけど、ブラウザの外には出てこないイメージでした。それをSNSに入れてみたら?言語に限定しないでレコメンドできたら?新しいマーケットが広がるのかもしれない。新しい価値が生まれるのかもしれないという、ありそうでなかった斬新な発想。逆に、今まで何でなかったんだろう?と不思議にさえ思えます。
言葉の壁がなくなり、私のタイムラインはBBQの肉と日本食、ペットの写真で溢れかえりました。これぞ人間の欲求、これぞX。そして、レベルが高いんだか低いんだかよく分からない文化交流が次々と生まれるなか、「この現象はまさにバベルの塔だ」とまことしやかに呟かれるようになりました。
まさかイーロン・マスクがバベルの塔で別れた言語の統一を果たし、日米友好を成し遂げるとは思ってもみなかった
— 知念実希人【公式】 (@MIKITO_777) March 30, 2026
もうこれはXじゃなくてバベルの塔だよ
創世記に建設中断したバベルの塔がいま電子の世界で建立されたんだよ
サグラダ・ファミリアの比じゃないよ
バベルの塔とは、旧約聖書『創世記』に登場する、人類が天に届く高さを目指して建設したという巨大な塔です。
「ノアの箱舟」で有名な大洪水のあと、神は人間に対して「産めよ、増えよ、地に満ちよ」と祝福しました。その後ノアは子孫を増やしましたが、そうやって増えた人々はいつしかメソポタミアに定住し、塔の建設を始めます。いわゆる都市計画ってやつ。神の「地に満ちよ」という言葉には「世界中にもっと広がれ」という意図が込められていたらしいのですが、人々はその教えに背き、散り散りになることを拒絶したのです。
これに神は激怒。当時は世界中で同じ言葉が使われていたそうですが、「ひとつの民でひとつの言葉を話すからこんな企てをするのだ」として、言葉を分かち、人々を世界中に散り散りにしたと伝えられます。こうして世界中でさまざまな言葉が使われるようになり、さまざまな民族に分けられた――というのが聖書のストーリー。
参考にしたのはこの本。
今回のXの自動翻訳機能は、「まさにこのバベルの塔を再び建設したことに他ならない」と解釈する人が多くいるのも興味深いですね。キリスト教圏だとよけいに実感できる部分があるのかもしれません。私が見た「バベルの塔」の投稿も、確か海外の方のだった気がするし。
言葉によって分かたれた世界が、Xというプラットフォームの中だけとはいえ、いま再びひとつながりになった。これって実はすごいことです。ここから生まれる世界中のセッションに、今後も注目していきたいと思います。
XがBBQと柴犬の写真で埋め尽くされた日
Xの自動翻訳が導入され、「なんじゃこりゃあああ」と思うやいなや、私のタイムラインを埋め尽くしたのはアメリカ勢のものすごい本気のBBQの写真でした。肉、肉、肉!アメリカの人って本当に肉を愛してやまないんだなと思わずにはいられませんでした。いや確かに肉は美味しいけどさ・・・?
My Japanese family, literally me 🇺🇸 meat 🥩 . We had a bbq at work and I cooked 120 rib-eye steaks https://t.co/WvOKmbElAl pic.twitter.com/GY1DkQ3f1Y
— Hub (@wallenius_brian) April 5, 2026
Twitterに影響されてアメリカBBQな肉が食べたくなりTwitterでおすすめされていたお店に行ってきた、おれは軽率にインターネットの影響をうける日本人……
— ばこばこ (@bako_sgs) April 3, 2026
アメリカ兄貴の動画で見たブリスケットの柔らかさを噛み締めることが出来たぜ……おにくぜんぶうまい、おいしかったです pic.twitter.com/gnTKBPSkN1
対する日本人は、美しい日本食で応戦・・・するのかと思いきや、なんか柴犬の写真がすごく出てくるようになりました。あ、そっち・・・?って感じ。確かにイーロン・マスクといえばドージコインなんだけれども!
アメリカ🇺🇸の皆さんへ
— たまgo(白柴ゆき) (@go20597673) March 31, 2026
日本🇯🇵の柴犬はそろそろ寝ますよ
おやすみなさい pic.twitter.com/u7VcudKFdj
そうこうしているうちに「うちのペットも見て!」「わーかわいい!」「日本食作ってみた、見て!」「わー上手!!」「コスプレしてみた」「いいじゃん!」みたいな流れが続き、なんて優しい世界が広がっているのかしらと驚きました。
みんな「見て見て!」って自慢を披露して、それに対して「いいじゃん!」「わかる!」みたいな反応が返ってきて。Xってギスギスした世界線しかないと思っていたけど、こんな光景を見られるとはイーロン恐るべし・・・!
「宗教観」という小さな火種
BBQやペット合戦で平和な世界線が広がり、それが少し落ち着いてきたころになって、小さな火種として浮かび上がってきたのが宗教観の話題でした。発端がどこにあったのかは分からないものの、おそらくアメリカのクリスチャンの方からの投稿で、「日本人もキリスト教を信じるべきだ」みたいな。
As an American, I want Japan to remain Japanese.
— William Virtue (@VirtueApplied02) April 1, 2026
Rather, I think Japan should become Catholic.
肉と犬の投稿にホクホクしていた日本人が、この意見に対しては大きく反応し、口々に牙をむき始めたのはなかなか見ていて痛快でした。なんだかよくわからない連帯感を感じましたね。日本は神話の国。神道の国。八百万の神様の国なのです。決して無宗教なわけではなく、特定の神を信じていないだけなんですよね。
もし日本人が宗教を信仰していないという世論調査やアンケートを見てそのようなイメージを抱いているなら大きな誤解です。日本人がそのような回答をする理由が三つあります。… https://t.co/aERzsVvysp
— 扶桑委員会 (@fussoo_moe) April 8, 2026
日本人の「神様」の感覚って、おそらく正確には信仰ではなくて、でも極めてスピリチュアルな感性だと思います。神様はあちこちにいて、いつも見守ってくれていて(※見守るだけで何かをしてくれるわけではない)、だからその時々で手を合わせる神様は違う。何なら誰に対して手を合わせているのかも分かっていないことすらあるっていう。考えてみれば、日本人の信仰ってかなり世界的には異質なんだと気付きました。
本当にこれ。
分からない
— 893天狗1107 (@893teng1107) April 13, 2026
俺達は雰囲気で神道をやっている https://t.co/efcZbHWqTJ
おそらく日本独自の発想だからか、この「善意で信仰を強要する海外勢」「それに対して反論する日本人」みたいなレスバがあちこちで見られて、これまた興味深いことだと感じました。なるほど、言葉の壁が無くなっても人は争うものである。そしてそのきっかけが宗教だったっていうのがまた、世界の縮図っていうか。
日本人の生まれ持った「信仰」と、クリスチャンをはじめとする本物の「信仰」(こう書くと日本人のそれが嘘っぽくなるけど違うよ)、そもそも前提が違うんだからかみ合うはずのない議論なんだけど、それをすっ飛ばして言葉だけでやり取りをしても、争いしか生まれないのが道理。そりゃ世界から戦争は無くならないよねえ、と改めて思ったなど。
一連の“バベルの塔”交流を見て思うこと
つらつらと自動翻訳にあれこれを私視点で書いていましたが、ここからは、一連の流れを見て私が感じたことや考えたことをまとめてみます。
世界は「食」と「ペット」でひとつになれる
言葉の壁が無くなることで国際交流は確かに広がったと思うけど、その第一歩が「肉」と「犬」だったというのがもう何ともいえないですよね。きっと世界は、もともと「食」と「ペット」でつながっていたのだ。
考えてみればXというプラットフォームは、仕事として使う人も一定数いるだろうけど、圧倒的に娯楽目的が多いと思うんですよね。とか言ってるいいタイミングで、日本人のXの利用実態調査結果が出ていました。
それによると、Xを利用する用途の1位は「暇つぶし・隙間時間の埋め合わせ」で60.41%、続いて「趣味・エンタメ・リラックス」で44.85%。多くの人は暇つぶしやエンタメ・リラックスのためにXを利用しているわけです。そりゃまあ、食とペットはバズるやろって話ですやん。みんなが求めているのだ、このエンターテインメントを!
言葉の壁を越えた先にあった「食」や「ペット」ってたぶん、人間同士が共有しやすい感覚の層がはっきり出ている気がしていて。「肉がおいしそう」「犬がかわいい」とか、そういう反応は、宗教やイデオロギーや国民性の違いを超えて、かなり直感的に共有されやすい感性です。つまり自動翻訳によって最初に開通したのは、「高度な思想の通路」ではなく、感覚の通路だったとも言えるのかもしれません。
しかもその反応は、おそらく論理よりも身体感覚に近い。おいしそう、かわいい、楽しそう、すごい。このレベルにおいて、翻訳はものすごく強い力を持っていることの証明になったのではないかと思いました。
なぜ日本と世界は「宗教観」ですれ違うのか
Xの自動翻訳によって、海外の投稿もかなり気軽に読めるようにはなったけど、「言葉が通じる」ことと「価値観が自然に通じ合える」ことはまったくの別なのだと、宗教をめぐるやりとりを見ていて強く思いました。
考えてみれば、特定の宗教を信仰していない私の感覚では、日本人にとっての宗教ってどこか「文化の一部」に近い気がします。初詣に行き、困ったときには神頼みをし、お盆には先祖を迎え、クリスマスもイベントとして楽しむ・・・日本人的に、そこに強い矛盾は感じないですよね。「八百万の神々」が象徴するように、日本では「唯一絶対の神を厳格に信じる」というより、多様なものをゆるやかに受け入れる精神性が育ってきたからなのでしょうか。神道の教え、それは柔道や剣道と同じ「道」の発想。暮らしのなかの考え方や所作として、宗教的なものがあるってことなんだと思いました。
(ちなみに私はカトリックの中学・高校、プロテスタントのメソジスト派の大学卒なので、計10年キリスト教の世界に浸っています。信仰心はないけど知識だけはあります。学問としてのキリスト教は大変興味深い)
さらに掘り下げてみれば、それって「よそはよそ、うちはうち」という日本人独特の切り分け方もある気がしていて。自分は自分、相手は相手。日本はムラ意識が強いけれど、一方で「自他の境界線も強い」特性があるように感じます。別に自分と違う考えを持っていても、互いの領域を侵しさえしなければそれはOK。だからこそ、日本では複数の神様や儀礼が並存していても、大きな違和感なく受け入れられるんだと思います。
何度も言うけど、
— 加藤AZUKI (@azukiglg) April 6, 2026
「日本人は、他人がどういう信仰を持っていても、それそのものは否定しない」
「内心の自由(信仰の自由)は侵害されない、と思っているから」
「ただ、自分の信仰を他人に強いる行為は、失礼かつ無礼だと思っている」… https://t.co/hGJB2oxOoO
一方で、信仰が生活の中心にある人たちにとっては、宗教は単なる文化ではありません。世界の見え方そのものを支える土台であり、生き方の基準でもある。だから今回のXの件にしても、「これが良いものだ」「救いにつながる」と信じているものを、他者にも勧めているだけなんですよね。その行為自体に悪意はなく、むしろ善意であることも多いし、本人としては“よかれと思って”伝えてくれているんだろうなと想像はできます。できますが。
この感覚は、多くの日本人にとっては「押し付け」のように感じます。だからムッとしちゃう。自他の境界線が強い日本人だからこそ、その感覚をより強く感じてしまうのかもしれません。
それから、これも誰かが指摘していたことですが、日本ではかつて「地下鉄サリン事件」という凶悪事件があり、宗教と結びついた強い信仰心に対して警戒感を持っている人も多い気がします。
地下鉄サリン事件、私は当時中学3年生で、中高一貫校のため受験がなくて、春休みを利用して2週間のオーストラリア研修に行っているタイミングでした。向こうでホストファミリーから「日本で事件が起きたみたいだよ」と教えられて、新聞を見たらオウムの写真が掲載されていたのを鮮明に覚えています。ちょうど1月に阪神大震災が起きたばかりで、「神戸は関係ないの?家は大丈夫なの?」とか質問されまくっていたうえに、まさかの事件で。今考えると、本当に激動の年だったな・・・。
あの事件を経験した私たち世代には事件の記憶が鮮明に残っていて、信仰そのものへの警戒感、集団化したときの危うさへの恐れがぬぐい切れないものがあります。どれほど無垢な信仰心でも、それが膨張し、集団になることでタガが外れることは恐ろしい。中東の戦争だって、もともとは宗教から端を発しているわけで。思想は、そして信仰は、初めはどれほど小さくても何かの拍子に爆発するかもしれないという恐れが、私たちの中で無意識のレベルで共有されている証明なのかもしれません。
そんな私たちに信仰を押し付けるのは、そもそも無理な話なのです。お互いに背景も考え方も違うからこそ、宗教観はしばしば正面からぶつかってしまうけれど、「なぜ相手がそう考えるのか」という前提の違いを理解することが大事。「よそはよそ、うちはうち」を徹底して、「私は〇〇教を信仰してるよ、今日も祈りをささげてきたよ!キミのところの神様もハッピーかい!?」って感じでお願いしたいですね。それこそがXの醍醐味だと思うから!
ここまで書いてみて、改めて日本人の宗教観って世界から見ればかなり異質なんだなあというのを感じました。信仰心はあるけど信仰からは解き放たれた日本人って、フリーダムで最高じゃね!?
言葉の壁がないことで交流は確かに広がる
アメリカをはじめさまざまな国の人の交流を見ていると、それぞれの国がお互いに「私はあなたたちの国の人から嫌われていると思っていました」というのを目にしました。このポストのコメント欄がわかりやすい。
質問🙋。
— kouji 🇯🇵 (@yoyonofukuoka) April 2, 2026
日本人の印象は変わりましたか?
最近でこそグローバルだボーダレスだという流れになっていたけど、私が子どもの頃なんて世界はまだまだ遠くて、インド人はヨガファイヤーが出せるし、ブラジル人は電気でビビビビって出るとか半分本気で考えていたような(※出典:スト2)、そのぐらい海外って遠い存在でした。まあ同級生の金持ちは休みのたびにハワイに行っていたが。
欧米の人は日本人をバカにしていると思っていたし、それはまあある意味今でもちょっと思っている節はあるけど、そういう感覚を持っているのは確かです。でも今回、Xで海外の方のポストを見れるようになってみたら、向こうは向こうで「私のこと嫌いじゃないの?」って思っていた事実が発覚。一体この分断は誰が何のために生み出したものなのか。まあ、昔は当たり前だった「教育」の影響が大きいのかなとは思いますが・・・。
アメリカにしろ韓国にしろこの日本にしろ、今まではこちらが嫌う以上に「あいつら俺たちのこと嫌ってんだろ」と思っていたのが、自動翻訳によって判明したのは、
— moritaku (@moritakusan) April 12, 2026
「みんな海の向こうの連中わざわざ嫌うほど暇じゃねえ」
「みんな自国にない超旨そうなメシ画像に喜べるくらいに娯楽に飢えてる」…
アメリカ人が、フランス人が、韓国人が、「私は日本が、日本人が大好きです!アニメを見て育ちました!」とか、日本人のここが素晴らしい、ここが好き、災害大変だったね、助けてくれてありがとうなど、ここでは紹介できないけど温かい言葉をたくさん目にしました。別に私が言われているわけじゃないんだけど、日本人としてすごく誇らしい気持ちになれたな・・・。そんでオバちゃん、最近涙もろいからウルウルしちゃうんだ・・・。
あとアメリカの人から、「原爆については本当に申し訳ない」みたいな投稿が出るのも興味深かったですね。「罪を憎んで人を憎まず」は孔子の言葉ですが、まさにそれ。原爆は今でも日本人として許せないけど、その怒りはアメリカ人に向けられたものではないんだよな。物事を理解するためには、ちゃんと切り分けることが大事だということがよく分かります。
原爆を落とした飛行機を操縦していた方のお孫さんが広島と長崎を訪れてくれた話を知っているかな
— さと・いもこ(ティラ・ミス子) (@satoimo23854084) April 14, 2026
彼は罵倒される覚悟で来たらしいけれど、被爆者の方、遺族の方は彼の生い立ちを知って彼をハグし感謝したそうだよ
オバマが来た時も言ったろ
『来てくれた事に意味がある』と
憎いのは戦争だよ https://t.co/HmgwBtjqFF
ちょっといい話ばっかり紹介しましたが、やはりXといえば下世話でおバカなやりとりがなくっちゃ!ということで。
ここ数日で一番感動したのは、日本のシモいダジャレ『よっこらセックス』に相当する英語のスラング『Sexcuse me』が存在しているということ。
— 和三盆ねこぞう Nekozou Wasanbon (@tanuzou1027) April 13, 2026
🇯🇵일본은 사람 많은 곳을 가도 조용하다. 그런데 왜 조용한지 알았다. 엑스에서 떠들고 있었다.
— uu (@Angksaufrhd) April 11, 2026
うんうん、Xってこういうのでいいんだよって感じですよね。自動翻訳のおかげで、海外勢のどーでもいいネタがたくさん入ってくるようになって大変面白いです。なんとなく心温まるエピソードばっかりになっていたけど、私はXって仕事で使っているわけでもないので、いつまでもこういうのを見て「フフッ」って笑える場所であって欲しいなあと思っています。
それはそれとして、やっぱ教養って大事
今回の「バベルの塔」エピソードにしてもそうですが、Xって利用者が多い分だけ会話のレベルもピンキリで、「アホなネタなんだけど結構高いレイヤーの話をしているよな」って感じることが多々あります。なおバベルの塔については、私は実は名前しか知らなかったんですが、最近たまたま個人的興味から『いちばんやさしい聖書の本』を買って読んでいて(※トイレで)知っていただけなのですが。
少し前にバズった悠仁さまに関するポストも良かったですね。
悠仁様がお配りになった新歓ビラを親王令旨とか言って盛り上がってるTwitter見ると、これが学校教育に日本史が必要な理由ですよって思う。こうやって楽しめるの、それを知ってるからだもの。
— こたつ🍺🍷🍸今年も推しを肴に酒が飲みたい (@ktt_gamehk) April 7, 2026
令旨って習ったな~何だっけ?と調べちゃいましたが、これぞ義務教育!って感じでした。皇太子・三后(太皇太后・皇太后・皇后)の命令を伝えるために出した文書のこと。鎌倉殿で、平家追討のために以仁王が出していたアレですね。
学校教育って、「将来絶対使わないのに」「役に立たないのに」と思うものが多いですよね。実際、本当に役に立つものは少ないです。でもね、いつ役に立つか分からないけど知っておく・覚えておくことこそ、教養だと思うのです。空の引き出しを開けても何も出てこないけど、昔の昔、ず~っと昔に何らかの知識を入れた引き出しは、開けてみたら、埃は被っていても何かを取り出せるものだから。知識は未来の自分へのプレゼントなのです。
しょーもないことで笑い、感動し、たまに参加する。Xというプラットフォームは、自動翻訳によってかつてないほど世界が広がっています。ここに乗り込むにはやっぱり基礎教養が圧倒的に大事で、それがあるからこそ心から楽しめるし、距離を保って正しく使えるんだろうと感じます。
私の子どもたちは中学生・高校生ですが、しっかりと教養を身に着けて、SNSの荒波にもまれても耐えられるような大人に成長してほしいと思います(ちなみに長男氏、来年もう成人。恐怖)。あとできれば自動翻訳じゃなく自力で翻訳できる英語力は身に着けて欲しいなあ・・・。
結び
少し前は楽しいBBQとペットのネタで溢れていた私のタイムラインは、今では氷河期世代の不平等感だけがひしひしと伝わる悲痛な感じになっております。いやマジで今さら支援プログラムとか言い出したけどナメてんの?今までさんざん放置したくせに、と思う同志の多いことよ。
氷河期世代、人生これだけ逆風なのにまだ息してるのスゴすぎ。
— じゃんく (@junjun_zz_) April 12, 2026
【幼少期・学生時代】
・80年代バブルは味わえず
・同世代多すぎて受験戦争
・就活直前にITバブル崩壊
【就職・キャリア】
・圧迫面接で精神崩壊
・100社全滅はザラ
・正社員は狭き門
・非正規からの逆転なし
・派遣法改正が直撃
↓↓
でもそんな中でも、自動翻訳によってたまに「お?」って思うようなおもしろ投稿に出会えたり、思いもよらない感性を垣間見えたりして、毎日の楽しみが増えました。ちょっと彩りが増えたような感覚。ありがとうイーロン。
これから先も、Xではさまざまな国際交流が生まれるだろうし、そういうのを見たときに「ああ、アレのことね」とちゃんと話題に付いていけるような教養を磨くべく、これからも頑張っていこうと思いました。
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