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『辛かったら逃げてもいい』は救いになるのか――公務員から逃げた私の答え

『辛かったら逃げてもいいんだよ』

優しい響きのようですが、私はいつもこの言葉にざらつきを覚えます。

今回は、
逃げる行為にかかるコスト
無条件で逃げてもいい人の特徴
そして私が公務員を辞めて気づいた結論

を書いていきます。

先に結論を言ってしまうと、逃げとはステージチェンジです。



ほ、本当に逃げてもいいのか!?

『辛かったら逃げてもいいんだよ』

という言葉はすでにネットに浸透し、おおむね優しい言葉として定着しています。石の上にも三年とか言われたのは昔の話で、もはや時代遅れと言えるでしょう。

令和の現代、環境が合わないのなら逃げてもいいとカジュアルに考える人はいますし、ネットで喧伝する人も多いのも事実です。

しかし、個人的には何ともうなずきかねます。

率直に言うと
逃げてどーすんだよ
と思ってしまうわけですね。

例えば、生活防衛資金がない状態で、辛いから仕事から逃げたいとします。

そこで本当に逃げた場合にどうなるかというと、生活資金に困ります。家賃を払わなければ家から追い出されますし、光熱水費は言わずもがな。食費がなければ腹も満たせませんし、税金の督促に追われることになります(もっとも、督促を送る家もなくなりますが)。

そうなるとしても逃げるべきなのかは、はなはだ疑問です。
極論と言われれば、確かにそうなのですが…。

ただ、逃げた先の現実を受け止めるつもりなら、上述の例でも逃げてもいいとは思います。

『家がなくなってもいいや★』

という覚悟があれば、極限状況でも逃げていいかもしれません。
その後の選択肢は極端に絞られてしまいますが、その結果を受け入れることができるのなら、すべてを捨てて逃げてもいいとは思います。おそらく待ち受けているのは、逃げないよりもひどい状況だとは思いますが…。

また、ここからは逃げた先の話であり、また個人的な偏見の話になります。

逃げて助かるか
さらなる地獄に落ちるか

この分岐には、その人の生まれや性別、能力や容姿による埋めがたい差が存在するのです。


逃げても助かる人たち

まず、実家が太い場合です。
該当する人は逃げても余裕です。子供部屋に住めばいいのですから。家族との仲が悪くても、土下座でもして舞い戻ればいいのです。経営者をやるタイプの人間は実家が太いことが多い傾向にあります。また、芸術関係の人も実家が太い傾向がありますね。

彼らは成功すると

『失敗を恐れずに挑戦・努力して云々』

などと美談にされますが、なんてことはありません。失敗を恐れずに済んだのは、実家が太いからなのです。後ろ盾がある状態だと、人間は多少の大胆な選択や行動ができるようになりますから。
(ド偏見)

また、能力に恵まれた人も助かりやすいです。
わかりやすい能力は資格や学歴、実績でしょうか。これらがあると、逃げた後の行き先の候補がかなり増えますからね。

なので、この2つに該当する人は逃げたらいいと思います。

問題は、これらの要素をことごとく持たない人間です。
彼らは果たして、逃げてもいいでしょうか?


何もない人はどうなのか


実家に頼れない
突出した能力もない
そういう人にとっては、逃げは致命傷になるのでは?

逃げてもいいんだよ論を見かけたときに、私が思うのはそこでした。提唱者たちはきっと善意で言っているのでしょう。ですが、私の想定する人間の場合、逃げても高確率でさらに辛い状況が待っているわけです。

例えば、辛いからと正社員から逃げた後には、不安定な生活とお金の不安という、これまで以上に切実でみっともない辛さが待っています。お金に頭を悩ませるというのは想像以上に人の能力をそぎ落とすもので、不安がストレスになり、ストレスが余裕を削り、どんどん短絡的に、視野狭窄に陥っていきます。

たまに見かける、誰が騙されるのかと言いたくなるような胡散臭い情報に引っかかるのは、そういう人なのだろうと個人的には思っています。
(闇バイトの逮捕事案で捕まるのは、そういった人たちばかりです。情報商材に引っかかるのも同じ口でしょう)

学校の場合も同じようなことが言えます。主に高校退学が該当しますが、高校を退学するということは、最終学歴が中卒になるということです。そうなると、仕事の選択肢が目に見えて減ります。また、世間の中卒に対する目に苦しむことも出てくるでしょう。

いくら高校が辛くて逃げ出したとしても、逃げ出した先には中卒であることによる、さらに辛い状況が待っているわけです。年齢が上がってから定時制高校や通信制高校に通う、高卒認定を後から受けるなど、カバーする手段はいくつかありますが、ストレートに高校を卒業するよりは手間も労力もかかるでしょう。

こうして色々と考えているためか、逃げてもいいと放言する連中に物申したくなることもあります。ですが、その場ではグッとこらえるようにしています。その代わりに、ここにぐちゃぐちゃした思考を書きなぐっているわけです。


個人的な答え

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