AIファッションモデルサービス「Bachamo」開発秘話 ~異なる専門性を持つ3社が語る、次世代商品撮影の可能性~

写真左から
・津吹貴之
株式会社Triple3
代表取締役CEO/マーケティング・企画
モバイルエンタメ領域でのマーケティング経験を活かし、スタートアップで事業部マネージャーに従事した後、2019年に株式会社Triple3を設立。プロダクト推進やマーケティングを中心に企業成長を支援し、2024年にアパレルブランド「LFOG」を創業。マーケティングの深い知識と実行力、幅広い視野を活かして、クライアントの課題解決に注力しています。
・くりえみ
Pinyokio株式会社
代表取締役CEO/起業家・経営者・プロデューサー
起業家・会社経営者として活動する一方で、モデル・タレントとしても幅広く活躍。2023年12月には、日本初のバーチャルヒューマン芸能事務所を設立し、新たなエンターテイメントの形を生み出している。 SNS総フォロワー数は250万人超。自己プロデュース力を武器に、SNS戦略の構築や自社ブランドの立ち上げを多数手掛ける。常識にとらわれず、最新テクノロジーを活用して新しい価値を創造することを使命とし、次世代のエンタメ業界を切り拓いている。
・園田励
AiHUB株式会社
代表取締役CEO/AI/UXデザイナー
マス向けコンテンツ制作を経て2010年GrouponJapan参画、UX領域を担当。2014年イグニスで恋愛・婚活サービス「with」を立ち上げ黒字化。2019年WARCに参画しHR tech事業部長就任、同年DX・UX支援のPRISMを創業。2020年homeal取締役CDOとしてD2C事業で42万食突破(2022年)。2021年Web3.0領域に参画、2023年4月AiHUBを創業。「AIに自由を、エンタメに希望を。」
「Bachamo」3社代表へのインタビュー
AI技術を駆使した次世代のファッションモデルサービス「Bachamo(バチャモ)」。 この革新的なサービスを開発したのは、エンタメ業界、マーケティング、AI技術の分野で活躍してきた3人の起業家たちです。
本インタビューでは、なぜこの異なるバックグラウンドを持つ3人が「Bachamo」を立ち上げ、どのように協力し合っているのかを探ります。 それぞれが持つ専門性と役割について、そしてAI技術を活用したサービスの可能性について、彼らの言葉を通じて深掘りしていきます。
「Bachamo」を支えるのはバラエティに富んだ経歴を持つ3人
くりえみさん:もともとは、芸能事務所に所属しながらグラビアだったりとかコスプレだったりとかの芸能活動をしていたんですが、6年前ぐらいから起業を始めたんです。
最初は美容皮膚科と美容外科とD2Cの商材をやるところからスタートしたのがきっかけで、その後一年半前ぐらいからAIの事業を始めました。
津吹さん: 最初にエンタメコンテンツを運営している会社でマーケティングを6年ぐらいやっていました。当時マーケティング人材は貴重で、スタートアップ企業などで色々な経験をさせていただく中で起業に至り、いまはマーケティングだったりプロダクトを作る仕事をメインでやっています。
園田さん:一番最初はテレビのバラエティ番組とか旅番組のADや構成作家みたいなこともしててたんですが、辞めて出版社に就職しました。出版社ではデザイナーをやってたんですけど、そこからIT系にUXデザイナーとして会社に入って、そのあと入った会社では恋愛マッチングサービスを立ち上げたりもしたんです。そこからデザイン会社を経て今のAIの会社を立ち上げました。
津吹さん:デザイナーもやっていたんですね?
園田さん: 最初、グラフィックとUI、UXとやっているので・・・
くりえみさん:園田さんはもう完全にそういうデザインの理解だったりとか。いわゆるUXの部分のこう細かいところが繊細にこうキャッチできる方なので、そこがあっての今だなって感じはしますね。

異色な経歴を持つ3人がAIに関わるきっかけも様々・・・
くりえみさん: 私、最初タレントと起業家として二足のわらじみたいな感じでやれると思っていたんですよ。でも、やっぱり思考法が全然違うんです。
タレントでいる時と経営ってほぼ真逆なんでその切り替えが相当難しいっていうのと経営サイドのタスクとかリソースが大きくなりすぎちゃって、、くりえみとしてのタレント活動に支障を及ぼし始めたんです。
じゃあ、もう一人の自分作った方がどっちも100%でいけるんじゃない?っていうのが、最初のAIを考えるきっかけです。そうしたことをやっているなかで園田さんに出会いました。
津吹さん: その行動力すごいですね。
くりえみさん: なんか決定的瞬間があって、バンコクに行ってた時にカメラマンが撮ってくれた写真をXに投稿したんですよ。
そしたらその投稿に「AIに負けてないね。」みたいなコメントがちょこちょこついて、「あ!「AIに負けるな」っていうハッシュタグを流行らせようかな。」ってなんかバズりそうって思って。
それで「AIってどんな感じなのかな?」って、3日間ぐらいハッシュタグAI美少女を検索したんです。
そしたらなんか「自分が頑張ってAIに勝とうとするより自分がAIになった方がよくない?」と思って。
津吹さん: 園田さんは、なんでA Iの会社を立ち上げたんですか?

園田さん: これは「Bachamo」にも関わるんですけど、AIの会社やり始めたのは一昨年の年末に画像生成AIが出始めて、可愛い女の子が出力されてるのを見て「これどうやって作ってるのかな?」と思い始めて。で、調べているうちに「これAIで、物の作り方が一気に変わるな。」と思ったので、AIに一気にシフトして今やっています。
津吹さん: そのタイミングでちょうど園田さんに出会ったんですよね。僕も自社でちょうどアパレルを始めたっていうタイミングでした。園田さんと会話をしていた際、AIを使ったファッションモデルのサービスがあるっていうことをちょっとお話しさせていただいたら、「うちもできますよ。」みたいなところで声をかけてもらいました。で、ご縁あって今に至る感じですね。
そんな3人がそれぞれの強みを生かした設立した「Bachamo」
くりえみさん: 今まではアパレルなどモデルさんでの商品撮影となると、まずモデルさんの撮影日程を抑えるであったりとか、カメラマンとか全員のスケジュール合わせて、スタジオを抑えて、それを納品してレタッチして・・・みたいな。 その工数をすべてAIで補えるという。
津吹さん: あとは、コストの問題もあると思います。1回の撮影でかかる費用の膨大っていうところと、そもそもモデルさん雇うのにはどうしたらいいかっていう。それをAIの技術を活用すると、全部解決できるっていうところもメリットですね。
園田さん: AiHUBが関っている理由として、画像生成AIをずっと研究してきています。特にエンタメの画像生成AIを基盤モデルから開発できるっていう技術力を持った会社で、今回ファッションモデルっていうところでも、そういった技術が活かせるかなと思って。
津吹さん: この事業を始めたきっかけとして自分自身がアパレルをやっているのと、大手のブランドさんでも撮影に時間とお金がかかるということは伺っていたので、そもそも市場のニーズをある程度理解できていたんですよね。
そんな中、AIを使えば洋服をマネキンに着せただけでモデルさんを作れるっていうところと、あとは平置きの商品の写真でも実際に着たかのようにモデルを生成できるっていうところで、すごく課題を解決できるなって。
くりえみさん: 私が代表しているPinyokioの方で「Bachamo」に参画させてもらっている理由がなぜかっていうと、使われるモデルの属人性を表現できるところですよね。
AI美女とかAI生成美少女と言われる子たちってなんか全部近しい顔というか、「個性があって、その子だから見てる人が応援する!」みたいなフェーズになかなか至ってないと思うんです。 けど、メイクを変えたりとか、ヘアーを変えるであったり、そのブランドにあった独自性のある属人性のあるモデルを作り出す。 その世界観を作り出すのに役に立てるんじゃないかなと思っています。

津吹さん: 結構そのあたりはありますね。
そういった柔軟性もすごい魅力で、たとえば立ち上げたばっかりのブランドでもイメージした世界観をほぼ制限なく表現できるので、良く言えば一流のブランドのような世界観を作り出すことだって出来ちゃう。そんなところがすごく良いと思ってます。
くりえみさん: ただAIで置き換えてコスト安ですよっていうだけじゃなくて、全体のその世界観も含めて作り出すことができるっていうのが、このサービスの今でいう優位性なのかなと思っています。
バラバラな経歴の3社がなぜ?
園田さん: 技術の研究にすごく集中する故にエンドユーザーの話も分からないし、そういったノウハウは蓄積できないので、ノウハウが分かってたりとか窓口になってくれる人と一緒にやるっていうのがAIの事業としては、大切だと思っていて。
くりえみさん: そういう意味でいうと、この3社で一緒にやらせてもらうっていうのは、ある意味スタートアップとして今できるところを最大限にやるために必要だったことなのかなっていうのは思いますね。
津吹さん: AI技術の深さはまだやっぱりわからないところが多いんですけど、自分がアパレルをやっているのでニーズはあると分かっていた中で、業界としてもAIへの温度感はすごく高まっていると感じていました。
くりえみさん:私は、園田さんとこれまで一緒に仕事をしていましたが、日々いろんな出会いがある中で、なんで園田さんは津吹さんと一緒に今回やろう。となったんですか?
園田さん: 津吹さんの作っているビジネスモデルだったり、アプリだったりの設計を書くときの設計書がすごく綺麗だったというかわかりやすくて、緻密な感じで設計書を見れば性格診断できます。
あとは、あの靴下の話をした時・・・
津吹さん: スポーツ用の滑止めのソックスも作っているんですよ。
園田さん: 僕も以前靴下作ろうと思っていて。でも靴下って作るのすごい難しいんですよ。それで、挫折したというか、もごもごしてて、結局何もできなかった過去があったので、
津吹さんが今やってる靴下の話聞いてめっちゃ気になった。
くりえみさん: なるほど。園田さんの欲しいしいピースを持っていたんですね。

今後「Bachamo」が目指すのは・・・
園田さん: これからくりえみさんはAIのファッションモデルもやってみようという?
くりえみさん: 私だけに限らずグラビアモデルだった人がテクノロジーの力によって突然ファッションモデルになって別軸でもやれるようになって、同じ一人の人が5個も6個も役職を持ってるみたいな世界線が作れそうだし、その人の可能性をテクノロジーの力によって何倍にもできる。それってめっちゃおもろくない?って思ったんです。
園田さんもグラビアアイドルやったりしてますからね。笑
園田さん: そうなんです。個人的に自分で楽しんでいます。まだ、デビューしてないんです。
津吹さん: AIで作ったんですか?そういうこともできてしまうんですね。
園田さん: はい。まず、自分を女性化して・・・
くりえみさん: 結構ムチムチしてて無邪気にポージングして、すごい可愛くて結構好きです。笑
園田さん:元の顔は、僕なんです。だから、おじさんも女性モデルにできる笑
津吹さん: なんでもできちゃうんですね。笑
くりえみさん: どうしても今の世の中のニーズで言うと、生成AI使った業務効率化というマイナス面をどれだけ補填できるかっていう思考になりやすいんですけど、私たちみたいなクリエイティビティのある人間が集ってる以上はエンタメにどういう風に活用できるかな?っていう思考で考えていきたいっていうのがあるので。
そういうマイナス面の補填だけじゃなくてプラスアルファの世界観であったり、今あるものをさらに超えていくっていうところが私たちの目指すべきころだと思ってます。
園田さん: このメンバーでやるのは、もちろん課題解決っていうところから始まるわけですがそう言うエンタメ要素を強くしていきたいからなんですよね。
くりえみさん: 熱狂を生むものってなんだろうってなると、アーティストであったり、音楽、ダンスとかアイドルとかそういうのがわかりやすいのかなと思うんですけど。そういった意味での推し活に近いというか、感動、熱狂を生めるコンテンツをテクノロジーの力でどう作れるのれるかっていう視点で考えて、且つそれが今一緒にこの時代を生きている方と同じタイミングで感動を分ち合ったらビジネスとして良い方向に行くんじゃないかな?ってのは思います。
園田さん: 僕のテーマは物の作り方が変わっていくところをこう見たいっていうのが一番の自分の楽しみなんですね。だから、ずっと物を作っていきたいんですけど。
生成AIができて割と人間だけで考えるよりも、人間と一緒にA Iが考えて新しいものを作ることはすごく増えてきていて、これまで見たことないものも作れてしまう。ていうのが今からだと思いますので。
そういうところに入っていきたいなと思っています。

「Bachamo」は、AI技術を活用することで、これまでのファッション業界の枠を超えた新たな可能性を切り開こうとしています。 異なるバックグラウンドを持つ3人の起業家が集まり、それぞれの強みを活かして共に未来のエンターテイメントとビジネスを作り上げていく姿勢は、まさに次世代のテクノロジーがどのように社会を変えていくのかを体現しています。
今後、「Bachamo」がどのように進化し、どんな新しい価値を提供していくのか、その未来にますます注目が集まることでしょう。
これからの挑戦に期待を込めて、次なるステージへの一歩を踏み出す彼らの活動から目が離せません。
「Bachamo(バチャモ)」
AI技術を駆使した次世代のファッションモデルサービス「Bachamo」は、商品撮影における新しいアプローチを提案します。
これまで時間とコストがかかっていたモデル撮影を、AIが生成するモデルを用いることで大幅に効率化。ブランドに合わせた個性豊かなモデルを提供し、企業が求めるビジュアルを迅速かつ低コストで実現します。
・会社概要
【AiHUB株式会社】
AiHUBは、日本のオープンソース生成系AIコミュニティから誕生した研究開発型企業です。アニメ・バーチャルヒューマン等の日本のエンタメに特化したマルチモーダル基盤モデル・AIオーケストレーションの研究と事業開発に注力しています。
■ 画像生成系AIの研究開発(及び共同研究開発)
■ アニメーションや動画の受託開発
■ バーチャルヒューマン・デジタルヒューマンの研究開発(及び共同研究開発)
■ AIプロダクトの受託開発
社名:AiHUB株式会社
本社:東京都千代田区神田須田町2丁目1−1 MA SQUARE AKIHABARA 4F
代表取締役CEO 園田 れい|代表取締役CTO 新井モノ
設立年月日:2023年4月21日
WEB:https://aihub.co.jp/
【Pinyokio株式会社】
Pinyokioは、エンターテインメント業界に革新をもたらし、バーチャルとリアルを融合させた新しい形のコンテンツ制作や、ファンとの交流を実現しています
■ AIタレント・バーチャルヒューマンのプロデュース
■ 最先端技術を取り込んだ広告・デザイン業
社名:Pinyokio株式会社
代表取締役CEO くりえみ
WEB:https://pinyo.jp/
【株式会社Triple3】
データと戦略を駆使して、ブランドの成長を加速。 Triple3は、成果を生み出すマーケティングパートナーです。
■ WEBマーケティング
■ WEB・HP制作
■ アパレル事業
■ スクール事業
Triple3(トリプルスリー)は社内外問わず、全ての関わる人たちに幸せを届ける会社でありたいと考えています。
社名:株式会社Triple3
本社:東京都目黒区目黒1丁目4番16号Gビル7階
代表取締役CEO 津吹貴之
設立年月日:2019年8月23日
WEB:https://triple3.jp/

