【AXIZカウンターより|第2話】V.W.Pという現象
夜の語りにふさわしい、五つの声がある。
それは「魔女」と呼ばれる少女たちの、記録であり現象。
──今夜、AXIZではその名を語ろうと思う。
【AXIZカウンターより|第2話】
夜の帳が静かに降りる頃、AXIZのカウンターには一枚の赤いCDが置かれていた。誰が持ち込んだのかは分からない。 ただ、そこに記された五つの名前が、ふと私の記憶を引き寄せた。
──V.W.P。
Virtual Witch Phenomenon。 仮想の魔女たちが紡ぐ、現代の音楽神話。 彼女たちの声には、理由もなく惹かれる引力があった。 それはまるで、夜のカウンターに差し込む淡い月光のように。
◇ 理芽(RIM)

静寂のなかで、ふと響く声がある。理芽の歌は、そんな声だ。 多くを語らず、それでも全てを伝えてしまうような抑制された熱。 「食虫植物」「Sweet Dreams」……どの楽曲にも、彼女の内側が静かに滴る。 AXIZに似合うとしたら、まずこの声から始めたくなる。
◇ ヰ世界情緒(いせかいじょうちょ)

情緒の名を冠した魔女は、まさしく名に恥じぬ不思議な色彩を持つ。 歌うたびに表情を変えるその声は、混沌と秩序の狭間を行き来するようだ。 ピアノの旋律とともに紡がれる彼女の曲は、夜に迷い込んだ詩のよう。
◇ 春猿火(はるさるひ)

その声は、火。燃えて、跳ねて、叫んで、届く。 エネルギーの塊のようなラップと歌の混合は、V.W.Pの中でも異質で、鮮やかだ。 けれど、不思議とそれが調和する。 バーに置いたなら──スモーキーな香りの酒が似合うかもしれない。
◇ 花譜(かふ)

仮想の世界に生きる神託のような声。 花譜の歌は、祈りにも似ている。人間の感情を超えて、音楽そのものに溶けていく。 「過去を振り返るな、ただ未来を見つめよ」とでも言うような真っ直ぐな響き。 語ることが難しい、だからこそ語りたい声だ。
◇ 幸祜(ここ)

暗がりの中に差し込む、ひとすじの光。 幸祜の音楽は、冷たくも優しい。 電子音と融合するその声は、未来と過去をひとつに繋げるような感覚を与える。 V.W.Pの終着点であり、はじまりでもあるような存在だ。
──この五つの声に、ひとつの酒を。
グラスに注がれた漆黒のリキュール。 1tspずつ、五つの色を。 紫、青、桜、空、そして黄。
それは魔法という名のブレンド。 まるでV.W.Pというユニットそのもののように、 一口ごとに違う表情を見せる。
V.W.Pの語りは、決して容易ではない。 なぜなら彼女たちは、“存在そのものが語り”だからだ。 けれど、だからこそBAR AXIZはこの夜を開いた。 静かに、確かに──彼女たちが残した記憶を、語り継ぐために。
🪪 本日ご紹介したユニット
▫️V.W.P(Virtual Witch Phenomenon)
◾ 公式X:https://twitter.com/VWP_virtual
◾ YouTube:https://www.youtube.com/@VWPVirtualWitchPhenomenon
(※画像はすべて公式サイトより引用)
🧑🎤 各メンバーの情報
・理芽
◾ X:https://twitter.com/RIM_virtual
◾ YouTube:https://www.youtube.com/@RIM_virtual
・ヰ世界情緒
◾ X:https://twitter.com/isekaijoucho
◾ YouTube:https://www.youtube.com/channel/UC3VN9h8fokwB2XURWHNcdWw
・春猿火
◾ X:https://twitter.com/harusaruhi
◾ YouTube:https://www.youtube.com/channel/UC5BzXtjnKt1fjEDjEJwx5JA
・花譜
◾ X:https://twitter.com/virtual_kaf
◾ YouTube:https://www.youtube.com/@virtual_kaf
・幸祜
◾ X:https://x.com/KOKO__virtual
◾ YouTube:
https://www.youtube.com/channel/UCyCbd63S29BuFOkJC2-aR4g
各メンバーの歌声は、映像作品としても語られています。
詳しくは、KAMITSUBAKI STUDIO公式YouTubeや、理芽主演の『神椿市建設中。』などからぜひ。
ご来店、ありがとうございました。
※次回、とある「静かな波紋」が、店に届く予定──どうぞ、お楽しみに。
