ガス人間
原作:『ガス人間第一号』(監督:本多猪四郎/脚本:木村武)
監督:片山慎三
脚本:ヨン・サンホ、リュ・ヨンジェ
主題歌:サザンオールスターズ
出演:UTA、小栗旬、蒼井優、広瀬すず、林遣都、青木崇高、竹野内豊ほか
見終わった瞬間、最初に浮かんだ言葉は「切なかった」でした。
中野京子とUTAさん演じるレンとの出会いと別れには、胸が締め付けられました。幼いときの京子がレンと過ごしホッとした生活を送れた姿、泣き笑いの感情が交錯し、その後ガス人間となったレンに再会した、成人した蒼井優さん演じる京子の驚きと悲しみにも涙が溢れました。
そんな中一番印象に残った人物は、小栗旬さん演じる刑事の岡本賢治です。
刑事と報道記者として出会い、互いに惹かれ合いながらも京子が復讐を優先したため、1度は別れを決意するもガス人間の出現で、互いの過去を知り、刑事としても、一人の男性としても京子を守ろうとする姿が印象的でした。
ドラマの予告等で、このドラマの脚本や制作にヨン・サンホさんが関わっておられると知っていたので、ガス人間もおおよそ予測をして見ました。
しかし1960年の作品『ガス人間第一号』を原作として制作されたこと、劇中のキーソングとしてサザンオールスターズの「いとしのエリー」を使うなど日本のホラーとして独立した作品なっていました。
ホラー映画はまさに恐怖に重きが置かれていると思いがちですが、特に日本においては、家族、愛情、そして人を信じることなどの心情に重きを置かれていると感じます。まさに本作も同様でした。
今まで観た韓国のヨン・サンホ作品と比べて、繰り返しになりますが、音楽の使い方、セリフ(日本作品ですので当然かもしれないけれど)、日本独特のホラーの土壌が、片山慎三監督の演出に表れていたように思いました。
年齢を重ねた今だからこそ、1960年代のホラーの独自性、1980年代サザンオールスターズ「いとしのエリー」の意味を改めて考えさせられています。

お誕生日おめでとうございます。
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