今月最後の母との面会
午後、施設で暮らす母に会いに行ってきました。
施設に入居してしばらくしてから、虫歯ひとつなかった母の歯は少しずつ抜けていき、今では前歯と奥歯に数本残っているだけになりました。
最近は全身の筋力が落ち、それに伴って飲み込む力も弱くなっています。
もともと誤嚥を防ぐために、飲み込みやすい食品や栄養補助飲料で栄養を摂っていましたが、それさえも少しずつ難しくなってきました。
ストローで一生懸命吸い込もうとするものの、飲み込むまでに時間がかかり、途中で疲れてしまうこともあるそうです。そのため、一日に摂れる量も以前より減っていると聞きました。
施設の皆さんは、少しでも栄養を摂ってもらえるよう、高栄養の食品や飲み物を工夫してくださっています。そのおかげで、今のところ肌つやなどに大きな変化は見られません。
それでも、眠っている時間が増え、会うたびに少しずつ弱っていく母の姿を見ると、胸が締めつけられます。
「この夏を越えられるだろうか。」
そんな思いが心をよぎりながら、今日も施設の方に母のことをお願いして帰ってきました。
母と面会した日は、いつも心が重たくなります。
年齢を重ねれば誰にでも訪れる自然な変化だと頭ではわかっていても、母が少しずつできることを失っていく姿を受け止めるのは、簡単なことではありません。
そして私は、どこかで「私がしっかりしなくては」と、自分に力を入れすぎているのかもしれません。
けれど、本当に母に必要なのは、何でも解決できる娘ではなく、会いに来てくれる娘なのではないか——。
そう思うと、今日も母の手を握って「また来るね」と声をかけられたこと、それだけでも意味のある時間だったのだと、自分に言い聞かせています。
親との時間には限りがあります。
だからこそ、一度一度の面会を大切にしながら、母の穏やかな時間が少しでも長く続いてくれることを願うばかりです。
母は私の顔を見て、娘とは認知してくれているかわかりませんが、穏やかな顔を見せてくれました。その顔を胸に、また会いに行こうと思います。

誕生花の生と花言葉も添えてあります。
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