チーム・オルタナティブの冒険
お正月に電子書籍を購入、少しづつ温めるように読んでいた1冊です。
地方都市で起こった謎の事件をめぐる高校生たちのひと夏の冒険譚。
その夏、「僕」はある地方都市に暮らす高校生だった。──この街の真面目で、勉強がある程度できる人たちのほとんどは地元の国立大学か教育大学に進学して役人か教師になる。僕はそういった大人たちを想像力の要らない仕事で人生を摩耗させている、絶望的につまらない人間たちなのだと軽蔑していた。(本文より)
2008年のデビュー(『ゼロ年代の想像力』)より16年目にして問う新たなる「想像力」!!
noteでも記事を読ませていただいている宇野常寛さんの青春小説です。
noteの記事はなかなか難しいことも書かれていて、最初身構えていたのですが、読み進めるうちに宇野さんも普通に高校生活を楽しまれたであろうことが窺えました。
さらにクライマックスになると、我が愚息たちが夢中になったヒーローものや戦隊モノが背景になったような場面が出現して、思わずニヤリとしてしまいました。
年齢を重ねると想像力が乏しくなるのか、目に前のことしか見えなくなってきますが、こうした物語に触れることで、ちょっと頭が柔らかくなった気がするのが嬉しいです。
宇野さんのファンの方、は批評家の部分に重きを置いておられるかもしれませんが、実は彼も胸に熱いものをお持ちなのではと想像するのも楽しかったです。

電子書籍を読んだので、表紙の絵は後になって確認しましたが、登場人物をうまく表現されています。
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