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【仕事】予備校講師未来を語る

今年の初めにニチガクという予備校が運営会社が破産をしたため突然校舎を閉鎖しました。
このような話は今後珍しい話ではなくなると思われるので、今回は予備校講師として予備校の未来について語りたいと思います。

■ニチガク閉鎖の背景と感想


ニチガクが校舎を閉鎖した大きな原因は生徒数の減少だと言われています。
これに関しては、少子化のために仕方がないことだと思います。
生徒数の減少に伴って売り上げも減少したせいか、それを打破すべくPCの導入や自習室の整備に多額の投資をしたようです。
それによって、債務も超過して最終的に一億円を超えたと発表されています。
晩年は講師などの従業員の給料の遅配や税金の滞納も慢性化したようです。
ざっくり言うと、生徒数減少によって売り上げが落ち、それを取り戻すために多額の投資をしたものの、それほど効果がなく赤字が広がったという感じでしょう。
個人的には、売り上げが落ちた段階でミニマムな体制に切り替えるべきだったと思います。
また、校舎の閉鎖の時期と告知の方法が良くなかった。
校舎を閉鎖したのが2025年の1月4日。
しかも、事前に告知はなく校舎に行ったら張り紙を見て知ったようです。
これはあまりにも誠意がない。
事前の告知はマストであることは前提ですが、校舎の閉鎖の時期もよくなかった。
僕の経験上、年度の開始は3月の中旬で具体的に言うと3月16日で、年度の終わりが3月15日が多い。
今回の校舎の閉鎖もあと2ヶ月半頑張って、3月の半ばまで開いていたら問題はなかった気がします。

■僕の校舎閉鎖の経験


偉そうに校舎閉鎖の感想を語りましたが、僕自身も校舎閉鎖の経験は何回かあり、そこから思うところがあったからです。
そこで、僕が実際に経験したことをお話しましょう。

・校舎の移転による閉鎖
とある予備校で働いていた時のお話です。
具体的な場所の言及は差し控えますが、割と大きな都市の校舎のお話です。
僕が出講していた当時は、校舎として大きなビルを丸ごと借りていました。
しかし、生徒数が徐々に減ってきて、おそらく家賃が負担となって、小さなところに校舎を移転することとなりました。
ちなみに、移転先は同じ都市(駅)の別の小さなテナントで、ここは旧校舎のようなビルを丸ごと借りるのではなく、ビルのワンフロアの一角にあるテナントでした
その時も事前に告知をしており、トラブルはありませんでした。
また、同予備校はとある県の主要都市に校舎を構えていたのですが、主要都市の家賃は高いのか、同県内の別のところに移転しました。
この時は、年度の途中でしたが、事前に事情を説明したために、トラブルはありませんでした。

■大手予備校でも珍しい話ではない。


校舎の閉鎖は大手予備校でも珍しい話ではありません。
ニチガクは割と小規模な予備校ですが、大手予備校でも校舎の閉鎖は行われます。
1番衝撃を与えたのは代々木ゼミナールの校舎の閉鎖でしょう。
代々木ゼミナールは2014年8月に全国にある直営校舎の27校舎を7校舎にまで減らすと発表し、その後20校舎を閉鎖しました。
閉鎖の理由はやはり少子化で、それを見越して早めに手を打った代々木ゼミナールは今思えば先見の明があったのかもしれません。
また、代々木ゼミナールと並んで大手予備校と呼ばれる駿台予備学校でも、2022年3月に神奈川県内の「藤沢校」と「あざみ野校」が閉鎖され、県内の校舎は「横浜校」のみとなりました。
また、河合塾でも、広島の「福山校」が2022年3月末をもって閉鎖するなど地味に校舎の閉鎖を行っております。
このように大手予備校でも校舎の閉鎖は珍しい話ではありません。
この時期ですから今年度をもって閉鎖する大手予備校の校舎はないでしょうが、今後ないとは言い切れないのが現実です。

■塾・予備校の未来


以上のことを踏まえて塾・予備校の未来を考えてみましょう。
少子化は当面続くので、塾・予備校経営は苦戦を強いられることは間違いありません。
僕個人も現場に行って感じることですが、どこに行っても生徒数の減少は否めません。

それはその塾や予備校自体に問題があるのではなく、そもそも子供の数が減っているから仕方のないことだと思います。
これは僕が関係した予備校でもよく見られたことですが、生徒数が減るとテナントを返却することが多い。
今後はこのような事例が多く見られることが予想されます。

・テナント返却の事例
これは以前出講していた予備校の話ですが、ビルの1階から5階まで借りていた校舎がありました。
ただ、その校舎の生徒数が減っていき、4階と5階のテナントを返却しました。
それでも、その予備校は不具合なく、普通に機能しておりました。

また、こんな事例もあります。
今まで校長室として使っていた部屋を工事して、小さな自習室1部屋と個別授業のためのブース何個か作りました。
これは塾・予備校の全盛期あるあるなんですが、校舎に必ず校長や室長と呼ばれる教室責任者のための部屋があったものです。
ただ、今はそんな部屋を抱える余裕もないのか、このような部屋を見かけることはなくなり、返却するなり、別の使い方をされるようになりました。

また、大きな自習室があった校舎でのお話です。
その自習室は割と個別の自習ブースの間を広く取っていて、さらに生徒用のロッカーも設置しておりました。
ある年にその広く取っていた空間をコンパクトにして、さらに生徒用のロッカーを撤去して空間を作り、その空間を工事して小さな教室を作りました。
そして、その教室を作ったために別のところに借りていた大きな教室のためのテナントを返却しました。

・塾・予備校の未来
以上のように、今後は集団授業をするための教室はコンパクトになるか、または減っていくことが予想されます。
もちろん、教室がコンパクトになるだけでなく、校舎自体がなくなることは珍しい話ではなくなるでしょう。
そのような未来像を予想しながら、僕を含めた塾・予備校に関わる者は動いていく必要があると思います。

まだまだ語りたいこともありますが、今回はここまでにしておきます。



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