【海外競馬】クールモア牧場訪問記録【牧場訪問レポ】
去る7月上旬、かの有名なクールモア牧場を見学しにアイルランドを訪れましたので、備忘までnoteに記録しておきます。
現在の滞在先英国にとって隣国ではありますが、牧場あるあるで辺鄙なところにあるので、移動だけで一日がかりのLong, Long Way to Tipperaryでした。
先に重要事項についてアラートすると、今回、我らがディープインパクトのラストクロップにして🇬🇧ダービー馬、Auguste Rodinには会えませんでした。彼がシャトル種牡馬としてニュージーランドに移動する時期(7月末)を問い合わせたうえで今回の日程を組みましたが、ちょうど検疫の準備を始めてしまっていたようです。もし彼に会うつもりで渡愛するなら、基本的に7月は避けたほうが良さそうです。
予約方法
クールモアを訪れる手段は様々あり、どれが正解なのかは未だによくわかっていませんが、公式HPから誘導されているものが無難だろうとの考えで、Fethard Horse Country Experience(以下、「FHCE」。)が提供するツアーに参加しました。
クールモアHP(やや情報古い?): Farm Tours | Farms
FHCEHP: General 2 — Fethard Horse Country Museum
いくつかツアーの種類がありますが、どうせあれこれ聞いても細かいニュアンスはわからない(笑)ので、クールモア牧場に入場できるパッケージのなかで一番安いもの(当時75EUR)にしました。
これで実際クールモア牧場の中に入れましたし、料金は当日払いなので、安心して良いと思います。ただ、年によってツアー提供者が変わることはあり得そうなので、来年以降もFHCEが提供してくれるかはわかりません。まずはクールモア公式HPで情報収集するのが手堅いと思います。
宿泊先・移動手段
ツアー自体の拘束期間は12時過ぎ〜15時過ぎまでとそう長くはないのですが、上述のとおりかなり辺鄙な場所にあり、アイルランド在住でもない限り、基本的には一泊以上を要すると思います。
そこで、まずはどこに宿泊するかが重要ですが、FHCEのあるフェザード(Googleを信じて「フェサード」と言ったら現地人に訂正されました笑。θではなくðのようです)には基本的に宿泊施設がないようで、クロンメルやキャシェルといった近隣の町に宿泊することになります。
空路についても、クロンメルにしてもキャシェルにしても、ダブリン空港とシャノン空港の中心あたりに位置するため、どの空港を選んでもどのみち不便なのですが(笑)、シャノン空港からの方が交通手段がシンプルです(Expresswayなる高速バスで、1回の乗換えでクロンメルまで辿り着けます)。後から牧場の方に聞いた話では、クールモアの馬が海外に飛ぶ際もシャノン空港の方を利用するようです。
クロンメルからフェザードは、バスがあるにはあるのですが、一日に2往復?しかしないようで、基本的には、タクシー利用になると思われます。時間を見てホテルで呼んでもらってFHCEまで向かいます。一回30EURで、カードも使えないわけではなさそうですが、現金の方が良いと強く懇願されるので、現金必須です。よほどカード会社に手数料を支払いたくないのか、あるいは課税庁から捕捉されたくないのでしょうか(笑)
ちなみに、帰りにFHCEの方にタクシーを呼んでくれないかと頼んだらきょとんとされました。親切に対応してくれましたが、フェザードにはタクシーがほとんどなく、頼まれることが稀なようです。これを聞く限り他の観光客は皆レンタカーでアクセスしているのかもしれません。ただ、いずれにせよ微妙に疲れてそれなりに緊張もしている中で、シャノン空港からクロンメルまでの道のりを運転するのは少し怖かったので、この選択肢以外は採りえなかったように思います。
当日の様子
今回私が参加した「Stories & Stallions」は、2〜12人で催行しているようで、この日は私含めて11人が参加していました。
まずはFHCEの博物館見学です。館内はかなり小さいですが、Sadler's Wellsの骨格標本や頭絡、オーギュストロダン号が制した🇮🇪ダービーのトロフィー等が展示されていました。このほか、この地域の歴史に関する展示や、牧場における一年の作業に関する展示など見応えがありました。


FHCE内のカフェでランチサービスを受けた後、車に乗ってクールモア牧場まで移動します。自家用車orレンタカーで来ている人は自分で運転して向かい、私のようにタクシーで来た人はガイドの運転する車で向かいます。
クールモア牧場では、まず、施設内に展示されている銅像について説明いただき、その後その場にいる種牡馬を何頭か馬房から出して見せていただきました。今回見せてくれたのはSaxon WarriorとAustraliaでした。馬房内には他にCamelotやChurchill等もいたので、全頭を出して見せてくれるわけでもなく(馬房の外からどのみち見ることができます)、誰を馬房の外で見ることができるかは彼らの気分のようです。



種付け場なども何となく見て回り、牧場単独では1時間ほどの見学となりました。アジア人が珍しいのか、ガイドの方にも、他のお客さんにも色々声をかけてもらいましたが、語学力やそもそものコミュニケーション能力の欠如により、ほとんど気の利いたことを返せなくて申し訳なかったです。
それでもガイドの方が、ツアーそのものを解散させた後、君たちだけ特別だよ、と、本来ツアーパッケージには含まれていない、クールモア牧場の博物館に案内してくれました。
こちらの博物館は撮影禁止だったため、特に素材がないのですが、今はなきアーリントンミリオンのトロフィーやら何やらがゴロゴロ置いてあって、クールモアの偉大さを改めて思い知りました。

余談
英語が拙いながらも、事前にいくつか質問を用意していて、話の流れの中で牧場スタッフの方に伺うことが出来たものを、意訳も意訳ですが、シェアしておきます。
Q. ディープインパクト系の種牡馬に期待している要素は何か。スピードか、血の稀釈か。
A. 両方だ。ディープインパクトが種牡馬としても優れた馬であることは前提として、ガリレオ系の肌馬に気楽に付けられる点にも魅力を感じている。今年も6頭?ほど日本に送って、コントレイルやキタサンブラック(注: ディープインパクト系ではないもののディープ全兄の子)のほか、ロードカナロアとも種付けを行わせた。
Q. ニュージーランドやアメリカには拠点を持っているが、日本には進出しないのか。
A. 少しトリッキーな問題だ。クールモアにとって吉田家をはじめとする日本の生産者は、コントレイルなどの種の提供者であると同時に、CaravaggioやHighland Reelといった種牡馬を買い取ってくれる大口顧客でもある。(言葉を選んでいた印象ですが、要は、今のレベルの交流で満足していて、あえて関係を壊すリスクを取ってまで参入するメリットを感じないということだと思われます)
