【宅建業法で18点を取る方法】
宅建士試験の学習アプリ「宅建士 合格ナビ(令和8年度版)」を作っている、Bearise(ベアライズ)です。
2026年8月10日。令和8年度宅地建物取引士資格試験は10月18日(日)。残り69日です。
今回のテーマは、ひとつだけ。
宅建業法20問で、18点を取る。
これだけです。権利関係の話も、法令上の制限の話もしません。8月にやるべきことは、業法しかないと思っているからです。
理由は、記事を読めば分かります。ざっと1万3千字あります。目次から必要な章に飛んでください。
先に宣伝させてください(1分で終わります)
途中で唐突に挟むと読みにくいので、先に済ませます。飛ばして目次へ進んでいただいて構いません。
私は「宅建士 合格ナビ(令和8年度版)」という学習アプリを、ひとりで作っています。
オリジナル4択 1,048問(過去問の焼き直しではなく、全問書き下ろし)
オリジナル○× 3,748問
フルテキスト 745項目(全20回)
実戦模試 6セット(各50問)
実力診断 5パターン(何度でも)
弱点の自動記録・反復モード、進捗ロードマップ、フリガナ1,164語のON/OFF
そして無料で、3分の実力診断が受けられます。出てくるのは、
推定得点(50点満点換算)
受験者全体での上位何%
合格ラインまであと何点、あと何時間
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この記事で書く「業法の構造理解」と「全肢○×」を実際にやるための道具として作ったものなので、記事を読んで納得できたら覗いてみてください。
宣伝は以上です。ここから本題に入ります。
目次
なぜ「18点」なのか──算数の話
宅建業法が、努力が最も素直に点になる理由
順調な人ほど落ちる、3つの罠
一直線に覚えるな。「構造」で束ねる
8種制限は、たった1つの問いで全部つながる
35条と37条を、記憶ではなく理屈で分ける
数字は「表」で覚える。文章で覚えない
個数問題が増えても、問題そのものは基本です
過去問の答えを覚えてしまったら
予備校の模試との、正しい付き合い方
8月の3週間・具体プラン
論点別の優先順位(頻出ランキング)
9月以降、業法をどう維持するか
業法でやってはいけない5つのこと
もう一度、アプリの話
1. なぜ「18点」なのか──算数の話
「宅建業法 何点 取る」「宅建 業法 満点」「宅建 目標点 配点」。
まず、宅建の目標点を確認します。
令和6年度:合格点37点/合格率18.6%
令和7年度:合格点33点/合格率18.7%
1年で4点動きました。だから「35点取れば受かる」という発想は危険で、目標は38点、安全圏は40点に置くべきです。
その上で、業法の点数が全体に何をもたらすかを見てください。
業法18点の場合
残り30問(権利関係14+法令8+税その他8)で、20点取れば38点。
→ 正答率 67%
業法14点の場合
残り30問で、24点必要。
→ 正答率 80%
業法のたった4点差で、他の30問に要求される正答率が13ポイントも変わります。
67%は「頻出だけ押さえれば届く」水準です。80%は「権利関係の難判例まで取りにいく」水準です。同じ試験とは思えないほど、難易度が別物になります。
これが、8月に業法へ全振りすべき理由です。
なぜ「満点20点」ではなく18点なのか
業法にも、毎年1〜2問は判断に迷う問題が混ざります。満点を目指すと、その1〜2問のために膨大な時間を使うことになる。
18点は「基本論点を落とさなければ届く」水準です。 費用対効果が最も高いのがここ。20点を狙うのは、他の科目が仕上がってからで構いません。
2. 宅建業法が、努力が最も素直に点になる理由
「宅建業法 得点源」「宅建業法 簡単」「宅建 業法から」。
業法には、他の科目にない性質が4つあります。
① 範囲が狭い
宅地建物取引業法という、たった1本の法律です。権利関係は民法・借地借家法・区分所有法・不動産登記法と4本、法令上の制限に至っては6本前後の法律が8問に詰まっています。
② 法律知識ゼロでも読める
条文が具体的です。「〜してはならない」「〜しなければならない」が明確に書いてある。民法のような抽象的な概念操作が要りません。
③ 過去問との重複率が高い
出題論点がほぼ固定されています。免許、宅建士、営業保証金・保証協会、広告、媒介契約、35条、37条、8種制限、報酬、監督処分。この10ブロックで20問のほぼ全部が構成されます。
④ 答えが一義的に決まる
権利関係の判例問題のような「学説が割れている」領域がありません。条文にどう書いてあるかで、正誤が確定します。
つまり業法は、やった分だけ確実に返ってくる科目です。
多くの市販テキストが権利関係(民法)から始まる構成になっていますが、残り69日ならその順番に従う必要はありません。 業法から入ってください。
3. 順調な人ほど落ちる、3つの罠
ここが、この記事で一番読んでほしい章です。
「業法は得意です」「過去問なら9割解けます」という人が、本試験で15点しか取れないことがあります。原因はだいたいこの3つです。
罠① 問題文ではなく、答えを覚えている
過去問を3周すると、こうなります。
「あ、これ見たことある。答えは3だ」
問題文を最後まで読まずに、正解の位置を思い出している状態。
これは学習ではなく、暗記です。そして本試験の問題文は、過去問と少しだけ言い回しが違います。その「少し」で崩壊します。
自己診断の方法があります。正解の選択肢だけでなく、残り3つの選択肢が「なぜ誤りなのか」を口で説明してみてください。 できないなら、答えを覚えているだけです。
罠② 「分かっているつもり」の数字ズレ
業法には数字が大量に出ます。
5年、6ヶ月、3ヶ月、2週間、30日、8日、10日、14日、2年、5%、10%、2割、1,000万円、500万円、60万円、30万円……。
得意な人ほど、この数字を「なんとなく」で処理しています。 4択で解いていると、他の選択肢が明らかに違うので正解できてしまう。だから間違いに気づかない。
ところが個数問題で「正しいものはいくつあるか」と問われた瞬間、1つずつ正確に判定する必要が出て、ここで崩れます。
罠③ 一直線に覚えているから、聞き方を変えられると解けない
これが最大の罠です。
多くの人は業法をこう覚えています。
「クーリングオフは8日以内。事務所等でした契約はできない。書面で通知」
一直線の暗記です。テキストの順番どおりに並んだ知識。
これで解けるのは、テキストと同じ順番・同じ角度で聞かれたときだけです。
本試験は角度を変えてきます。
「買主が申し出た自宅で説明を受けた場合は?」
「テント張りの案内所での契約は?」
「引渡しを受け、代金を全部払った後は?」
「業者が8日より長い期間を定めた特約は?」
一直線の暗記だと、この全部に個別対応が必要になります。 覚えることが無限に増えていく。
構造で理解している人は、ひとつの問いで全部処理できます。 それが次章です。
4. 一直線に覚えるな。「構造」で束ねる
「宅建業法 覚え方」「宅建業法 まとめ方」「宅建業法 苦手」。
宅建業法を貫いている問いは、たった1つです。
「素人を、プロからどう守るか」
宅建業法は、消費者保護法です。不動産取引の素人(買主・借主・依頼者)が、プロ(宅建業者)に不利益を被らないようにするための法律。
この一本の軸を持つと、バラバラだった規定が全部つながります。
例を挙げます
なぜ免許制なのか
→ 誰でも不動産業ができると、素人が食い物にされるから。だから欠格事由があり、5年ごとの更新がある。
なぜ営業保証金があるのか
→ 業者が飛んだとき、素人が泣き寝入りしないため。だから還付を受けられるのは業者以外(宅建業者は還付対象から除かれます)。ここ、理屈で覚えれば暗記不要です。
なぜ重要事項説明を「契約前」にするのか
→ 契約するかどうかを判断する材料だから。契約後に渡しても意味がない。
なぜ宅建士が説明しなければならないのか
→ 素人が理解できるよう、有資格者が責任を持って説明する必要があるから。だから35条書面は宅建士が記名し、宅建士が説明する。
なぜ8種制限があるのか
→ 業者が売主で、買主が素人のとき、力関係が最も偏るから。
業法は「取引の時系列」で並んでいます
もうひとつの構造がこれです。業法の10ブロックは、実は取引の流れに沿って並んでいます。
免許 → 商売を始める
宅建士 → 人を配置する(5人に1人以上の専任)
営業保証金・保証協会 → お金を預ける
広告 → 客を集める(誇大広告の禁止、開始時期の制限)
媒介契約 → 依頼を受ける(一般・専任・専属専任)
重要事項説明(35条) → 契約前に判断材料を渡す
37条書面 → 契約したことを書面で残す
8種制限 → 業者が売主のときの特別ルール
報酬 → お金をもらう
監督処分・罰則 → ルールを破ったら
この順番で頭に入れると、「今どこの話をしているか」が常に分かります。 一直線の暗記ではなく、地図を持っている状態です。
5. 8種制限は、たった1つの問いで全部つながる
8種制限は業法の中でも出題頻度が高く、そして受験生が最も混乱する分野です。
でも構造は単純です。発動条件が1つだけだからです。
売主が宅建業者 かつ 買主が宅建業者「ではない」とき
この条件を満たさない限り、8種制限は一切適用されません。
業者が買主のとき → 適用なし
業者同士の取引 → 適用なし
業者が媒介しているだけ(売主は一般人) → 適用なし
この1問を先に判定する。 これだけで、8種制限に関する問題の半分は処理できます。
8つの中身も、同じ問いで導けます
| 制限 | 何から素人を守るか |
|---|---|
| クーリングオフ | 冷静でない場所での契約 |
| 手付額の制限(2割) | 過大な手付で身動きが取れなくなること |
| 損害賠償額の予定の制限(2割) | 解除時に法外な金額を取られること |
| 手付金等の保全措置 | 業者が飛んだときに支払済みの金が消えること |
| 自己の所有に属しない物件の契約制限 | 実体のない物件を売られること |
| 契約不適合責任の特約制限 | 責任を不当に軽くされること |
| 割賦販売契約の解除等の制限 | 一度の遅れで即解除されること |
| 所有権留保等の禁止 | 払ったのに所有権が移らないこと |
全部「素人が損をしそうな場面」に対応しています。 この対応表を作ると、8つを丸暗記する必要がなくなります。
クーリングオフの「事務所等」も同じ理屈
なぜ事務所等でした契約は解除できないのか。
そこは冷静に判断できる場所だからです。逆に言えば、冷静さを欠く場所(喫茶店、ホテルのロビー、テント張りの案内所など)でした契約は保護される。
買主が自ら申し出た自宅・勤務先が解除できないのも同じ理屈です。自分から呼んでおいて「勢いで契約した」は通らない。
一直線に「事務所等はダメ」と覚えるのではなく、「冷静に判断できる場所かどうか」で判定する。 これなら初見の場面でも対応できます。
6. 35条と37条を、記憶ではなく理屈で分ける
「35条 37条 違い」「重要事項説明書 37条書面 覚え方」。
毎年必ず出ます。そして毎年、多くの人が混同します。
一直線に記載事項を丸暗記すると、必ず混ざります。役割の違いから導いてください。
| | 35条書面(重要事項説明書) | 37条書面(契約書面) |
|---|---|---|
| 役割 | 契約するか判断するための材料 | 契約した内容の証拠 |
| タイミング | 契約前 | 契約後遅滞なく |
| 交付先 | 買主・借主(取得者側) | 契約の両当事者 |
| 宅建士の記名 | 必要 | 必要 |
| 宅建士の説明 | 必要 | 不要 |
この表の「役割」の行だけ覚えれば、残りは全部導けます。
判断材料だから、契約前に渡す
判断材料だから、買う側に渡す(売る側は物件を知っている)
判断材料だから、説明が必要
証拠だから、両当事者に渡す
証拠だから、説明は不要(もう合意している)
記載事項の区別も同じです。
「登記された権利」「法令上の制限」「私道負担」「飲用水・電気・ガスの整備状況」→ 買うか決めるのに要る情報=35条
「代金の額・支払時期・方法」「引渡し時期」「移転登記の申請時期」→ 合意した内容の記録=37条
37条の必要的記載事項に「代金の額」があるのに、35条にはない。 これを丸暗記している人は多いですが、理屈で考えれば当たり前です。代金は交渉で決まるものなので、契約前の説明書には書きようがない。
7. 数字は「表」で覚える。文章で覚えない
業法の数字は、文章の中に埋め込まれた状態で覚えると必ず混ざります。同じ種類の数字を横に並べてください。
期間の表(自分で書き写してください)
| 内容 | 期間 |
|---|---|
| 免許の有効期間 | 5年 |
| 宅建士証の有効期間 | 5年 |
| 免許換えや変更の届出 | 30日以内 |
| クーリングオフ | 告げられた日から8日 |
| 専任媒介の有効期間 | 3ヶ月以内 |
| 専任媒介の業務報告 | 2週間に1回以上 |
| 専属専任媒介の業務報告 | 1週間に1回以上 |
| 専任媒介の指定流通機構への登録 | 7日以内 |
| 専属専任媒介の登録 | 5日以内 |
| 契約不適合責任の通知期間の特約 | 引渡しから2年以上 |
| 割賦販売の解除前の催告 | 30日以上・書面 |
この表を1枚作って、毎日眺めるだけで数点変わります。
専任と専属専任のペア(3ヶ月・2週間/1週間・7日/5日)は、厳しいほうが専属専任という一本の理屈で覚えられます。専属専任は自己発見取引もできない、最も拘束が強い契約だから、業者の義務も重い。
金額の表
| 内容 | 金額 |
|---|---|
| 営業保証金・本店 | 1,000万円 |
| 営業保証金・支店1つにつき | 500万円 |
| 弁済業務保証金分担金・本店 | 60万円 |
| 弁済業務保証金分担金・支店1つにつき | 30万円 |
| 手付金等の保全が不要な範囲(未完成物件) | 代金の5%以下かつ1,000万円以下 |
| 手付金等の保全が不要な範囲(完成物件) | 代金の10%以下かつ1,000万円以下 |
| 手付の額の制限 | 代金の2割以下 |
| 損害賠償額の予定等の制限 | 代金の2割以下 |
保証協会に入ると本店60万円で済むという対比(1,000万円 → 60万円)を押さえておくと、保証協会の存在意義そのものが理解できます。
報酬計算
400万円超:代金 × 3% + 6万円(消費税別)
200万円超400万円以下:代金 × 4% + 2万円
200万円以下:代金 × 5%
低廉な空家等の特例(800万円以下の物件)についても、近年の改正点として押さえておいてください。
8. 個数問題が増えても、問題そのものは基本です
「宅建 個数問題 対策」「宅建 個数問題 増えた」「宅建 令和7年 難化」。
令和7年度の本試験は、個数問題が過去最多の11問出題され、特に宅建業法での急増が話題になりました。合格点は33点まで下がりました。
これを見て「宅建は難化した」と言う人がいます。
私は違うと思っています。
個数問題は「難化」ではなく「曖昧さの許容がゼロになった」だけ
個数問題で問われている論点そのものは、例年どおりの基本です。難解な判例も、マニアックな条文も出ていません。
変わったのは、解き方への要求です。
通常の4択なら、こう解けます。
「ア、イは明らかに正しい。ウは怪しい。エは分からない。でも選択肢的に3番かな」
2つ分かれば、残り2つが曖昧でも正解できる。 これが4択の性質です。
個数問題では、これが通用しません。
「正しいものはいくつあるか」
4肢すべてを正確に判定できないと、正解できない。
つまり個数問題の増加が突きつけているのは、こういうことです。
「なんとなく分かる」を、点数として認めません。
だから対策も、たった1つです
すべての選択肢を、1つずつ○×で判定する訓練をする。
これだけです。新しい知識は要りません。すでに持っている基本知識を、曖昧さゼロの状態まで詰める。
同じ過去問でも、4択で解くのと全肢○×で解くのとでは、負荷がまったく違います。そして本番での得点力も違います。
個数問題が増えたことは、基本を正確に押さえた人にとっては、むしろ有利です。 なんとなくで解いてきた人が脱落する分、相対評価で有利になるからです。
令和7年の33点という低い合格点は、その証拠だと思っています。
9. 過去問の答えを覚えてしまったら
「宅建 過去問 答え 覚えてしまった」「宅建 過去問 何周」「宅建 過去問 飽きた」。
過去問は最重要教材です。10〜12年分は解くべきです。それは前提。
ただし、3周目以降、過去問は急速に効果を失います。
理由は罠①で書いたとおりで、問題文ではなく答えの位置を記憶し始めるからです。
対策1:肢別化する
4択のまま解くのをやめて、選択肢を1つずつ独立した○×問題として扱う。
「この記述は正しいか、誤りか。誤りならどこが誤りか」
同じ過去問が、難易度4倍の教材に変わります。個数問題対策にもそのままなります。
対策2:初見の問題に切り替える
肢別化しても、いずれ全部覚えます。そのときに必要なのが、見たことのない問題文です。
本試験には毎年、過去に出たことのない出題が混ざります。過去問を暗記した人は、そこでパニックになる。
知っている知識で、知らない問題文を処理する訓練。 これは初見問題でしかできません。
私がオリジナル問題を1,048問書いた理由
まさにこれです。
過去問の言い回しに慣れきった脳を、あえて崩すため。
そして書きながら意識したのが、**「基本論点を、いろんな角度から、何度も問う」**という方針でした。
たとえばクーリングオフなら、
場所を変えて聞く(喫茶店/テント張りの案内所/買主が申し出た自宅/モデルルーム)
主体を変えて聞く(買主が業者だったら/媒介業者が説明したら)
時間軸を変えて聞く(引渡し前/代金全額支払い後/8日経過後)
特約を変えて聞く(10日間とする特約/5日間とする特約)
同じ基本知識を、10通りの角度から問う。
これをやると、一直線の暗記が構造の理解に変わります。そして初見の角度で聞かれても、崩れなくなる。
奇をてらった難問を作るつもりはありませんでした。本試験に出るのは基本です。必要なのは、基本を「どの角度から聞かれても答えられる」状態にすることだと考えています。
○×3,748問という量は、そのために必要な角度の数です。
10. 予備校の模試との、正しい付き合い方
「宅建 模試 難しすぎる」「宅建 模試 点数 低い」「宅建 模試 当たらない」。
8月下旬から模試シーズンが始まります。ここで折れる人が本当に多いので、先に書いておきます。
予備校の模試は、本試験より難しく作られていることが多いです
これは陰謀論ではなく、構造の話です。
模試を提供する側の立場で考えてみてください。
模試で高得点が出て、受験生が安心してしまったら → 追加の講座や答練は売れません
模試で低い点が出て、危機感を持ったら → 直前対策講座が売れます
どちらが商売として合理的か。 答えは明らかです。
もちろん、全ての予備校がそうだと言うつもりはありません。良心的に本試験レベルへ寄せている模試もあります。ただ、構造としてそういう力学が働きやすいことは、知っておいて損はありません。
実際、模試には「本試験でここまで細かいところは出ないだろう」という論点が混ざっていることがあります。作問者としては差をつけたいので、必然的にそうなります。
だから、点数に一喜一憂しないでください
模試33点なら、本試験では36点前後出ることも珍しくありません。
模試で見るべきなのは、点数ではなく失点の原因です。次の4つに分類してください。
知識がなかった → 覚え直す
知識はあったが判断を誤った → その分野を演習
ケアレスミス → 解答手順を見直す
時間切れで解けなかった → 時間配分の訓練
特に4番の人は、伸びしろが最大です。 知識ではなく戦略の問題なので、数回の練習で数点上がります。
ただし、模試には確実な価値もあります
公平のために書いておくと、模試には点数以外の価値があります。
会場受験の環境慣れ(これは本当に価値があります。1回は会場で受けてください)
2時間ぶっ通しで50問を解く体力の確認
時間配分と解く順番のリハーサル
マークシートの運用練習
模試は「実力を測る道具」ではなく「本番のリハーサル」だと考えてください。 そう位置づければ、点数に振り回されることはなくなります。
11. 8月の3週間・具体プラン
今日が8月10日という前提で、8月末までの計画です。
第1週|8/10〜8/16|全体構造をつかむ
業法の10ブロックを、取引の時系列として一度通す
この段階では細部を覚えようとしない。「地図を作る」のが目的
各ブロックの終わりで、その論点の問題を解く(正答率は気にしない)
第2週|8/17〜8/23|全肢○×で1周
ここからが本番です。 4択で解かず、全ての選択肢を○×で判定
間違えた肢に印をつける
数字系の表を自分で作る(期間の表・金額の表)
35条/37条の対比表を作る
第3週|8/24〜8/30|印をつけた肢だけ2周
間違えた肢だけを繰り返す
8種制限は「発動条件」から判定する練習
ここで**業法だけの模試形式(20問)**を通しで解く
目標:16点以上
8月末時点の到達目標
業法20問中、16〜18点
数字の表が頭に入っている
8種制限の発動条件が即答できる
35条/37条の役割の違いが説明できる
ここまで来れば、9月以降は権利関係と法令上の制限に集中できます。 逆にここが仕上がっていないまま9月を迎えると、以降ずっと不安を抱えることになります。
12. 論点別の優先順位(頻出ランキング)
時間がない人のために、優先順位を明示します。
最優先(毎年ほぼ確実に出る・複数問出ることもある)
重要事項説明(35条)
37条書面
8種制限
報酬額の制限
宅建士(登録・宅建士証・設置義務)
この5つで、業法20問の半分前後を占めます。
次点(毎年出る)
免許(欠格事由・免許換え・変更の届出)
営業保証金・保証協会
媒介契約(一般・専任・専属専任)
監督処分・罰則
その次
広告の規制(誇大広告・開始時期の制限)
業務上の規制(従業者証明書・帳簿・標識)
住宅瑕疵担保履行法
時間が足りないなら、上から順に潰してください。 下位の論点を捨てても、18点は十分射程内です。
13. 9月以降、業法をどう維持するか
8月に固めても、放置すれば忘れます。ただし業法は、法令上の制限ほど忘却が速くありません。 理屈で理解している部分が多いからです。
9月以降の維持は、週2回・各30分で足ります。
週1回:印をつけた肢だけを回す
週1回:頻出5論点のどれかを、全肢○×で1セット
これだけで、10月まで16〜18点を維持できます。
重要なのは、9月に業法を「やり直さない」ことです。 8月に作った土台の上に、権利関係と法令上の制限を積む。戻ってやり直すと、いつまでも前に進めません。
14. 業法でやってはいけない5つのこと
4択のまま解き続ける
個数問題に対応できません。全肢○×へ切り替えてください。数字を文章の中で覚える
必ず混ざります。表にして横に並べる。理由を考えずに丸暗記する
「素人を守る」という一本の軸を通せば、暗記量は激減します。満点を狙う
毎年1〜2問は迷う問題が混ざります。18点で十分です。模試の点数で心を折る
模試は本試験より難しいことが多い。見るべきは失点の原因分類だけです。
15. もう一度、アプリの話
最後にもう一度だけ、宣伝をさせてください。
この記事に書いたことを、そのまま実行するための道具として作りました
① 全肢○×の訓練 → オリジナル○× 3,748問
この記事で繰り返し書いた「全ての選択肢を1つずつ判定する」を、3,748問分できます。個数問題対策の本丸がここです。
② 過去問を覚えてしまった人へ → オリジナル4択 1,048問
過去問の焼き直しではありません。条文・判例・最新の法改正に当たりながら、全問を自分で書き下ろしました。 Word 21ファイル分です。
方針は9章に書いたとおり、「基本論点を、いろんな角度から、何度も問う」。奇をてらった難問は入れていません。本試験に出るのは基本だからです。
③ 構造で理解する → フルテキスト 745項目
問題を間違えたとき、該当する解説へワンタップで飛べます。「間違える → 理屈を確認する → 戻る」の往復が、アプリ内で完結します。テキストは通読するものではなく、引くもの。その使い方を前提に設計しています。
④ 本番のリハーサル → 実戦模試 6セット(各50問・120分)
終了時刻を出して、本番と同じ形式で解けます。50問の正誤と論点が一覧で出るので、落とした分野がその場で分かります。
⑤ 現在地の可視化 → 実力診断 5パターン
毎回ちがう問題で、推定得点・上位%・合格ラインまでの差が出ます。月に一度受けて、成果を測るものさしにしてください。
料金について
正直に書きます。
プレミアムは330,000円(税込)の買い切りです。 令和8年度版を、期限なく使えます。月額はありません。
安い金額ではありません。それは分かっています。ただ、判断材料になる数字をいくつか置いておきます。
収録は4,796問(4択1,048問+○×3,748問)+テキスト745項目。1問あたりに直すと、およそ69円です
月額課金ではありません。 使う期間が延びても、追加の請求はありません
資格手当が支給される会社は少なくありません。月2万円なら年24万円。この場合、回収期間は1年半程度になります
そして、落ちた場合のコストは1年です。 受験料、教材の買い直し、次の1年分の学習時間、資格手当を得られなかった機会損失
もうひとつ、**模試し放題(9,800円/月)**というプランもあります。本試験と同じ50問・120分を何度でも解けるもので、本試験の2日後に自動で終わるので、解約忘れで請求が続くことはありません。
ただし、まず無料で確かめてください
買う前に、無料の範囲で中身を見てください。
実力診断は無料(3分・カード登録不要)
テキスト、問題、弱点分析、進捗管理も、無料の範囲で触れます
私は、中身を見ずに買ってほしいとは思っていません。実際の画面を見て、この記事に書いた思想が本当に形になっているかを確認してから、判断してください。
👉 https://takken-bearise.vercel.app
最後に
もう一度だけ、算数を書きます。
業法18点なら、残り30問は67%でいい。
業法14点なら、残り30問は80%必要。
8月にここを固めるかどうかで、9月と10月の景色が変わります。
そして、そのために必要なのは新しい知識ではありません。基本を、どの角度から聞かれても答えられる状態にすること。 それだけです。
残り69日。10月18日(日)13時まで、一緒に行きましょう。
質問や「この論点が分からない」があれば、コメント欄にどうぞ。できる範囲でお答えします。
※法改正の内容や試験実施要領は、必ず最新の情報をご確認ください。試験の詳細は一般財団法人 不動産適正取引推進機構の公式サイトをご参照ください。
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