人生は台本通りには進まない【桃太郎になった日】
桃太郎の桃太郎
半世紀以上前、
幼稚園のお遊戯会で、桃太郎の劇をやることになった。
先生が言った。
「ロジウラ君は、桃太郎の桃太郎です」
意味はわからないが、とにかく主役らしい。
たぶん“本物の桃太郎”ということだろう。
家に帰って母に報告すると、
母はものすごく嬉しそうだった。
「えー!桃太郎なの?すごいじゃない!」
あのときの母の顔は、なぜか今でも覚えている。
けれど、
どんな練習をしたのかは、まったく覚えていない。
セリフ?
動き?
練習風景?
一切記憶にない。
覚えているのは――
当日に、発熱したことだ。
なぜ主役当日になって熱を出すのか。
それでも私は“桃太郎の桃太郎”。
病院で注射を打ち、
フラフラのまま幼稚園へ向かった。
今思えば、あれはプロ根性だったのかもしれない。
6歳にして。
そして、物語はクライマックスへ。
鬼ヶ島での決戦シーン。
犬、猿、キジを引き連れた私は、
鬼に立ち向かうはずだった。
しかし――
鬼役のたかし君が、ガチだった。
勢いが違う。
鬼気迫るとはこのこと。
私は、あえなく転倒。
そのまま鬼たちにめった打ちにされた。
主役、完全敗北。
先生が慌てて助け起こす。
保護者席は大爆笑。
人生は台本通りにはいかないということを6歳にして知る。
母はどんな顔で見ていたのだろう。
あれだけ喜んでいたのに、
息子は鬼にボコボコにされている。
ヒーローになりきれなかった日。
でも、あの日私は学んだ。
人生は、主役でも転ぶ。
準備しても、熱は出る。
鬼は本気で殴ってくる。
そして何より――
人は、思いもよらないオチで一番盛り上がる。
たぶんあの日、
私は「笑われる才能」に目覚めたのかもしれない。
勝てない桃太郎。
倒されるヒーロー。
でも、会場は一番沸いた。
人生って、案外そんなものかもしれない。
ヒーローになれなくてもいい。
鬼に勝てなくてもいい。
転んだ姿で、誰かが笑ってくれるなら。
あの日のロジウラ桃太郎は、たぶん負けてなかった。
いや、負けてたけど。
でも、ちゃんと“主役”だった。
今、私は思う。
人生は、台本通りには進まない。
桃太郎は鬼に勝つはずだった。
でも私は負けた。
しかも盛大に。
スピリチュアルの世界ではよく言いますよね。
「人生は魂の成長ストーリー」だと。
もしあの日、完璧に鬼を倒していたら?
母は誇らしかったかもしれない。
でも私はきっと“普通の成功体験”で終わっていた。
転んだから覚えている。
負けたから物語になった。
脳科学的に見ると、
強い感情を伴った出来事は記憶に深く刻まれます。
特に
・予想外
・恥ずかしい
・強烈な体験
これは脳の扁桃体が強く反応し、
「重要イベント」として保存される。
つまり――
鬼にボコられたあの日は、
私の脳が「これは大事だ」と判断した瞬間だった。
さらに言えば、
脳は“予測”で世界を作っています。
「こうなるはず」という予測が外れたとき、
強烈な学習が起きる。
予測通りの人生は、成長しない。
予測が裏切られたとき、脳はアップデートされる。
スピリチュアルで言えば、それは“軌道修正”。
魂の台本は、頭の台本を超える。
私の頭の台本では
「主役=勝つ」だった。
でも魂の台本では
より記憶に残る展開にする、だったのかもしれない。
人生も同じ。
完璧な恋愛のはずが別れる。
順調な仕事のはずが強制終了。
計画通りの未来が崩れる。
でもそれは、失敗ではなく“更新”。
脳は予測を壊されるたびに賢くなる。
魂は想定外の出来事で磨かれる。
だから今は思う。
台本通りに進まないから、人生は面白い。
もしあの日、鬼に勝っていたら。
今こうして文章を書いていなかったかもしれない。
鬼にやっつけられたロジウラ桃太郎は、
今、noteに書くことで人生の伏線を回収しているのだ。
「note攻略、何から始めればいいかわからない…」
「遠回りしたくない…」
「できれば失敗したくない…」
そう思っている方に、
まずは1円でもいいから、
“売る側の視点”に立つ体験をしてほしい。
書く側から、
“価値を出す側”へ。
その最初の一歩になる記事を書いたので、よかったら読んでみてくださいね♪
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