『Beep21』真・セガハード列伝 ─ マルコン開発物語・第1話─セガ初のアナログコントローラー「C-01」─
マルコン開発者だった戸崎氏自身の開発回顧録がスタート!
セガハードの開発者だった戸崎健司氏が、当時の開発者たちに開発秘話を訊いていく「真・セガハード列伝」。今回は数あるセガサターンの周辺機器の中でも多くの人の記憶に残っている「マルコン(セガマルチコントローにー)」について、戸崎氏自身が開発当時の秘話を明かしていきます。
時は1995年──セガサターンとプレイステーションが人気を博し、ゲームの世界が3D空間に広がり始めていた中、3D空間を自由自在に操作することを追及して生まれたNINTENDO64の新しいコントローラーは、3D(サンディ)スティックと呼ばれるアナログコントローラーを採用すると発表。
その衝撃に、ざわつく当時の開発現場の雰囲気と、マルコン開発の経緯が詳細に語られていきます。
かつてないボリュームの連載シリーズとしてお届けするマルコン開発回顧録をぜひご覧ください!
▼本記事はこちらからご覧いただけます!
◆「2025年間購読版」でご覧いただくと、お得に1年分の記事を読み返すことができます。ぜひこちらもからご覧ください!
※本記事はこちらからもお楽しみいただけます(※上記の「2025年間購読版」は購入後もずっと記事を保存できますのでおすすめです)。

まえがき
このシリーズは、セガサターンのアナログコントローラー「セガマルチコントローラー」、通称「マルコン」の開発物語です。当時のマルコン担当開発者として、開発の紆余曲折を現場のエピソードを交えて残したいと思います。


30年近く前の資料を紐解き、当時のことを思い出すのは大変です。資料やデータは紛失し、記憶は喪失し、やがて私も、関わっていた人もいつかこの世から消えるでしょう。でもここで今回の記事のように当時のことを残しておけば、当時を体験した多くのセガファンの方々の記憶にも残して頂けるだろうと思います。ゲームファンやセガファンの皆様、ゲーム史の研究家、そして何よりもセガに、今のセガサミーに従事する皆様に、当時はこういう歴史があったのだということをお伝えしていきたいです。
モノづくりというものには背景があり、苦悩があり、ドラマがあります。できる限り当時の出来事を正確に、克明に残して、テレビゲームにまつわるモノづくりの面白さを伝えていきたいと思います。
さて、このマルコンこと「セガマルチコントローラー」ですが、これは当時のセガが初めて真剣にアナログ入力デバイスを検討し、セガサターンの名作「NiGHTS」とともに開発したコントローラーでした。実は開発期間的には、非常に短期間で開発したものだったのですが、そんな短期間の間に、途中2回も大幅に開発をやり直しています。
ですが、もしもあの時に開発をやり直していなかったら、できあがったコントローラーは「マルコン」とは呼ばれないものになっていたでしょう。評判ももしかしたらそれほど良くなかったかもしれません。そして、マルコンのノウハウを継承して開発されたDreamcast用コントローラーも、違ったものになっていたでしょう。
そんな紆余曲折の話は、今までどこにも紹介されていません。実際どんなことがあったのか? 少し長い開発物語になりますがどうぞ最後までお付き合いください。
はじまり ー NINTENDO64、スーパーマリオ64の衝撃 ー(1995年11月)
ここから先は

真説・セガハード
歴代セガハードの開発者たちが一堂に会し、超ロングインタビューを敢行。当時の話を1人の開発者だけに聞くのではなく、複数の関係者の証言を集める…

『Beep21』セガサターン30周年記念臨時増刊号
1994年11月22日に発売され、セガの国内家庭用ゲーム機で一番普及したセガサターン。その30周年を記念して当時のクリエイターの方々からの…

『Beep21』2025年間購読版
伝説のゲーム誌『Beep』が2021年に21世紀仕様になって4年目に突入! 『Beep21』は他では読めない独自取材記事と当時の関係者によ…
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?
