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『Beep21』真・セガハード列伝 ─ マルコン開発物語・第1話─セガ初のアナログコントローラー「C-01」─


マルコン開発者だった戸崎氏自身の開発回顧録がスタート!

セガハードの開発者だった戸崎健司氏が、当時の開発者たちに開発秘話をいていく「真・セガハード列伝」。今回は数あるセガサターンの周辺機器の中でも多くの人の記憶に残っている「マルコン(セガマルチコントローにー)」について、戸崎氏自身が開発当時の秘話を明かしていきます。

時は1995年──セガサターンとプレイステーションが人気を博し、ゲームの世界が3D空間に広がり始めていた中、3D空間を自由自在に操作することを追及して生まれたNINTENDO64の新しいコントローラーは、3D(サンディ)スティックと呼ばれるアナログコントローラーを採用すると発表。
その衝撃に、ざわつく当時の開発現場の雰囲気と、マルコン開発の経緯が詳細に語られていきます。

かつてないボリュームの連載シリーズとしてお届けするマルコン開発回顧録をぜひご覧ください!

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「真・セガハード列伝」ナビゲーター・戸崎健司(とさきけんじ)『Beep21』の「真・セガハード列伝」の企画兼ナビゲーター。セガでコンシューマゲーム機の開発部門に所属し、周辺機器などの開発を担当。セガ入社はメガドライブが発売された1988年。セガ退職はドリームキャスト撤退時の2001年。13年間セガのハード開発部門に在籍した当時の話はこちらの記事で掲載中。

まえがき

このシリーズは、セガサターンのアナログコントローラー「セガマルチコントローラー」、通称「マルコン」の開発物語です。当時のマルコン担当開発者として、開発の紆余曲折うよきょくせつを現場のエピソードを交えて残したいと思います。

ⒸSEGA  ソニックチームのセガサターン新作として発売された「NiGHTS into dreams…」にあわせて登場したセガサターン専用アナログコントローラー、「マルコン」ことセガマルチコントローラー。(1996年7月5日発売 / 3,800円 ※当時) モードの切り替えで、標準コントローラー互換モードと、マルコンモードを切り替えでき、従来のせがサターンコントローラーとの互換性を維持した。 多くのゲームタイトルは切り替え不要で動作できるが、ごく一部のタイトルでは互換モードにする必要があった。通常のセガサターンコントロールパッドとしても使用可能だったこのマルコンが生まれるまでのエピソードを「真・セガハード列伝」のナビゲーターでもあり、当時の開発者でもあった戸崎健司氏が克明に明かしていきます。
セガサターンマガジン』1997年3月7日号で発表されたセガサターンマガジングランプリの周辺機器賞。その1位を獲得したのはマルコンでした。当時の受賞の際には戸崎氏がコメントをしてくれています。バーチャスティックプロやツインスティックなど、数多くの周辺機器が登場したこの頃のマルコンの1位受賞は、実質的にセガサターン周辺機器の1位だった、とも言えます。※クリックすると当時の記事拡大して見ることができます。

30年近く前の資料を紐解ひもとき、当時のことを思い出すのは大変です。資料やデータは紛失し、記憶は喪失そうしつし、やがて私も、関わっていた人もいつかこの世から消えるでしょう。でもここで今回の記事のように当時のことを残しておけば、当時を体験した多くのセガファンの方々の記憶にも残して頂けるだろうと思います。ゲームファンやセガファンの皆様、ゲーム史の研究家、そして何よりもセガに、今のセガサミーに従事する皆様に、当時はこういう歴史があったのだということをお伝えしていきたいです。
モノづくりというものには背景があり、苦悩があり、ドラマがあります。できる限り当時の出来事を正確に、克明に残して、テレビゲームにまつわるモノづくりの面白さを伝えていきたいと思います。

さて、このマルコンこと「セガマルチコントローラー」ですが、これは当時のセガが初めて真剣にアナログ入力デバイスを検討し、セガサターンの名作「NiGHTSナイツ」とともに開発したコントローラーでした。実は開発期間的には、非常に短期間で開発したものだったのですが、そんな短期間の間に、途中2回も大幅に開発をやり直しています。

ですが、もしもあの時に開発をやり直していなかったら、できあがったコントローラーは「マルコン」とは呼ばれないものになっていたでしょう。評判ももしかしたらそれほど良くなかったかもしれません。そして、マルコンのノウハウを継承して開発されたDreamcast用コントローラーも、違ったものになっていたでしょう。
そんな紆余曲折の話は、今までどこにも紹介されていません。実際どんなことがあったのか? 少し長い開発物語になりますがどうぞ最後までお付き合いください。

はじまり ー NINTENDO64、スーパーマリオ64の衝撃 ー(1995年11月)

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