磯野貴志のAM2研黎明記・第1回【サターン版バーチャコップ前史】AM2研レジェンド達との邂逅
『Beep21』でお届けしている往年の名作の開発者自身による回顧録シリーズ。今回は、セガサターン版「バーチャコップ」の移植に際し、『セガサターンマガジン』で何度も誌面に登場していただいていた磯野貴志氏が当時を振り返っていきます。磯野氏から見たAM2研の舞台裏や、制作現場が語られます。ぜひご覧ください。
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ごあいさつ
皆さん、はじめまして。元セガAM2研の磯野と申します。かつて、セガサターン版バーチャコップのディレクターを務めておりました。セガに在籍していたのは7年くらいでしたが、それはそれは非常に濃密な時間で、私にとっては人生のターニングポイントと言える程に様々な出会いがあり、とても多くのことを学ばせていただきました。今回、当時のことを語れる機会に恵まれたことを嬉しく感じています。なにぶん30年以上前の話なので記憶違い等々あるかと思いますが、最後までお付き合いいただけますと幸いです。
大学時代からセガAM2研にアルバイトで参加
大学の先輩の紹介で4年生になる直前の3月からAM2研でアルバイトをしていました。実はそのまま就職した”コネ入社”組です(※内定連絡は内線でいただきました)。
アルバイト面接官は鈴木裕さんと、当時デザインの係長だった名越稔洋さん。今にして思えば凄いメンバーです。鈴木裕さんの「ポリゴンって知ってる?」という質問を今でも憶えています(知りませんでしたw)。
入社してしばらくは資料のスキャンや整理など、いてもいなくても影響のない作業ばかりでしたが、これは当時のAM2研がアルバイトを雇うのが初めてで「何をやらせれば良いか分からなかったから」と、後に先輩から聞きました。
やがて3Dツールの検証と研究を任されるようになりましたが、これも様々な3Dツールを購入したはいいものの、(本命の)Softimage3D以外のツールを 検証する者がおらず、誰も使わないから充てがわれていたように思えます。
これについては教えてくれる先輩もいないので、一人で英語のマニュアルを片手に検証をしていました。この時の経験が生きたのか、後年に新しいツールを検証する役目をいただくことが多かったです。
その後は「アラビアンファイト」というタイトルで、3Dツールを利用してデザインデータを作成するという実験が始まり、いくつかデザインデータを作りました。

背景の妙な建物は私が3Dツールで作りました。タイトルロゴも私です(Macintosh+Photoshop1.0です!)。他に爆発する岩なども作りましたが、画像が見つからず...。
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伝説のゲーム誌『Beep』が2021年に21世紀仕様になって4年目に突入! 『Beep21』は他では読めない独自取材記事と当時の関係者によ…
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