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NVIDIAジェンスンCEOが明かした30年前のセガとの真相


NVIDIAジェンスンCEOが入交昭一郎氏、鈴木裕氏らとセガ首脳陣を交えて招待制サプライズイベント実施

日本に急遽来日して登壇したジェンスン氏

 2026年7月15日(水)に、NVIDIAはJensen Huang(ジェンスン・フアン )CEOが来日し、GiGO秋葉原3号館にて招待制サプライズイベントを開催した。セガからも代表取締役会長 CEO里見治紀氏、代表取締役 社長執行役員 COO内海州史氏が出演。さらに元セガ社長 入交昭一郎氏、『バーチャファイター』の生みの親である鈴木裕氏もゲストとして来場した。
※余談ではあるが、この日はセガの家庭用ゲーム機SG-1000/SC-3000の発売日(43年前の1983年)でもあり、セガファンにとっても特別な日でもあった。

NVIDIAが手がけた3Dグラフィックチップとセガとの関係

今回のイベントは30年にわたるNVIDIAとセガの歴史を日本のゲーマーとともに祝うというものであったが、その当時を語るジェンスン氏のコメントは後半で再現させていただくとして、まずは1994年〜1995年の頃の話を解説しておく。

セガは、まだベンチャーだったNVIDIA初のPC向けグラフィックスチップNV1をジェンスン氏からプレゼンされ、そのテクノロジーの斬新さに深い興味を抱き、パートナー契約を結ぶ。※三角形のポリゴンではなく、四角形でポリゴンを定義し、曲面も定義できるという独自のアルゴリズムのチップ設計であったと故・佐藤秀樹氏は『Beep21』の取材で明かしていた。

▼当時結ばれた契約(1995年7月)

この流れでNV1対応の「バーチャファイターREMIX」や「デイトナUSA」を発売する一方で、そのユニークな3Dアーキテクチャーを気に入ったセガのハードウェア開発責任者の佐藤秀樹氏は、セガサターンの次世代機として企画されたコードネーム「V08」のグラフィックスチップとして、NV2の開発をNVIDIAに委託したが、それは開発がうまくいかず、V08の企画は頓挫とんざをする。

これによってNVIDIAが倒産の危機に追い込まれた際、ジェンスン氏の申し出に入交氏をはじめセガ経営陣が応える救済を施され、セガの救済策によってNVIDIAは存続し、窮地きゅうちを救ったという間柄がセガとNVIDIAとなる。

現在、NVIDIAはGPU(Graphics Processing Unit) で世界トップまで昇りつめ、最近では生成AIの分野でも世界有数の企業としてその名をとどろかせているのは周知の通りだ。

▼幻のセガサターン後継機種「V08」の話とセガサターンアクセラレーター「TRIP」のエピソードはこちらに掲載中!

NVIDIAジェンスンCEO氏自らが振り返った当時の回顧

ここからは会場で語られたジェンスン氏のコメントを掲載する。

セガのイベントに久しぶりに登壇した入交昭一郎氏(左)

ジェンスン 1994年に鈴木裕さんと入交さんに会うために日本に来ました。
ちょうど最初のNVIDIAのゲームチップを作り始めた頃でした。
まだ当時は誰もPCで3Dグラフィックのゲームは作っていなかった頃で、3Dゲームが存在していたのは、まだアーケードゲームだけでした。

唯一の3Dゲームは鈴木裕さん率いるAM2研の「バーチャファイター」や「デイトナUSA」で、1994年には北米にちょうど「デイトナUSA」がやってきた頃でした。私は毎日のようにデイトナを遊んで、なんてスムーズで、なんて美しいんだと、本当に信じられませんでした。
ビデオゲームで、初めて60フレーム/秒のゲームを(私は「デイトナUSA」で)見たのです。

それで、どうしてもセガにサポートをしてもらうために、日本にやってきたんです。当時はNVIDIAで新しい技術を開発していた頃でもあったんですが、家庭用ゲーム機ではセガサターンの次の世代のゲーム機にNVIDIAのチップを搭載することを計画しました。※編集部注 : これが「V08」と呼ばれる幻のセガサターン次世代機のことで、チップはNV2

9ヵ月後、不運なことにその新技術はだめだと判明した。

NVIDIAとしてはプロジェクトを最後まで完遂することができなかったのだが
NVIDIAとしては資金が必要だったし、その時にセガが出資してくれなかったら、今のNVIDIAという会社はなくなっていたはずです。

この時にセガとの友情やパートナーシップをとても感じたし、
セガと日本は心の中に一生のものとして残っています

そして、今セガとNVIDIAが一緒にまた働いていることは誇りに思っています。

今回新しいチップを作っていて、その名はRTX Sparkです。

そして、この後は「バーチャファイターシリーズ最新作の「バーチャファイタークロスロード」の実機の映像が初めて流され、最後は抽選で来場者へのプレゼントの抽選がされた。

RTX Sparkの実機で動く映像も会場で初お披露目された

鈴木裕氏がいなかったら、今のNVIDIAの映像は存在してなかった

「鈴木裕氏がいなかったら、今のNVIDIAの映像は存在してなかった」とジェンスン氏は来場者に語り、来場者は大きな拍手を送っていた。

鈴木裕氏への感謝の言葉で締めくくったジェンスン氏

幻のセガサターン次世代機「V08」の真相は今後の『Beep21』でお届けする予定ですので、ぜひお楽しみに!

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