8月のファイターズ振り返り。個人的に気になった中継ぎ陣を中心に。
8月のファイターズは24試合で12勝11敗1分。大きく勝ち越したわけでも、崩れたわけでもない。ただ、投打の数字を分けて見ると、個人的には中継ぎの動きが一番気になった。
まず打線。8月のチーム打率は.233で、7月の.272から大きく下がった。
一方、得点は107。1試合平均4.46点で、7月の4.48点とほとんど変わらない。
打てなかったのに、得点は落ちていない。
個人成績を見ると、レイエスが7本塁打20打点、清宮幸太郎が5本塁打16打点、水野達稀も打率.197ながら4本塁打14打点。さらに打席数は少ないが今川優馬も3本塁打8打点を残した。


その一方、2得点以下だった試合は9試合あり1勝8敗。6得点以上の8試合は8勝0敗だった。
平均では4点以上取っているが、毎試合安定して得点していたわけではない。取れる日は一気に取り、止まる日はかなり止まる。8月はそんな打線だったように見える。
先発陣はどうだったか。
8月の先発防御率は3.03。有原航平が1.80、達孝太が1.96、山﨑福也が2.45、伊藤大海も2.70だった。全員が安定していたわけではないが、「先発が試合を作れなかった月」とは言いにくい。

そこで気になったのが中継ぎだった。
7月の救援防御率2.88に対し、8月は4.28。数字だけならかなり悪化している。

ただ、1試合ずつ振り返ると、「1か月ずっと中継ぎが悪かった」とまとめるのも少し違うように思った。
8月前半は、それまで終盤を担ってきた田中正義や島本浩也が苦しんだ。
5日は同点の8回に島本が2失点。12日は北山亘基が6回無失点、2-0で降板した後、田中と島本で5失点。14日も達が7回2失点で試合を作り、打線が同点に追いついた直後、中継ぎが4点を失っている。
田中はその後登録を外れ、島本も一度一軍を離れた。
つまり8月は、単純に中継ぎの調子が悪かったというより、それまでの終盤の形をそのまま続けられなくなった月でもあったのだと思う。
その影響が強く出たのが8月中盤だった。
特に19日から21日は延長戦や接戦が続き、多くの投手を投入した。19日は生田目、金村、孫、堀、柳川、福島。20日は福島が4失点した後も、堀、柳川、上原、ラオとつないで延長12回まで戦った。
最初は「新しい形を試していたのかな」とも思ったが、実際には試合展開によって使わざるを得なかった面の方が強かったのではないか。
ただ、その経験が無駄だったとも思わない。
柳川は8月9登板で自責点0。孫も8登板中7登板で自責点なし。堀も防御率は7点台だが、11登板のうち9登板では自責点が付いていない。
そして月末になると、28日は島本―堀―柳川、29日は孫―島本―堀―柳川、30日は福島―堀―柳川と、少しずつ終盤の形が見えてきた。
もちろん、これで新しい勝ちパターンが完成したとは言えない。
ただ、月初と月末では中継ぎの使われ方がかなり違う。
だから8月を「中継ぎ防御率4.28の苦しい月」で終わらせたくはない。
前半に従来の形が崩れ、中盤は試合展開の中で総力戦を強いられ、その結果として月末には新しい選択肢が少し見え始めた。
崩れた1か月ではなく、崩れた中で次の形を探す材料が増えた1か月。
8月の中継ぎは、そんな見方もできるのではないかと思う。
