「人生を変えてくれた、応援」
昔の私は、人が怖かった。
できることなら、誰とも深く関わらずに生きていきたいと思っていた。
そんな私が今は、「誰かを応援すること」を仕事にしている。
人生って、本当に不思議です。
子どもの頃の私は、とても無口で、人と話すことが苦手でした。
人付き合いも得意ではなく、どこか人を信じきれない自分がいた。
そんな自分は、自分のことも世の中のことも嫌で、20代になると一人で世界各地を旅するようになりました。
「自分のことを誰も知らない場所へ行きたい」
そんな思いもあったのだと思います。
ところが旅先では、たくさんの人に助けられました。
道に迷った時に声をかけてくれた人。
言葉が通じなくても、一生懸命助けようとしてくれた人。
困っている私に、そっと手を差し伸べてくれた人。
そのたびに、
「人って、こんなにあたたかいんだ」と感激したのです。
そして少しずつ、人への怖さが溶けていきました。
日本に帰ってから、さらに気づいたことがあります。
実は私の周りにも、ずっと応援してくれている人たちがいたのです。
応援してくれる人がいなかったのではなく、
私がその優しさに気づいていなかっただけでした。
もしかすると、この経験が、私が「講師」という仕事をするようになった原点なのかもしれません。
私は、知識を教えること以上に、その人が少しずつ変わっていく姿を見るのが好きです。
「私には無理」と言っていた人が、
「やってみます」と一歩踏み出す。
できなかったことができるようになり、
少しずつ自分を信じられるようになる。
その瞬間に立ち会えることが、本当に嬉しいのです。
私にとって「応援」とは、何かをしてあげることではありません。
その人の中にある力を信じて、そっと背中を押すこと。
昔、誰かが私に差し出してくれた手を、
今度は私が誰かに差し出していきたい。
人は、自分を信じてくれる人が一人いるだけで、
思っている以上に前へ進めるものだから。
これからも、
誰かが自分の力で人生を変えていく時に、
そっと背中を押せる人でありたい。
そんな「応援」を、これからも続けていきたいと思っています。
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