ブルスケッタに、生ハムを乗せたて食べたら、口の中が喜んだ
トマトのブルスケッタを作った。
カリッと焼いたバゲットに、角切りにしたトマト。
オリーブオイルをからめて、バジルを添える。
これだけでも十分おいしい。
でも、この日は冷蔵庫に生ハムがあったので、ふわっと一枚のせてみた。
食べた瞬間、
「おお、これは口の中が喜んでいる」
と思った。

ところで「ブルスケッタ」という名前。
イタリア語の bruschetta(ブルスケッタ) は、パンを「炙る・焼く」という意味につながる言葉が由来とされている。
もともとはイタリアの素朴な料理で、焼いたパンににんにくをこすりつけ、オリーブオイルをかけて食べたのが始まり。
へえー
今ではトマトやバジルをのせたものが定番になっているけれど、主役は実は「焼いたパン」なのだ。
そう思って食べると、カリッと香ばしく焼くことが、ますます大事に思えてくる。
そこにトマトのみずみずしさと酸味。
オリーブオイルのコク。
バジルの香り。
さらに、生ハムの塩気とうま味が加わる。
これが、よく合う。
特に生ハムは細かく切らず、ふわっとのせるのがいい。
最初に生ハムのやわらかな食感と塩気がきて、そのあとにトマトの果汁が広がる。
それぞれは、よく知っている味なのに、一緒になると急にごちそうになる。
料理って、こういう「ちょっと足してみる」が楽しい。
冷蔵庫を開けて、
「これ、合うんじゃない?」
と試してみる。
そして想像以上においしかったときの、小さな喜び。
生ハムをのせただけなのに、いつものブルスケッタが、ちょっとしたおうちレストランの一皿になった。
作る人も、食べる人も、口の中も喜ぶ料理。
こういう料理が好きだ。
今日も、ごちそうさまでした。
ビストロパパの料理塾 主宰
ありがとう料理研究家 滝村雅晴
