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日産自動車とレッドハット

今朝読んだ ZDNet の記事から調べたことをまとめました。


日産自動車がレッドハットのOSを採用?

5月11 ~ 14日の 4 日間、米国アトランタで Red Hat Summit 2026 が開催されました。

そこで、日産自動車(日産)が、米Red Hatと共同で次世代ソフトウェア定義車両 (SDV) プラットフォームを構築するエンジニアリングイニシアチブを発表したという記事を ZDNet で読みました。

Nissan Scalable Open Software Platform

この記事によると、以下が重要だと思われます。

  • 従来の車載ソフトウェア
    不変のシステムであることが最優先とされ、品質や安全性を検証した後は、そのままで使われ続けるという前提により設計されてきた。
    ソフトウェアの進化が急速に進んでいて、これまでの前提が通用しなくなった。

  • Nissan Scalable Open Software Platform (SW PF)
    ソフトウェアのスケーラビリティと車両の安全性を両立するためにソフトウェアを 安全性クリティカル領域高頻度アップデート領域 に分離。
    高頻度アップデート領域で Linux を採用し、SW PF の下、チップやセンサーの世代交代がソフトウェアスタック全体に波及しない構造を実現。
    SW PF の基盤となる OS として Red Hat In-Vehicle Operating System を採用。

分離アーキテクチャーを支える2つの中核概念

  • 抽象化とクリアなインターフェース設計
    ドライバーやハードウェア依存レイヤーを分離し、上位レイヤーには標準化されたAPIのみを公開することで、ハードウェアを交換しても影響を最小限に抑える。

  • モジュール化と独立デプロイ可能性
    機能をコンテナーやサービスユニットに分割し、それぞれを独立してビルド、テスト、デプロイ、アップデートできるようにする。
    これにより、ターゲットを絞った無線経由のアップデート (Over-the-Air:OTA) が可能になり、車両ソフトウェアの継続的な進化を支える基盤となる。

レッドハットのプレスリリースにもありました。

このリリースによると、自動車業界はハードウェアに縛られたレガシーシステムから、最新のクラウドネイティブアーキテクチャへと移行しているとあります。

日産がソフトウェアプラットフォーム (SW PF) を構築するにあたり、車両のライフサイクル全体にわたる技術アップグレードをサポートできる OS が必要になりました。

自動車プラットフォームのライフサイクルは、数十年にも及ぶことを踏まえて、長期にわたり自動車用ソフトウェア基盤を維持できるパートナーとしてレッドハットを選定したということです。

下記の YouTube ば日本語と英語で解説されています。

日産自動車と AGL の関係は?

自動車産業の多くの企業は AGL に参加していると思っていました。

AGL はトヨタが主導していて、実際に多くの自動車産業の企業が参加しているようです。

日産自動車も AGL にブロンズメンバーとして参加しています。
しかし、マツダ、本田技研工業(ホンダ)と比べると、一歩引いた立ち位置のように見えます。

今後に注目

日本の多くの企業が参加している AGL とは違う路線を日産自動車は進むのでしょうか。

以下は Google Search が教えてくれた内容です。


Red Hat In-Vehicle Operating Systemは、主にソフトウェア定義車両(SDV)への移行を進める自動車メーカー(OEM)を中心に採用が進んでいます。機能安全(ISO 26262 ASIL-B)に対応したLinuxベースのOSとして、特に次世代の車載アーキテクチャで採用実績を上げています。

主な採用実績・共同開発パートナー

  • 日産自動車 (Nissan)
    次世代の車載OSの基盤としてRed Hat In-Vehicle Operating Systemを採用。
    2026年5月の発表によると、Red Hatの技術者を日産の開発パイプラインに直接組み込む「統合開発モデル」を採用し、AI定義車両(AI-Defined Vehicle)に向けたSDVプラットフォームを共同構築。

  • ゼネラルモーターズ (GM)
    2022年にRed Hatと協業を発表。GMの次世代車載プラットフォームにおいて、Red HatのLinuxベース車載OSを採用し、継続的な機能安全認証を取得したシステムを展開。

  • ルネサス エレクトロニクス (Renesas)
    ルネサスのRoXソフトウェア開発キットで、QNXやElektrobitなどと並び、Red Hat In-Vehicle OSが商用ソフトウェアソリューションとして採用されている。

  • Luxoft (DXC Technologyのグループ企業)
    Red Hat In-Vehicle Operating SystemやRed Hat OpenShift上で、OTA(無線更新)やAI機能の最適化を行う連携を行っている。


レッドハット社は IBM 傘下の企業です。