AlmaLinux を使い始めた理由
RHEL から RHEL 互換の AlmaLinux に切り替えた事情について紹介します。
Red Hat Enterprise Linux
Red Hat Enterprice Linux (RHEL) は、Red Hat 社が提供する企業・組織向けの商用 Linux ディストリビューションです。高い安定性、セキュリティ、長期サポート(最大 10 年)が特徴で、金融機関や大規模システムのサーバーなど、ミッション・クリティカルな環境で採用されています。
RHEL 互換の OS
有名な RHEL 互換の Linxux ディストリビューションは以下の 3 つです。
Rocky Linux
CentOS 後継のプロジェクトで、RHEL ダウンストリーム版(100%互換)を目指している。AlmaLinux
RHEL とバイナリ互換を目指している。Oracle Linux
RHEL 互換を前面に押し出していません。
RHEL を利用するのがベスト(個人利用)
RHEL 互換のディストロを利用する理由はいろいろあると思います。
しかし、個人利用であれば RHEL を利用するのがベストです。
Red Hat のアカウントを作って、個人向けの無料サブスクリプション (Red Hat Developer Subscription for Individuals) を有効にします。RHEL 10 のイメージをダウンロードして、インストール時に Red Hat アカウントを登録するだけです。
企業・組織内の開発者向け無料サブスクリプション
本記事を投稿するために関連記事を調べていたら、企業・組織内の開発者向けにの「Red Hat Enterprise Linux for Business Developers」という無料サブスクリプションも追加されたことを知りました。
RHEL10 は x86_64-v3 以降を前提
現行の Red Hat Enterprise Linux 10 (RHEL10) から、x86_64 向けは x86_64-v3 マイクロアーキテクチャ以降が前提になりました。Intel のプロセッサであれば Haswell 世代以降になります。
自宅の LAN で稼働していた RHEL9 サーバーは、 RHEL10 へアップグレードしたくても、CPU が要件を満たしていませんでした。😭
AlmaLinux
AlmaLinux は、米国の 501(c) 非営利団体である AlmaLinux OS Foundation によって開発が行われています。
AlmaLinux 10 は x86_64-v2 向けイメージも配布
AlmaLinux では、そんな x86_64-v2 向けのイメージを独自にビルドして公開しています。目立ちませんがミラーサイトを見ると x86_64_v2 という名前のディレクトリが用意されています。下記は IIJ のミラーサイト (AlmaLinux 10.1) の例です。
RHEL とバイナリ互換 OS を提供するだけでなく、地味ですが、こんなところに AlmaLinux の独自性があります。
なお、EPEL パッケージも x86_64-v2 向けにビルドして配布しています。
件の RHEL9 サーバーは、必要データをバックアップした後に AlmaLinux 10 をクリーン・インストールしました。
ファイルサーバーに Web サーバー、夜中に cron の処理など、以前と同様、静かに活躍しています。
自分の場合は RHEL 9 からのアップグレードだったのでクリーンインストールをしましたが、AlmaLinux 9 から AlmaLinux 10 x86_64_v2 へアップグレードする手順が公開されています。
AlmaLinux のサポート
サイバートラスト株式会社は、AlmaLinux OS Foundation のプラチナ・スポンサーで AlmaLinuxユーザーへの包括的な商用サポートを行っています。
企業が RHEL を導入を検討する場合、AlmaLinux も評価対象に加える意義は大いにありそうです。
AlmaLinux Day Tokyo
日本だけではありませんが、AlmaLinux OS Foundation のトップは世界の各地を回って、AlamaLinux の普及に努めています。
日本には 2023 年、2024 年および 2025 年は年を超えて 2026 年 1 月に開催されました。
以前 AlmaLinux Day: Tokyo 2023 に参加した時のブログ記事を紹介します。
開発元の AlmaLinux OS Foundation のトップや開発者の方々と直接話ができたので、妙に AlmaLinux に親近感を持ってしまっています。
将来、サーバーを新調したら RHEL に戻すと思いますが、現行サーバーの AlmaLinux とのお付き合いはまだまだ続きそうです。
