( )を見つめる 08 | 小さな問い
括弧、はいつまでも不思議な存在です。
括弧に入れることで、その言葉の断片は、
まるで「いま」「ここ」に置かれていることが強調されるようです。
記しておかないと消え失せてしまいそうな、かすかな感触。
どうしても残しておきたくて、振り絞ってこぼれた数滴の本音。
括弧の中に潜り込むこれらには、どこか本物らしさが備わっているのです。
括弧は、その中身が整っていようと中途半端であろうと、
本物であることを引き立てるショーケースなのかもしれません。
皆さんは括弧の中にこそ、本物の言葉があるように感じたことはありませんか。
いつかそのようなお話も聞かせていただけたら嬉しく思います。
