( )を見つめる 06 | 小さな問い
括弧、は改めて不思議な存在です。
そこは誰の目にも留まる公共空間であると共に、
誰にも見せたくない一面をさらけ出す秘密の部屋にもなります。
見せたくないようで、見せている。
見せたいようで、見せないでいる。
その矛盾を抱えて佇むことを、括弧は受け入れてくれます。
括弧は、形になる一歩手前の余白を与えてくれる、
何かに声をかけてもらえる時を待つような、
あるいは、どこかへ向かう準備をするような、
言葉がまどろむ待合室なのかもしれません。
皆さんは括弧と共に、何かの一歩手前に佇んだことはありますか。
いつか教えていただけたら嬉しく思います。
