見出し画像

「ゼロで死ぬ」


人生に一番大切で必要なものは何でしょうか?

健康でしょうか?
仕事でしょうか?
家族でしょうか?
友人でしょうか?

答えは全員違うとは思うのですが、人生で一番大切で必要なものは? と聞かれて、迷いなく「お金!!」と答える人はいないのではないかと思います。

いるかもしれませんが、少数ではないかなと思うのですね。

この本にもありましたが

「死ぬ瞬間の5つの後悔」ということで紹介されているものがあります。

①自分に正直な人生を生きればよかった
②働きすぎなければよかった
③思い切って自分の気持ちを伝えればよかった
④友人と連絡を取り続ければよかった
⑤幸せをあきらめなければよかった

『あっという間に人は死ぬから』佐藤舞さん

この中に「もっとお金を儲ければよかった」と答えた人はいなかったそうです。

この事実からもわかるように、「お金」はたしかに大事なものだけれど、「一番か?」と問われるとそうではないような気がします。

そして、こんなデータもあります。

65歳までに約5000万円以上貯めた人は、その約90%を使わないまま死ぬという。
65歳までに約2000万円を貯めた人でも、その約75%は使わないまま死ぬという。

『シン・スタンダード』谷口たかひささん

実際にお金を貯めることはできた。
でも、それを自分の人生のために使えたかというと、そうではなかったという人が、実はたくさんいるようなんですね。

少しくらい回してくれてもいいんですけどね(笑)

この貨幣システム社会で生きていくとなると、たしかに「お金」は大事です。
必要なものではあるのですが、だからといって、「お金」ばかり貯め込んで使わなかったとしたら、何のための貯金なのか? という話しになってしまいます。

死ぬ直前に「もっとお金を儲ければよかった」という人はいないのに、使い切れないほどのお金を貯め込んでいる人たちがたくさんいる。

これは一体どういうことか。
何が起きているのか。

それは「お金」というものに価値を置き過ぎて、お金の奴隷状態にある人たちがたくさんいるということだと思います。

お金があれば、何でもできると思っている。
たしかに、お金があると、大抵のことはできるようになります。
この社会の中で起きている個人的な問題は、ほぼ解決するでしょう。

それくらい便利で大事なものなのに、人生最期の時に、お金だけあっても、何にもならない。

「私は一体、なんのために生きてきたんだろう?」と思ってしまうのではないかと思います。

お金はたしかに大事なものだけれど、生きている間に、お金の奴隷状態から解放されて、人生をより良く、そして自由に生きられるようになると、その人の人生は、充実した後悔の少ないものになるのではないかと思います。

そもそも、人生の本質的な問題は、お金で解決できないので、それを忘れてはいけないと思いますし、そうなってしまうと、本当に大切なものを見失ってしまうことになります。


「お金の3つの真実」という考え方があります。

①お金自体には価値がない
②お金で解決できる問題はない
③みんなでお金を貯めても意味がない

『きみのお金は誰のため』田内学さん

人生の多くの問題を解決してくれるのは、「お金」だと思い込んでいる人がいます。

ほぼ全員が、そう思っているのではないでしょうか?

しかし、よくよく考えてみると、そうではないということに気づくと思います。

世の中の問題を解決しているのは、「お金」ではありません。
「人」です。
人間が問題を解決しているのです。

無人島で、誰もいないのに、お金を持っていく人はいません。
何の役にも立たないからです。

でも、この貨幣経済システム社会で生活していると、お金がすべての問題を解決してくれる万能ツールだと思ってしまうんですね。

それで、お金に価値を置き過ぎて、「お金さえあれば大丈夫」だと思いこんで、老後2000万円問題だなんて言われると、不安になって、お金を稼ごうとしたり、お金を貯め込もうとする。

それが人生の大目標みたいになってしまって、最期の時にやっと目が醒めるのです。

「お金があっても何も得られなかった」と。
「お金だけあっても、ちっとも人生楽しくなかった」と。

だからこそ、そろそろ「お金至上主義」から卒業して「人間至上主義」へと回帰していく必要があるのではないかと思っています。

「お金」と「人」とを比べて、「人」の方が大事なのは言うまでもないことなのに、いつのまにか「お金」の方が価値が高いと思ってしまっている。

それで、人にやさしい社会はできないと思います。

「お金」はお金で大切にしながらも、もっと違うことに価値が置かれていくといいと思います。

じゃあ、それは何か?

「思い出をつくること」です。

『DIE WITH ZERO』ビル・パーキンスさん

生活していくためには、お金は必要です。
でもそれを、ただ貯め込むのではなくて、自分が最期の時を迎える時までに、「体験すること」にお金を全部使い切ってしまうと、後悔の少ない人生を送れるのではないでしょうか。

「ゼロで死ぬ」

この極めてシンプルで人生の本質を突いたコンセプトの本が『DIE WITH ZERO』です。

これは、ただお金を使えという内容の本ではありません。

無駄に、死ぬまでにお金を使い切ってしまえという本ではなくて、自分が本当にしたいと思うことに対して、お金を使って、思い出をたくさんつくることが、何よりも大切だということが説かれている本です。

お金でモノを買ったとしても、その満足は長続きはしません。

何故なら、それは単なる「刺激」だからです。

刺激は、一瞬だけのことであって、そのうち消え去っていきます。

しかし、体験にお金を使って、思い出をたくさん作ったとしたらどうでしょう?

きっと「ああ、やりたいことを全部やり切った人生だったなぁ」と思って最期の時を迎えられるのではないでしょうか?

わからんけど。

その時になってみないと何もわからないとは思うんですけど、お金ばっかり貯め込んでいる人生よりは、充実したものになっているだろうなというのは、容易に想像ができます。


「ゼロで死ぬ」

このシンプルなコンセプトで書かれたこの本には、全部で9つのルールが紹介されています。

①「今しかできないこと」に投資する
②一刻も早く経験に金を使う
③ゼロで死ぬ
④人生最後の日を意識する
⑤子どもには死ぬ「前」に与える
⑥年齢にあわせて「金、健康、時間」を最適化する
⑦やりたいことの「賞味期間」を意識する
⑧45~60歳に資産を取り崩し始める
⑨大胆にリスクを取る

『DIE WITH ZERO』ビル・パーキンスさん

この本は、お金がテーマの本ではありますが、「お金の使い方」の本であり、人生をどう生きるかという人生哲学の本だと思います。

お金を「何に」使うのか、そして「どう」使っていくのか。

それが説かれているのが、この本です。

この本にはこうあります。

ふだん私たちは、まるで世界が永遠に続くかのような感覚で生きている。

『DIE WITH ZERO』ビル・パーキンスさん

当たり前の話しですが、人生には必ず「終わり」が来ます。

最期の時が訪れるのです。

その時になって後悔してももう遅い。
時間を巻き戻すことはできません。

その時にしかできないことに、惜しみなくお金を使うこと。

生活が破綻するほど使えということではなくて、その時でないと体験できないことが必ずあるのです。
そこにお金を使っていきましょうという話しです。

20代は20代でしか経験できません。

40代になって、再び20代を体験することはできないのです。

でも人は、いつまでも自分は生きていると思っている。
錯覚しているのです。

この状態は永遠には続かないし、状態も変わってくる。

年齢を重ねていくことで、できることもできなくなっていくし、好みも変わっていく。

40代だったら、まだできたことでも、60~70代になったら、それができなくなっているかもしれない。

海外に行ってみたいと思っていたのに、自分が60~70代になっていたら、体力的に厳しくなっているかもしれない。
その時に、お金だけがあっても意味がないのです。

子どもがいたとして、自分が死んでから財産という形で相続しても、子どもはあまり嬉しくはないかもしれません。

だったら、もっと若いときに、それこそ「子育て時期」に、まとまったお金があったら、もっといろんなことができたかもしれない。

お金を使うべきところに使っていなかったり、使うタイミングを間違えていたり、そういうことが世の中では、たくさん起きていると思います。

何故、間違えるのか。

それは、お金に価値を置きすぎているからです。
お金の奴隷状態になっているから、使う場所、使うタイミングを間違えて、誰得にもならないことになってしまう。

一体、何のための「お金」でしょうか?
そして、何のための人生だったのでしょうか?

そうならないためにも、お金を然るべきところに、然るべきタイミングで惜しみなく使うということがとても大切だと思います。


老後2000万問題などと言いますが、世の中には、お金に頼らずとも豊かに生きている人たちはたくさんいます。

お金は大事ですが、それがすべてではないのです。

この本にもありますが

お金をたくさん得ることよりも、もっと大切なことがあって、それは何かというと「人とつながること」だと思います。

いつか「お金」に価値がなくなったときに、お金だけあっても意味がありません。

社会の問題を解決しているのは、「お金」ではなくて「人」ということがわかれば、死ぬまでずっとお金を得よう、貯め込もう等という馬鹿げたことはしないようになるでしょう。

そして、もっと「人」を大切にするようになるのではないでしょうか。

大切な人と同じ時間を共有し、思い出をたくさん作って、手と手を取り合う。

困ったときでも、手を差し伸べてくれる人がいたら、それで人は生きていけます。

「お金」だけあっても意味がないです。
それよりも「人」とつながっていきましょう。

あなたの困りごとを、ずっと解決してくれていたのは「お金」の向こうにいる無数の人たちなのですから。

そしてそれは、これからもずっと変わらないです。

ずっと、あなたの困りごとを解決してくれるのは、「人」であり続けます。
そしてまた、あなたも誰かの困りごとをずっと解決してきたのです。

「お金」はその関係を加速させてくれるとても便利なツールでした。
しかし今は、「お金」に、それ以上の価値を持たされて、「お金」側としても困っているのではないでしょうか。

「いや、オレじゃねえし」みたいな。

「オレは、あの人とこの人をつないだだけで、何もしてねえし」みたいな。

「っていうか、何もできんし」

きっとそう思っていることでしょう。

知らんけど。

お金になったことがないんで、1ミリもお金の気持ちなんてわかりませんけど、そう思っているのかもしれません。

これだけ混迷している世の中だからこそ、今一度「お金」というものの捉え方を変えて、大切な人たちと、かけがえのない思い出をたくさんつくっていくために、お金を使ってみてください。

そうしないと、冒頭で紹介したような「死ぬ直前の後悔」をすることになってしまうかもですよ。

さて、これから「お金」を何に使っていきますか?
そして「いつ」「どのように」使っていきましょう?

それは自分の価値観と照らし合わせて、自由に使ってみてください。

くれぐれも残さないように。

死ぬときに、残高がちょうどゼロになるように、使っていきましょうね。

【予告】
本の読み方
にも通じる
”読める”が変わると人生が変わる!【頭のいい人になるための読解術講座】
のご案内を、近々、このnoteでしていきます。

この講座では、読解力が落ちている5つの要因読解力を磨いていくことで得られるメリット読解術の2つのスキル読解力を磨いていく10の習慣術と読書の技法までを扱う内容となっています。
「読解力」が落ちてきていると感じている人は勿論、言語化力の底上げをしていきたい人にもオススメの講座となっておりますので、興味のある方は、ぜひ楽しみにしていてくださいませ!!

何様でもない物書き うえさま

いいなと思ったら応援しよう!