【詐欺体験談#3】囲い込みビジネスに気づくまで
これは詐欺被害の実体験です。
仕事で分からないことやトラブルが起こるたびに、私はある出品者に相談していた。
でも、毎回どこかモヤモヤするものが残った。
「今日の体調はどう?」
「通院はいつ?」
「あの商品のサムネ、いいわね」
「最近は何が売れてるの?」
「どんなお客様がいたの?」
こちらは仕事の相談がしたいだけだった。
でも、雑談を交えながらやっと本題に入ったかと思えば…
「わかるーー!!わかるーー!!」
「私もそういうお客様いた!大変だよねぇ」
「それで、その後どうしたの?」
「そうなんだーー!!頑張ったねーー!!」
10分で済むような用件が、なぜかどんどん引き延ばされる。
気づけば1時間以上も話していることも珍しくなかった。
しかも、こちらは1分単位で料金を払っている。
電話を切ったあとには、いつも「今回も中身のない話で終わったな…」という疲労感と空虚さが残っていた。
信頼して頼っていたはずなのに、毎回なぜか心がすり減る。
“おかしい”と気づくまでに、時間がかかった。
用事がなくても頻繁に来る連絡。
最初は嬉しかったそのやり取りも、次第に圧を感じるようになっていった。
そしていつしか、それは「鬱陶しい」とさえ感じるようになっていた。
「あなたのため」と銘打たれたDMには、
よく見ると商品の紹介やリンクが必ずと言っていいほど含まれていた。
入院中、『お見舞い』というタイトルで届いたDMを開いたとき。
スクロールすると、最後にはブログのURLが貼られていた。
その瞬間、
**「仕事以前に、人として最低だ」**と感じた。
私の中で、何かが音を立てて崩れた。
ちなみにこのとき、私は大きな手術の直後だった。
ベッドから起き上がるだけでも、涙がポロポロ出るほどの激痛に耐えていた。
「何かおかしい」と思っても、それを言葉にすることは簡単ではなかった。
でも今ならわかる。
あの人は、最初から“信頼”ではなく“囲い込み”をしていたのだと。
