推しを訪ねて帯広へ ~ばんえい競馬放浪記~ #2
どうも、1ヶ月近く前のレース観戦記を今頃になって書いている遅筆の競馬ファンです。(前回の記事は以下より)
北海道の帯広で開催されている「ばんえい競馬」を見るため、九州から北の大地へ飛び立つ話なのですが、前回は私とばんえい競馬の出会いを熱弁して終わり。九州から脱出すらできず…今日はちゃんと移動します。
さて、2026年8月15日。私は福岡空港にいた。いよいよ北の大地に飛び立つのだ。飛行機はみんな大好き?ジェットスター。貧民競馬ファンの心強いお供である。問題は、隣席ガチャ。無駄に図体のデカい男とか乗ってきたらマジでがっかりする。頼む…頼む…
結果:隣は空席
勝った。完全に勝った。しかも非常口席だったため、目の前がめっちゃ広い。こんなにゆったりとした心持ちでジェットスターに乗れたのは初めてだ。今日は運がいいぞ、きっと馬券もたくさん当たるはず。(フラグ)
北海道にたどり着く直前、下北半島が見えた。斧みたいでかっこいい下北半島、現物との初エンカに大興奮。2時間超のフライトをのびのびと過ごし、ついに新千歳空港へたどり着いた。
北海道の観光地と言えば、大通公園や時計台など札幌市内の名所がパッといくつか思いつくが、そんなの目もくれず一目散に帯広を目指す。
電車が好きなので、新千歳空港近傍の南千歳から道東方面の特急に乗る。帯広まで行くには「特急おおぞら」「特急とかち」の2つがある。どちらも札幌発で、おおぞらは釧路まで行き、とかちは帯広止まりとなる。札幌から釧路、端から端まで乗ると3.5時間の長旅となる。私は、ちょうど間の部分を、2時間と数分乗って帯広へ。
まず、南千歳のホームに立って思った。涼しい。灼熱地獄の九州とはえらい違いである。冷房も扇風機も無しで過ごせる8月の午後が、まだ日本には存在していた。小学生の頃、夏休みの夜に浴びていたような風を全身に感じながら、夏だけ北海道に移住できないか本気で考えた。
南千歳を出て、まずは追分。「追分ファーム」という有名な牧場があるように、このあたりは国内有数の馬産地である。どこかで馬が見えないか期待していたが、かわりに牛の姿を拝むことができた。牛乳大好きマンの私、心の中で深く感謝した。
ついで、その昔に炭鉱で栄えた夕張を通る。全盛期は何万という住人がいた夕張も、いまや人の気配少なく、寂しい雰囲気。
その後、列車は日高山脈へ突っ込む。数キロ単位の長大トンネルが連続するため、景色もなく、電波もなく、つまりやることがない。仕方なく音楽を聴きながら瞑想。待てど暮らせどトンネルから脱出できない。
新得あたりまで出ると、ようやく街の明かりが見え始め、帯広が近づいてきたことを実感する。愛しのメムロボブサップの故郷である芽室町も通り過ぎ、かくして帯広にたどり着いた。
帯広へ来るのは、今年の3月以来、5ヶ月ぶり2度目。前回は最高気温2℃の極寒地獄で、南国育ちの私はあと一歩で発狂しかねなかった。しかし、今回は何も心配ない。夏だけ北海道に移住したくなった。(2回目)
さて、帯広の晩ご飯タイム。今回は食べたいものがあった。以前帯広に来た時、あまりのおいしさに感動した「インデアン」のカレーだ。
牛肉がたっぷり溶け込んだ濃厚なルーがたまらない。価格も手頃で、これだけ肉を感じられるカレーをお腹いっぱい食べられるのは本当に幸せ。帯広市民がうらやましい。今回はコロッケをトッピングしてみた。

帯広を中心とした十勝地方は農業と酪農が盛んな地域。じゃがいも、にんじん、玉ねぎ、そして牛肉。よく考えずとも、そりゃカレーがうまいに決まっている。今日も大満足、最高の一皿だった。
帯広駅前の通りでは、盛大な夏祭りが開かれていた。汗のかけらも出てこないほど涼しい気候の中、みんな集まって盆踊り。賑やかな街並みの隣で、私は早くも夏(というか私の夏休み)の終わりを感じて、どこか寂しい気持ちにもなった。こんな複雑な情緒を抱かせる夏という季節、本当に素晴らしい。やっぱり私は日本の夏が好きです。
ということで、初日は移動で終了。「ばんえい競馬放浪記」なのに競馬場にもたどり着かないんかい!というツッコミはさておき、続きはまたいつか。
