我が家を侵食する「モツァレラチーズ」。中学生の平和すぎるイタズラ
何やってるんでしょうねぇ(笑)。
モツァレラチーズとは?
「ねえ、お母さん。モツァレラチーズやろう」
昨日、中学1年生の娘から唐突にそう言われました。
「……モツァレラチーズ?」
思春期に差し掛かり、少しずつ大人びてきた娘からの謎の提案に、私は一瞬フリーズしてしまいました。
娘が言うには、今学校で「モツァレラチーズ」ゲームが流行っているそうです。 ルールはいたってシンプル。ターゲットにバレないよう、かつ前の人より少しずつテンションを上げて「モツァレラチーズ」と言い続けるというもの。 ターゲットに「モツァレラチーズって言ってる?」と気づかれたら、そこでゲーム終了です。なんだか、ダウンタウンさんの番組企画「サイレント図書館」を彷彿とさせる、シュールでスリリングな遊びです。
ターゲット
「とりあえず、やってみようよ」と娘に促され、最初は二人で小声で「モツァレラチーズ……」「モツァレラチーズ……」と言い合ってみました。正直なところ、この時点では「これのどこが面白いのかしら?」と首を傾げていた私。
しかし、ターゲットが仕事から帰ってきました!
ターゲットを「夫」に設定した瞬間、このゲームの真の面白さがわかりました。
私たちは、夫に気づかれないよう、絶妙なボリュームで日常会話にチーズを忍ばせました。 「夕飯はモツァレラチーズでいいかしら?」 「あ、モツァレラチーズは私食べちゃった」 「モツァレラチーズを独り占めは良くないよ」
夫の周りを飛び交う、不自然なまでのモツァレラチーズ。 そしてついに、夫が怪訝そうな顔で口を開きました。 「……さっきから、モツァレラチーズって何なの??」
「アウトーー!!」
娘と二人で大爆笑。なるほど、これは確かに面白い。ギリギリを攻めるスリルと、ターゲットが気づいた瞬間の達成感がたまりません。
出所
実はこれ、中学校のクラスの男子たちが授業中に始めたのだそうです。
静かな授業中。どこからともなく、コソコソと「モツァレラチーズ……」「モツァレラチーズ……」という囁き声が聞こえ始めます。 いち早くその異常な雰囲気に気づく女子たち。 やがて、一定のリズムで板書をしていた担任の先生が、ピタッと手を止めて振り返りました。
しかし、先生はまだ何も言いません。 教室中を包み込む、謎の緊張感。みんなの心臓がドキドキと音を立てる中、男子たちのイタズラ心は限界を突破します。
「モツァレラチーズ!」 「おい、モツァレラチーズって言うなよ」 「モツァレラチーズ、モツァレラチーズうるさいよ!」 「俺は、モツァレラチーズが大好きなんだよ!!」
次々と連鎖していくモツァレラチーズの応酬。 そして…
「モツァレラチーズ、勉強に関係ないでしょ!!」
ついに、ベテランの担任の先生から雷が落ちました。
先生のその的確すぎるツッコミを想像して、私は大爆笑してしまいました。
中学生になり、少し背伸びをしたいお年頃。それでも、まだまだ小学生のような無邪気なイタズラ心が抜けきらない中学1年生のあどけなさ。 そして、そんな男子たちの暴走を、絶妙なタイミングで制止してくれるベテランの先生。
クラスのほのぼのとした仲の良さと、先生が子どもたちに愛されている様子が伝わってきて、なんだかとても嬉しい気持ちになりました。
ただ…。
保護者を代表いたしまして、先生、本当に、本当に申し訳ございません。
そして、いつも温かいご指導、ありがとうございます。
