年末年始、帰るかどうか
12月も、もう1週が過ぎようとしている。最近は、年末年始に実家に帰るかどうかを迷っている。今は時間に余裕があるから、帰ろうと思えば帰れる。帰らなきゃいけないわけじゃないし、「帰ってこい」と言われたわけでもない。
単純に帰ればいいじゃない、と思うかもしれない。でも、そう簡単にもいかない。帰るとなると、どうしても仕事の話になるだろうし、いろいろと思うところがある。
会社を辞めて離婚してから、一度だけ帰った。それは本当に直後のことで、「これからのこと」なんて何も決まっていなかった。だから濁したというより、ただ話せることがなかった。それから半年が経った今でも、まだ明確な答えが出ているわけではない。
もし帰らない場合は、年末年始を一人で過ごすことになる。そうなると、人生で2回目くらいの「ひとり正月」かもしれない。帰らなければそれはそれで静かでいいけど、寂しいと感じるかはわからない。
昨日、ふと思い立って神社に行き、おみくじを引いた。そこに「墓参り・帰省 吉」と書いてあった。これまで、おみくじに帰省の文字を見たことはなかったので、少しだけ「帰ろうかな」という気持ちにもなった。どうせ一人で過ごすなら、顔を出しておこうかなという気持ちもある。
その一方で、帰るのが怖い自分もいる。今の自分の考えていることを話したとしても、理解してもらえるかはわからない。「仕事は?」の一点張りになりそうな気もする。父の場合は、話しても口を聞かなくなるかもしれない。
たぶん、その根っこにあるのは「仕事」の考え方の違いだと思う。私は、仕事は「幸せになるための手段」だと思っているけど、親世代は「働くこと自体が生きること」だと考えている。
会社を辞めたのは、あのまま続けていたら心が壊れると思った。確かに、あのまま勤めていれば「安定」だった。でも、その言葉が少しずつ自分を削っていく感覚があった。だから、一度外に出て、自分が何を大事にしたいのかを見つめ直したかった。
でもそれをどう伝えても、「仕事は?」「次は?」という言葉で返ってくるのが想像できてしまう。だから帰るのが怖い。理解してほしいわけじゃないけど、私も揺れながらの意思なので、否定されるのはやっぱりしんどい。
帰るのを躊躇している別の理由は、施設に入っている祖母にもまだ何も伝えていないこと。少し認知症が進んできていて、私が会社を辞めたことも、離婚したことも知らない。あれだけ「結婚して安心した」と言っていた祖母に、今の状況を話したらどんな顔をするだろうと思うと、まだ言えないでいる。でも、このまま嘘のままで祖母が亡くなってしまったら、それはそれで後悔する気もしている。
「どうせ理解されないから話さない」というのは、もう違う気がしている。話して理解されなかったら、それはそれで仕方ない。こう思えるようになったのは、元妻との関係を通して「言葉にすることの大切さ」を学んだから。
これまでは、伝えずに分かってほしいと思っていた。でも、それでは何も伝わらない。だから今回は、自分の気持ちをきちんと話したい。たとえ理解されなくても、誤解のまま終わるのは嫌だけど、私がスッキリするために話すのもどうかと思っている。
そんなことをいろいろ考えているけど、今年の年末年始は帰らないかもしれない。でも、少しずつ、自分の心が折れない状態で話せるようになったときには、ちゃんと伝えに行こうと思っている。
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