Whitneyを観てきた in ニューヨーク
何度か大寒波に見舞われ続けた2025年-2026年のニューヨーク。
ようやく春を迎えたかと思えば、渡米以来、最も酷い花粉症を患ってしまい、身体が快調な日々がなかなか来ない。




4月の初め。三寒四温が続く、冬とも春ともつかない気候の中で、ウィリアムズバーグのMusic Hall of Williamsburgへ向かった。
目的は、シカゴのバンドWhitneyのライブ。

ブルックリンのWilliamsburgは南北でだいぶ雰囲気が変わる。
南は、昔ながらのユダヤ系コミュニティが根強く残っている。
特にハシディックと呼ばれる超正統派のユダヤ教の宗派は、男性は黒い帽子に黒いコート、長いもみあげ(ペイオト)、女性も控えめな服装にウィッグを着用するといった独特の外見が特徴で、街に入った瞬間、道ゆく人の格好やヘブライ語の看板の文字から異世界に入ったかのような感覚に襲われる。
一方の北側は、旧工場地帯がリノベーションされて、洗練された雰囲気が漂う。ファッションや若者のカルチャーの街といったイメージで、独立系のカフェやバー、古着屋やレコードショップなども集まる。
日本のブランドだと、Snow PeakやMUJI、UNIQLOなども出店している。
この北と南のコントラストがまさに異文化や多人種のレイヤーが重なるニューヨークという都市を体現している気がする。


会場のMusic Hall of Williamsburgに到着。


既視感と過去の記憶を頼りに昔のメールを探ると、 ここは学生時代にニューヨークへの貧乏旅行でYUCKを観にきた会場だった。
ライブ当日は少し前に受験した資格試験の合格発表があって、無事にパス出来たことから、お祝いにブルックリンのマイクロブリュワリーが作るクラフトビールThrees Brewingで1人ささやかに乾杯をする。

バーカウンターのお兄さん、ごめん。
さて、Whitneyのライブはというと、やはり最高だった。
車窓から流れる風景のような郷愁と、レイドバックしたリズムの揺れが、とても心地よかった。
そもそも僕がWhitneyにハマったきっかけは、ロードトリップの途中で流れてきたワクサ・ハッチーとの「カントリー・ロード」のカバー。
ちょうどThe Bandのロビー・ロバートソンが亡くなった直後にカナダへ向かっていたこともあり、アメリカーナを現代的に再解釈したその曲が、広大な風景と不思議なほどシンクロしていた。
↓2025年に、ニューヨーク州ウッドストックのLevon Helm Studiosで演奏された映像。なんとLevon Helm(The Bandのドラマー)の自宅の納屋みたいです。
The BandやNeil Young、Little Featの系譜を感じさせつつも、WilcoやSufjan Stevens、Bon Iverとはまた違う、どこかカラッとした爽やかさが彼らの魅力なのかもしれない。
実際のライブでは、Julien Ehrlichの自然と“ため”を生み出すドラムと、Max Kakacekのなぞるようなギターフレーズが際立ち、ゆっくりとしているのに、気づけばあっという間に時間が過ぎていった。


最後に、Valleys (My Love)のMVを。
どこか哀愁を帯びたお爺さんの佇まいと、少し色褪せた風景の組み合わせがたまらなく魅力的です。
あらゆるものが便利になっていく時代のなかで、夜通し走り続けるドライバーの皆さん、そしてロードサイドで働く方々に改めて感謝を。
それでは、また。
