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相手の気持ちを考えることは、相手の負担を考えること

愛情と魅力がありすぎたにも関わらず、独身から出られなくなったsoraの話


soraは結局今も、自分の矛盾を正さないまま、何が相手を苦しめたのかに何も気づかないまま、今も “ルールを増やす思考を肯定化したまま生きている”のなら胸が痛くなる。

可能なら、soraが相手を圧迫しない共同生活をするにはどうすれば良かったを、きちんと理解してくれたかを聞きたいと今でも思う。
もっと可能なら、kokoroに言った言葉がどれほど酷かったか、
ありがとうとごめんなさいをちゃんと言って欲しいと思う。
soraの結婚は、soraを救おうとした女性たちの努力の上にあるものだと思う。


soraと見る世界の色は、人生史上一番純粋で美しかった。

でも、soraがkokoroにあびせた言葉は、残酷なほど、sora自身ができていないことの全てだった。それを、自分の多すぎる要望でがんじがらめになって壊れていったkokoroに浴びせた。

「相手の気持ちを考えているか」

「結婚できる状態じゃない」

「負のスパイラル」

kokoroにとって長い人生で、この言葉を浴びせられた瞬間の辛さを超える残酷な出来事は、後にも先にもないだろう。

「学んでるアピールうざい」

「kokoroが作るものは毒が入ってるかもしれない」

“美味しさの具合”
“おかずの組み合わせ” 
“相手の気持ちを考えているか”

はkokoroにとって生涯消えない恐怖の言葉となった。
糖質を制限するだけでも大変なのに、“美味しさの具合” と “おかずの組み合わせ” という感覚的な指摘がある環境で、平穏に子供が育てられると思っている人は、相手の気持ちを考えていると言えるのだろうか。
少なくとも相手の負担は考えていないと思う。

きちんと制限しようとすれば、「甘いものも食べたい時があるのに毎日きっちりされたら嫌だ」と言われたり、何もしないのも不満なようで、毎日のように “今日食べた食事の共有” が求められた。でもsoraがなぜ必死になって食事制限をするのかの理由を聞いたら胸が痛くなって、soraを好きになった人はきっと助けてあげたいって思ってしまうだろう。



kokoroは、理不尽な叱りつけを受けて男性恐怖症になった過去があった。
かつて、soraは雷に打たれたような、今世紀最大の情熱でkokoroに告白をしてきた。あまりにも澄んだ愛情と情熱を、kokoroは全面的に受け入れようと決心した。

「kokoroを笑顔にしたい」
「願いがあったら言って欲しい 俺が叶えてあげたい」
「人生の最後まで 一緒にいたいな」

そして
「男性への恐怖の記憶は、俺が忘れさせる」と。

soraは中々結婚できなくなった今の状況がどれだけ苦しいかをkokoroに伝え、kokoroもまた、どんな困難があてもこの真っ直ぐな人を救ってあげようと心に誓った。

soraはギスギスと我慢の交際経験と過去に交際相手の心を壊したり、平穏な交際が上手く出来ないことに悩んでいた。落とし所探しをしなければいけなくなったkokoroは、少しずつ糖質制限について勉強を始めた。

「家族団欒に憧れがある」

といったsoraの願いを叶える上では、色々気づいてもらわないと到底家族になれそうな気がしなかったが、それでも叶えてあげたいと思ったkokoroはsoraの不満が出来るだけ無くなる方法を探そうとした。



ある日、書き上げてみた献立へのコメントで、soraの問題点がわかる。
“美味しさの具合” と “おかずの組み合わせ”
それ以外にも “俺は食べたくない” と感覚的な好みを平気でいい、どんどん仕事を増やしていることに致命的に気付かない人だったのだ。

“俺様中心の食事” “わがままな王様” のように見えてしまう私がいけないのだろうか。それをいったらsoraは怒るんだろうか。

soraは、“相手の気持ちを考えているか” をとても重んじている人だった。
そして、糖質制限以上の削ぎ落とせないものが多すぎるため、“譲歩”という言葉をよく連呼した。
でも、この気を遣っているアピールはあまり効果的ではないのはいうまでもなく、余計に相手を苛立たせ、圧迫してきた原因だろう。

soraの問題点は、多分食事制限をしていることではなかった。食事制限をしていても、相手の負担を回避することができる人は相手に求めすぎないし、それを我慢とも捉えていなかった。それができる人は相手を混乱させたりしていなかったことは後になってから知った。

もしsoraが

「自分は気遣いのある善人で、拘りもそんなにないから、kokoroが作ったご飯を食べたい。少しずつ覚えてほしい。」

と言う代わりに

「糖質制限は栄養士レベルでないとできないほど覚えることが多い。しかも俺は、それ以上の要望があるから、他人が理解再現できる範囲は超えているんだ。あと、食事制限してる人は3食自分で作っている人が多いから、俺の分は作らなくていいし、作って欲しい時は俺がレシピを渡すよ。」

と、そこまで自分を客観視してくれていたら、soraは愛する人を圧迫し悪人にする自分を肯定化し続ける負のスパイラルの人生にはならなかっただろう。


そして、ついに喧嘩になってしまった。

まるで追放されてしまったような状態になっても、kokoroは食事制限の食材の勉強を数ヶ月し、うまくやれる夫婦の事例を見つけ、最終的にsoraに伝えにいった。

でも、
「そんなことされても困る、もうお前とは話したくない。」

と言われて終わった。
死んでしまいたいくらいに苦しみから逃れたかった気持ちを、アンデルセンはかつて人魚姫という物語にしまった。
死んだらいけない。
でも、優しかったsoraとの温かだった記憶の中に吸い込まれて、泡になって消えることができたら…
こんな残酷なsoraの記憶を持って後何十年も生きることが耐えられなくて、kokoroはたくさんの涙を溜めた。

soraが困る困らないの問題ではなかった。soraが再び食事の要望と、落とし所探しの嵐を次の女性に浴びせたら、その女性も辛い思いするとわかっていたからと、sora自身が幸せになって欲しかったからに他ならなかった。

soraは、食事の拘りが多すぎる自分の負のスパイラルの人生に悩んでいた。でも、自身の問題と向き合えないなら、2時間も必死で助けを求める電話をしてはいけない。
kokoroはその時のsoraの苦しそうな言葉の数々が忘れられられなくて、自分しか救えないと思ってしまった。

何で怒られるかわからない環境を自分が作り出していても何も気づかないなら、「男性への恐怖の記憶は、俺が忘れさせる」
なんて言わないで欲しかった。その気付かなさ加減に自信を持っていて、お酒を飲んだら本音が出て、kokoroに必死で助けを求める。

soraは救世主を何人も取りこぼしてる。
罵りを受けた状態で資格の勉強をした時間を、kokoroはこう語る。

「口を塞がれて、狭い箱の中に閉じ込められて “話したい” と悲鳴をあげる代わりに、“soraを助けなければ” という一心不乱な救済願望で無心だったかもしれない。無心で、でもたまに泣いたり、優しい笑顔を思い出したりしながら、勉強していた。soraは気付かないことが多すぎていて、深いところまで入る根気を持ってる人に次出会えるのがいつになるか分からないと思ったから、soraの性格に合った落とし所(誰が相手でもうまくやれる方法)を伝えてあげたいと思って勉強していたのは覚えている。」

soraは表向きに伝える自分像と、実際にraraに見せる自分が違っていた。

ギスギスと我慢と彼女の心を壊した交際経験は、表向きには言わないこともあった。
「食事制限と言ってもそこまでではない。自分へのご褒美として甘いものを食べる日もある。」と優しそうに伝え、実際は覚えて欲しい膨大な好みを伝えてくるので、頑張って覚えようとすると、
「甘いものを食べたい時もあるんだ」と言われ
「お前といたらきっちりされすぎて息がつまる。」
と、それも “悪” と見なされることもあった。

共通の友人は、そんな実態を知らないから、追い込まれたkokoroは “悪” と見なされ、それ以上のことには気付いてもらえなかった。

実際の状況を伝えようとしても、決まってsoraは「誤解だ」と怒った。
soraの中では、“理想の自分像” は本当の自分と認識されているようで、soraを “ワガママ” と言ったら、“決めつけてる悪人” と言われる。
もう何が何だかわからなかった。



後になって、友人は言った。
「食事制限してるってだけで世間的には、結婚生活大変になるって思われがちだからね。その上で、それ以上の感覚的な拘りも当たり前に覚えてもらおうとする人だったら、子育てする時も大変になると思うよ。それはsoraが気付かないといけないことだったと思う。」

子育てがどれだけ大変か伝えて、もっと相手の負担を考えてほしいと伝えたら、「俺は友達の子育ての話を十分聞いてるから、そんなのわかってるんだ。」と逆にお説教をされた。あのルールの多すぎる思考回路のもとで、安心して子育てが出来ると思ってくれる女性は少ないだろう。

soraは、愛情深く、魅力的で尊敬できる人だった。
食問題以外のsoraは、すごく繊細で本当に優しかった。
罪悪感で胸が張り裂けそうだった数ヶ月は、仕事中に涙が出ることも何度もあった。この経験が消えることは永遠にない。
“忘れたい記憶” という人がもしいたとしても、“風化させてはいけない” と思えば、誰かの幸せに役に立つかもしれないとkokoroは考えた。


soraがちゃんと家族を持てた時、
soraを救おうとしたすべての女性たちの努力に、
ありがとうとごめんなさいを言ってあげて欲しいと思う。

未来を幸せにするために願い、誰かのための糧になってくれたらと思う。

🕊️|食事制限をしている方と一緒に生活する上手な方法
食事制限をしている恋人と結婚したいけど、どう落とし所を見つけたらいいか悩んでいるという方。正解はないですが、私が思う、“平和に暮らせる 落とし所”です。


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