詩集 ことばになるまえに
詩集を出すのが夢です
詩のような
エッセイのような
日々のなかにふとあらわれる
言葉のかけらたちを
気ままに綴っていきます
意味を求めすぎず
正しさから離れて
ただ 感じるままに
第12章 ことばになるまえに
声に出す前の感情が
胸の内側で静かにうずまいている
はっきりしないまま
浮かんだり沈んだり
そのままでは重たくて
呼吸の幅が狭くなる
思考がまわりつづけて
言葉にできないまま
何かを抱えている感覚
そんなとき
誰かに向かって話しはじめると
少しずつ
自分の中がほどけていく
ただ聞いてもらうことで
からだの奥にあった言葉が
ゆっくりと動きだす
言いたいことではなく
湧いてくることが
声になる
そこに正解はなくて
ただ
いまのわたしがある
話すことは
整理じゃなくて
あたらしい呼吸を取り戻す行為に近い
あとがきのようなことば
誰かに話すということは
理解してもらうためではなく
いま感じていることを
そのまま外に出すということ
ことばにしようとした瞬間から
自分でも知らなかった感情が立ち上がってくることがある
その流れに触れると
心の奥で
なにかが動きはじめる
この詩には
話すという行為が
どれほど静かに
内側を整えてくれるかを
こまかい手触りのまま
残しておきたかった
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