ここの通路、右側通行なんだけど
毎週金曜日は週一回のエッセイ回です。ゆるりとお付き合いください。
昔からバカ真面目な性格で、ルールに沿って生きているおかげで日常生活でちょくちょく些細な理不尽さを味わうことがある。
通勤途中、半蔵門線の永田町駅のホームへ降りる階段がある。
そこは右側通行で、人がちょうど二人通れるほどの狭さだ。
僕は毎日その通路を使う。
ホーム側からその通路を使ってこちらに向かってくる人とすれ違うのだが、ほぼ9割の確率で右側通行を守っていない。
スマホを見ながら来られた日にはこちらから相手を気遣ってよけてやるしかない。しかも、ふとこちらを見上げると「なんで目の前にいんの?」という視線を向けてくる。
一応地面には→が書いてあり、右側通行だということは分かるのだが・・ルールを守っているこっちが「ボーっとしてるやつ」とみなされる、というわけだ。
「ここの通路、右側通行なんだけど」。心の声が行き場を失って頭上を旋回している。
「そんなもん面倒くさいから道をあければいいじゃない?」と読者の方から声が聞こえてきそうだ。
分かるんだけど、どうしてもモヤモヤしてしまう。
ただ、世の中こうしたルールにごちゃごちゃ言わない、何ならルールを無視する輩がうまく生きていたりする。
高校の頃も校則違反をしていたヤンキーが生活指導の先生に何故か気に入られていた。ぼくはもみあげが数ミリ伸びていただけで、割とキツ目に指摘される。理不尽だ。
今朝も通ったその通路で、3人で横に広がって歩いてくる高校生集団を見ながら、そんなことを思った。
凡人のもやもやは、これからも鈍く続いていく。
