#33:『止まる自分』に戸惑うあなたへ
「どうして自分だけが、動けなくなるんだろう」
チームの中でそんなふうに立ち止まってしまう人、あるいはその姿に戸惑うリーダーの方へ。
今回のnoteは、“止まる人”が抱える「悩み」の正体を、会社の方針との距離という観点から紐解いたお話です。
お仕事のやり方ベースで書きましたが、家庭やスキルアップの視座でも同様だと思います。
悩む時間が多い人、チームを導く立場にいる人、そして今ちょっと立ち止まっている自分を見つめたい方に向けて書きました。
DX、組織変革、地域との連携 ——。
僕たちは「前に進む」ことを前提としたテーマに、毎日のように取り組んでいます。
でも現実には、同じ情報・同じチームでも、止まってしまう人が出てくる。
その理由を「目的を理解していないから」と片づけるのは簡単ですが、それでは止まってしまう人が救えません。
最近、現場で感じるのはもっと根深くも、ある程度シンプルな構造だと僕は感じています。
もしあなたがーー
✅ チームに「止まる人」が多くて困っている
✅ 自分が「止まりがち」なのがなぜか知りたい
と感じている場合、この記事は、きっと何かヒントになるはずです。
1. 「悩む」は止まること。そして、止まる理由は“思考”や"スキル"だけじゃないと僕は思う
仮説→検証→行動のプロセスが描けない人は止まりやすいというのは一理あります。
また、「目的がわかっていないから」というのも一理あります。
でも、「仮説をたてて行動しなさい!」、「目的を理解しなさい!」という指摘を”止まってしまう人”にしても救えない気がします。
なぜなら、そういう人の多くは悪気はなく、ちゃんと仮説を立て、目的をもってやっているつもりです。
なので ——
僕は、もう少し根本的な理由を考えました。それは、
「会社の方針を理解していない」
という視点。
どのレベルかにもよりますが、
少なくとも、評価のポイントや罰則などは会社の方針として明文化されていると思います。
粗い書き方でも、なにをしたら褒めてもらえる、なにをしたら罰則があるくらいのことは明文化されていると思います。それだけも大きなヒントです。
「具体的なKPIを追う」
「褒めてもらえるアクションを取る」
それだけでも会社方針に沿うはずです。
もしくは、
「罰則のあることをやらない」
ということだけでも大きく外れることはない。
それらは、前に進むための大きな地図です。
それを知らないまま、足元の迷路で立ち止まってしまっている。
方向が見えないから、思考も動かず、行動も生まれない。
「答えがないから進めない」と言う人も多いですが、実は ——
「進むと決まっている方向を知らない、もしくは、把握していない」
これが、止まる理由なのではと最近僕は思っています。
2. 方向さえわかれば、悩みの半分以上は消えるはず
”答え”は点のようなイメージで僕は考えています。
ですので、点がどこにあるかわからないと動けないというのは共感できます。四方八方に可能性が散るからです。
ただ、”答え=点”がわからなかったとしても、方向(右か左か)がわかれば、止まる必要はなく、少なくともそっちの方に一歩くらい踏み出せるはずです。
たとえ粗い方向だったとしても、右か左かくらいは示されているはずです。
右左がわかるだけで、判断にかかる負荷は半減します。
理論上、選択肢は50%に減るわけです。
さらに、精緻に「右の上あたり」とまで方向が示されていれば、選択肢は25%にまで減る。
つまり、方向を理解しているだけで、考える幅=悩みは圧倒的に減らせるはずです。
僕の会社では、経営計画書の中にこう記してきました。
「“悩む”は仕事ではない。“考える”は仕事である。」
この言葉は、「止まってしまう状態」をできるだけ減らしたいという意図から書いています。
その他にも、会社の在り方や方針なども書いています。
これが「方向」と言えるかと思います。
それでもなお「何をやっても止まってしまう」という人がいるとすると、おそらくその人は会社方針を理解していないか、経営計画書を読んでいない可能性が高いと僕は洞察しています。
3. 同じ船に乗っていても、“地図”がなければ止まってしまう
現場で起こる意見の衝突には、2種類あると感じています。
ひとつは ——、
会社の方針を理解している人同士の議論の衝突。
この場合、進む方向性はおおよそ共有されていて、現在地もわかっている。
すでに進んでいる同じ船の上で「右がいいか、左がいいか」というのは、斜めの角度の違いに過ぎません。
これは健全な衝突であり、むしろ組織にとって必要な“ブレ”だとすら思います。
もうひとつは ——、
方針を理解していない人同士、あるいは理解している人と理解していない人の議論の衝突です。
この場合は結構つらいです。
すでに進んでいる船上で、「この船に乗ろうかどうか」「どっちに漕ぎ出そうか」「引き返すべきでは」などと議論されているような状況になります。
そもそもの状況として、会社が存在している以上、
船はすでに出ています。
そして、
どこへ向かうかの方向性は決まっています。
この“共通の地図”と"現在地の理解"がない状態で議論をしても、噛み合うはずがありません。
初期に解決した論点をずっと掘り起こす姿勢をとることになり、チームメンバーからは非常に困った人として扱われてしまいます。
止まる人の多くは、回答がわからないから止まっているのではなく、進む方向を知らないだけ。
そんな気がします。
4. まとめ:止まる前に、“どこにいるか、どこに向かっているか”を確認しよう
人が止まる理由の多くは、「どこに向かっているのか」を知らないだけだという考え方。
「方向」という単語を「目的」に置き換えれば、ある程度一般論での説明になるかと思いますが、会社の方針やルール・規律などの前提があるケースを踏まえて、僕なりに説明を試みてみました。
会社の方針という“地図”と"現在地"を理解していれば、悩みの半分以上はなくなります。
残るわずかな悩みの領域の中で、行動していけばいいはずです。
それでも、ここまでがあまり理解できていないと感じる、
「なにをやっても止まってしまう」あなたへ ——。
例えばですが・・・・・
日々汗を流しているあなたがサッカーチームでストライカーになろうと毎日シュート練習をしているのはチームのみんなが感じています。
ただ、シュートを決める練習を必死でしても、あなたはサッカーのルールをちゃんと理解していない。
試合になった途端、オフサイドポジションでチームメンバーに大声でパスを要求しています。誰もパスは出してくれません。
なぜなら、ファウルとなって相手ボールになることをみんな知っているからです。
このサッカーの例だとあたりまえに理解できるかと思いますが、あなたはこれを仕事上でやっているのです。
あなたが努力していないなんて誰も思っていない。
しかし、方向(=ゲームルール)を理解していない努力は評価のしようがありません。むしろ、反則をとられて相手ボールになるリスクを知っているチームメンバーは警戒してパスも出しません。
あなたが好きとか嫌いとかの次元にいません。
もちろん、監督はそういう人を起用しません。
なので、「なにをやっても止まってしまう」人がいたら、まず確認してほしいのです。
「今、会社はどこに向かっている?」と。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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