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#1351 読書論53|Black Box(伊藤 詩織)

最近は会社に置いてある興味のある本を読んで紹介している読書論ですが、本日はこちらのBlack Boxを紹介しましょう。

この本は、伊藤詩織さんというジャーナリストが、自らの性被害についてを語るノンフィクション・ドキュメンタリーとなっており、その後には映画化もされている話題作ですね。


事件の背景とは?

この事件は、2015年にフリージャーナリストの伊藤詩織さん(当時26歳)が、当時TBSテレビ報道局記者の山口敬之氏(当時48歳)から、準強姦の被害を受けたと言われてる事件です。

元々詩織さんはジャーナリスト志望で、テレビ局で働いていた山口さんとリクルーティングで近づき、そこで事件が起きたとされております。

まず2015年に刑事事件として、詩織さんが山口さんを訴えたのですが、嫌疑不十分の為「不起訴」となりました。証言だけで証拠が無いという話ですね。

ここで民事裁判に切り替え、2017年に民事事件として詩織さんは山口氏を再度訴え、1,100万円の損害賠償を求めましたが、山口氏も「なんでこんな嘘をつくのか」と真っ向勝負し、名誉を傷つけられたと1億3,000万円を求める反訴を行ったのですが、結果330万円の支払いを山口氏に命じた判決となりました。

この民事裁判のタイミングでリリースされたのが、このBlack Boxです。


Black Boxとは?

タイトルのBlack Boxは、実際に詩織さんが担当の検事から言われた発言のようです。
「密室の事だから、ブラックボックス」という話ですね。
確かに、これ以上でもこれ以下でも無いんです。そこで何があったか、当事者以外は知ることは不可能に近いんですね。
前橋の市長の話も、実際にはどうなのか分からないという話です。

しかしながら、そうした当事者間にしか分からないからということで、泣き寝入りする女性もいるのは確かですし、そして、それを利用する草津町長冤罪事件のような話もあります。

そんな感じでブラックボックス故に、僕も「どっちの言い分が正しい」という言及は避けますが、色々と示唆は残してくれる作品ですね。


Black Boxを呼んでBlack Boxに感じた点

1. デートレイプドラッグの存在

鮨屋さんのトイレで詩織さんは気を失ってしまったらしく、そこでデートレイプドラッグが使われたのでは?という疑念を持ちました。
結果としてこれは詩織さんの証言でしかなく、嫌疑不十分で不起訴に終わったようですが、これを証拠とするのは被害後に速攻、尿検査とかしなければならないので立証が難しいですよね・・・


2. 警察や産婦人科の対応

あとは実際に被害後に警察や病院に行って、一部の方から心無い発言をされたということも記載されております。
これはまさに「セカンドレイプ」というもので、この辺はもっともっと被害女性に寄り添うケアが必要でしょうから、ここは高市政権で是非解消して欲しい社会課題ですね。


3. 同意のSEXと、不同意のレイプという線引き

この本の最大のテーマでもありますが、山口氏としては前者、詩織さんは後者なので平行線なんです。難しい問題ですね・・・

個人的にはこの数多のAVや風俗産業が存在する日本において、レイプをする奴なんて最低の人間と思っているので、レイプした奴なんてなんの同情も弁解の余地も無いので去勢してしまえばいいと思っている人間ですが、やはり前述の草津町長の件もあり、冤罪を生むリスクはあって本当に難しい。
こうした狂言を吐いた人間も罰するくらいしか思いつかないですね。

どこまで本当か分かりませんが、最近では「性交同意書」たるものも存在するようですが、いざ局面でこの同意書を書くというのもなんとも・・・という感じですが、これくらいやっといた方がいいとも思ったりします。
難しいですね・・・


まとめ

以上、そんな感じで「どっちの言い分に理がある」というのはブラックボックスなので言えないのですが、この本から学ぶべきことは多いです。

  • すぐSEXしてはいけない
    これは山口さんに言える事ですね。
    1回の快楽ですべてを失うのであれば、風俗に行きましょう。
    あとは、将来同僚になるべく相手とPLAYをするのも良くないですね。

  • もし被害にあったら、すぐ警察へ
    これは女性に言えることです。
    それどころじゃないと思うのですが、ここで泣き寝入りしたら男がヤリ得になってしまうし、証拠が無くなってしまうので、恥ずかしい事でもなんでもないので警察でレイプキットというものがあるので、しっかり証拠を保全しましょう。そして加害者からすべてをむしり取ってください。

  • 偏見で人を見ない世の中を
    これがこの本で一番大事なのかも知れません。
    誰だって被害者にも加害者にもなる世の中で、加害者に寄り添う必要はないですが、被害者というか傷ついたり、落ち込んでいる人がいたら手を差し伸べてあげるべきなのです。
    自分がこうされたら嫌だということはしてはいけないですね。

以上、そんな感じで書評でもなんでもなくなってしまいましたが・・・
とにかく、色々と考えさせられる本でした。




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