見出し画像

宇宙人襲来(ショートショート)

 夜、TVをつけたら、いきなり変な宇宙人みたいなやつが現れて、訳のわからないことを言っている。
「O ▲%&#@*?$#」
 チャンネルを変えても、どのチャンネルでもそのへんなやつが出てきて変なことを一生懸命訴えている。
 俺はTVを切って、しばらく考えた。一体今のは何だったのだろう。そこへスマホが鳴った。出てみると、さっきの変な言語をしゃべる声が聞こえた。
「O ▲%&#@*?$#」
 すぐに電話を切った。宇宙人の襲来であろうか。怖くなって布団をひっかぶって寝ることにした。
 すると突然ドアホンが鳴った。出てみると玄関先にあの宇宙人みたいなのが立っているではないか。怖くなって110番に電話した。すると
「O ▲%&#@*?$#」
 という声が聞こえた。警察署が占拠されたのであろうか。それとも電波を操っているのだろうか。ドアホンが再び鳴った。俺はトイレに隠れて、恐怖が通り過ぎるのを待った。
「O ▲%&#@*?$#」
 とうとう奴は鍵を壊してかどうにかして家の中に入ってきた。そしてトイレの前に立つ気配を感じた。トイレのドアは鍵を締めているにも関わらず、開いた。眼の前に奴がいた。
 奴は俺の頭を触った。すると電気のようなものが俺の脳に入ってきた。痛くはない。奴が手を離すと、普通に戻った。
「O ▲%&#@*?$#」
 俺は奴の言っていることが分かるようになっていた。
「米国の大統領に会いたい。どうすればいいか」
 福岡の田舎町に住んでいる俺に聞くことじゃねーだろ。そんなことは米国に行って聞けよ。ということ奴に告げると
「米国がどこにあるのかわからない。周波数がたまたま合ったのでここへ来た」
 と答えた。仕方がないので、世界地図を見せて、説明してやった。奴はその地図を見て大変感心して「ありがとう」と答え出ていった。何だったんだ。奴は。やはり宇宙人で地球を占領しに来たのだろうか。
 翌朝、TVをつけるとニュースをやっていた。あの奴らの言語でだ。どのチャンネルにかけても、番組の内容は違えど、一緒だった。
 地球は奴らに占領されたのだと、その時感じた。
 会社に着いてみると、皆、あの言語で話をしている。昨夜のうちに何があったのだろう。まあ生活に支障はないからいいか。楽天家の俺はいつものように仕事を始めた。


いいなと思ったら応援しよう!