App Store で有料アプリを出すまでの手続き|個人事業主が組織アカウントで契約・口座・米国税務を通す手順
App Store で有料アプリやアプリ内課金を出すには、無料アプリのときには要らなかった手続きが3つ増えます。有料アプリの契約、振込先の口座、アメリカの税務フォームです。この3つがそろって有効にならないと、審査に通ってもアプリを有料で配信できません。
この記事は、その3つを通した手順書です。実際に届いたメールと、こちらが送った内容を、日付つきで順番に並べます。
日数はどちらも D-U-N-S 番号を申請した日から数えています。私は44日かかりました。返事を全部その日のうちに返したとしても、最短で38日かかります。縮められるのは6日だけです。
この記事の前提
すでに個人名義で Apple Developer Program に登録してあり、それを「組織」アカウントへ移行するところから始めます。 個人のままアプリを出すと、App Store の販売元に戸籍名がそのまま載ります。屋号で出したいなら、組織アカウントへ移すしかありません。
すでに個人アカウントで契約や口座手続きが完了している場合であっても、契約・口座・税務は全部やり直しです。 はじめから屋号で出すと決めているなら、個人での口座設定などはせずに、個人アカウント開設後に組織アカウントへの移行をするほうが速く終わります。
なお、いきなり組織アカウントにする場合は定かではありませんが、恐らく手順としては変わらないと想定されます。

窓口は3つに分かれています。どこへ送るかを間違えると、そのぶん日数を捨てます。
日本の Apple デベロッパサポート(日本語)。登録・移行・本人確認を扱います。Apple Developer のお問い合わせページから「メンバーシップとアカウント」で送ると、以後は jdevprog@apple.com とのメール往復になります
App Store Connect の画面(日本語のUI)。契約・口座・税務フォームの操作はここです
米国 Apple の財務(Finance)チーム(英語のみ)。税務・口座・支払の相談先です。Apple Developer サイトの「Contact Us About Financial Information」から送ると、以後は iTSPayments@apple.com とのメール往復になります
先に用意するもの
開業届の控え(税務署の受付印があるもの)
写真付きの本人確認書類(運転免許証など)
在籍を示す書類。組織アカウントの審査で求められます。1人でも求められます
独自ドメインの公開サイト。組織アカウントの条件です
二要素認証を有効にした Apple Account
振込先の口座。金融機関コード4桁と支店コード3桁、種別、口座番号、カナ名義、名義人住所(英語表記)
D-U-N-S 番号。無料で取れます
口座の名義は、開発者アカウントの主体名と一致している必要があります。
手順1 D-U-N-S 番号を取る(6日)
Apple の登録ページから D-U-N-S 番号を申請します。無料です。実際に発行元(D&B)へ申請が届いたのが6月3日、番号が発行されたのが6月9日でした。6日かかっています。
途中で、登録した屋号・住所・電話番号が本当に実在するかの確認が入ります。発行の通知には、確認の方法まで書かれていました。
Resolution: D-U-N-S Number created
Sub-Resolution: Verified through a company spokesperson
同じ6月9日、Apple からも通知が届きます。
差出人 Apple Developer(noreply-appledev@email.apple.com)
件名 Apple Duns Update
本文 If you have the legal authority to bind your company to Apple Developer Program agreements, you can use this number to enroll for your company. Before enrolling, please ensure that (社名) is a legal entity.
最後の一文が、このあと効いてきます。「登録の前に、それが法的な事業体であることを確認してください」。個人事業主の屋号は法的な事業体ではないので、手順3で Apple Developer の組織アカウント登録画面で弾かれます。
D-U-N-S に登録した名前と住所は、Apple に入れる情報と一字一句そろえてください。ずれているとその時点で止まります。
手順2 日本の Apple デベロッパサポートに、組織アカウントへの移行を頼む(相談から7日)
Apple Developer のお問い合わせページから、種別を「メンバーシップとアカウント」にして相談を送ります。日本語で通じます。 以後はケース番号が件名に入ったメールの往復になり、こちらはそのまま返信すれば届きます。
6月12日、返事が来ました。聞かれたのは2つだけです。
差出人 Apple Support(jdevprog@apple.com)
件名 Re: [ケース番号] Apple Developer Support - メンバーシップとアカウント
本文 個人として Apple Developer Program に登録したが、組織として登録したいとのお問い合わせを承りました。条件を満たしている場合、個人メンバーシップから組織メンバーシップへの移行が可能となります。お手続といたしまして、情報をお知らせください。
・貴殿は貴社の創立者または共同創立者ですか?
・貴社の法人名(ローマ字表記)
同じ日に返信し、創立者であること、屋号、D-U-N-S 番号を送りました。6月15日、移行前に確認しておくことが6つ届きます。
個人メンバーシップから組織メンバーシップへの移行を開始することができます。まずは以下の重要事項をご確認ください。
1. Apple Developer Program で使用する Apple Account で 2 ファクタ認証を有効にする必要があります。
2. 有効な Web サイトが必要です。Web サイトが公開され、ドメイン名が組織に関連付けられている必要があります。
3. 移行の処理中は「Certificates, Identifiers & Profiles」ポータルをご利用いただけません。
4. 移行が完了すると、組織名が App Store で配布するすべてのアプリに適用されます。
5. 移行が完了すると、個人メンバーシップの「売上とトレンド」のレポートはご利用いただけなくなります。
6. 有償のアプリやアプリ内課金のあるアプリを配布する場合、移行の完了前に得られた収益は、移行の開始時点で有効な銀行口座に振り込まれます。
6つに1行ずつ答えて返信すると、移行が始まります。6月16日、移行用のリンクが載った自動メールが届き、あわせてサポートから先回りの注意が来ました。
組織としてプログラム申請いただきました後、弊社より次の手順に関してご連絡差し上げます。個人事業主の場合、D-U-N-S番号を入力すると、個人事業主では組織としては登録できないといった内容のメッセージが表示されます。
個人事業主では組織としては登録できないといった内容のメッセージを解決する場合、移行をキャンセルする場合や、会社の登録プロセス中に表示された警告メッセージを解決するためのサポートが必要な場合は、このメールに返信してください。
手順3 登録画面で弾かれたら、粘らずサポートに戻す(1日)
弾かれるのは、Apple Developer のアカウントページにサインインして進む「組織として登録する」手続きの中の、D-U-N-S 番号を入力する画面です。番号を入れて次へ進もうとすると、「この組織が法人であることを確認できませんでした」と出て止まります。何度やり直しても同じです。
信じられないと思いますが、これはAppleに個人事業主として登録するための正式なステップです。
6月16日の夜、同じサポートのスレッドへそのまま報告しました。
やはり、「この組織が法人であることを確認できませんでした」と表示されて進めません。
表示は個人事業主の屋号「BrainRev」で進めたいと考えております。
6月17日、返事は実質1行でした。
D-U-N-S番号を入力するとエラーが生じるとのことですので、調整させていただきました。
登録を続けるには、Apple Developer Web サイトにサインインし、必要な情報を入力してください。
D-U-N-S 番号のデータベース上の組織名と所在地が、入力いただいた情報と一致していることをご確認ください。
何をどう調整したのかは書かれていません。あわせて自動メールも届きます。
何度も言います。この茶番のようなやり取りは、Appleに個人事業主として登録するための正式なステップです。
差出人 Apple Developer(noreply-appledev@email.apple.com)
件名 登録に関する最新情報:ご対応のお願い
案内どおりサインインして再度入力したら、申請が通りました。この壁は自分では越えられません。 見た時点でサポートへ連絡してください。私の場合、報告から通るまで1日、最初の相談からは5日でした。
通ると受理のメールが届き、そこに登録IDが載ります。以後の問い合わせではこの番号を伝えると早いです。
件名 プログラムへの登録申請を受理いたしました
本文 お客様の登録申請を受理いたしました。お客様が組織を代表してApple Developer Programの法的な契約を交わす権限をお持ちであることが確認でき次第、登録の完了手順をメールにてご案内いたします。
登録ID:(8桁の英数字)/ 法人名:(屋号)/ 住所:(登録した住所)
手順4 本人確認の書類を出す(2日)
6月18日、サポートのスレッドで書類の提出を求められます。
必要な書類ですが、ビジネス書類としては開業届をご提供ください。また、下記も必要となりますので、ご提供ください。
申請者の政府機関発行の有効な写真付き本人確認書類
申請者の雇用証明書 (在籍証明書など)
申請者の雇用証明書ですが、ご提供いただけない場合、ご提供いただけない理由をご説明いただく必要がございますこと、ご了承ください。
組織アカウントの審査なので、その組織に在籍していることを示す書類を求められます。1人の個人事業主でも同じです。書式の指定はありません。この記事の最後に、必要な項目を並べたひな形を置いておきます。
提出先は、同じメールに書かれているアップロード用のページです(サインインが要ります。メール添付ではありません)。私は開業届、運転免許証、自分の事業の在籍を示す書面を上げ、上げた旨をメールで返しました。上げると受領の自動メールが届きます。
そうですよね。「最初からこのURLくれれば良いのでは?」と思いますよね?だけど、この茶番のようなやり取りが、Appleに個人事業主として登録するための正式なステップです。
件名 お客様の書類を受領いたしました
審査が通ると、契約への同意とメンバーシップの購入を促すメールが来ます。
件名 Apple Developer Programの登録手続きを完了してください。
本文 お客様の登録リクエストが受理されました。Apple Developer Programへの組織の登録手続きを完了するには、デベロッパアカウントにサインインし、Apple Developer Program使用許諾契約を確認のうえ同意し、メンバーシップの購入を完了してください。
購入まで済ませると、6月19日の朝に移行完了の通知が3通まとめて届きました。
件名 Agreement signed: Consent to Assignment of the Developer Program License Agreements
件名 Agreement signed: Apple Developer Program License Agreement
件名 Apple Developer Programのメンバーシップが組織に割り当てられました
最初の相談から7日です。
手順5 有料アプリの契約に同意する
契約・口座・税務フォームの操作は、すべて App Store Connect の「ビジネス」→ Agreements, Tax, and Banking で行います。ここに契約・税務フォーム・銀行口座の3つが並んでいます。有料アプリの契約は Paid Apps の行で結びます。この操作は Account Holder(アカウント責任者)にしかできません。

同意すると確認のメールが届き、次にやることが書かれています。
差出人 App Store Connect(do_not_reply@email.apple.com)
件名 You've accepted the Paid Applications Agreement.
本文 Provide your contact, banking, and tax Information. To receive payments from Apple, you'll need to provide your contact, banking, and tax information in the Agreements, Tax, and Banking section of App Store Connect.
同意した時点では契約はまだ有効になりません。 口座と税務フォームがそろってはじめて有効になります。私の場合、同意が6月19日、有効になったのが7月4日で、15日空きました。審査に出す予定から逆算するなら、この15日を先に置いてください。
手順6 税務は米国 Apple の財務チームへ、英語で問い合わせる(14日待ち)
税務フォームを開くと、ここで手が止まります。
アメリカに納税者番号を持たない外国の受取人が出すフォームは2種類あります。個人が出す W-8BEN と、法人が出す W-8BEN-E です。個人事業主は前者が正しいのですが、組織アカウントの画面には法人用しか出てきません。「Type of Beneficial Owner(受益者の種類)」を開いても、並んでいるのは法人の種類だけです。

ここから先は窓口が変わります。 税務・口座・支払は、日本のデベロッパサポートでは扱えません。日本のデベロッパサポートに問い合わせても、こう案内されて終わります。
米国納税フォームに関するお問い合わせを受けたまりましたが、Developer Support では納税フォームに関するサポートを提供することができませんため、税金、銀行口座、支払に関し専門にサポートを行っております、Finance チームまでご連絡ください。
「Contact Us About Financial Information」にアクセスして、ご質問を送信してください。
Finance チームへのご依頼は英語でのみ受け付けておりますので、あらかじめご了承ください。
Finance チームからの返信ですが、10 営業日(米国の営業日となり、米国の土日祝日は営業日となりません)ほどかかりますこともご了承ください。
最初からここへ送ってください。 送り先は Apple Developer サイトの「Contact Us About Financial Information(ファイナンス情報に関するお問い合わせ)」です。フォームで入れるのは、氏名・メールアドレス・Team ID・組織名・Vendor ID・カテゴリ・本文です。カテゴリは Tax information submissions を選びます。
6月19日に送りました。本文に書いたのは、次の3点です。
屋号は別の法的主体ではなく、自分は日本の個人事業主(individual / sole proprietor)であること
日米租税条約(第12条・使用料)により、源泉徴収を0%にしたいこと
アメリカの納税者番号(SSN / ITIN)は持っていないこと
送るとすぐ自動応答が返り、8桁のケース番号が付きます。以後はこのメールへの返信でやりとりします。
差出人 iTunes Finance(iTSPayments@apple.com)
件名 Ack Tax - Tax information submissions (Team ID: ○○○○); Case-ID: ○○○○○○○○
本文 Please include the line below in follow-up emails for this request. Case-ID: ○○○○○○○○
Thank you for contacting Apple Media Services Finance Support. Your request has been received and allocated.
本文の1行目に Case-ID の行を必ず入れてください。 ここから返事まで14日かかりました。米国の営業日で9日です。
手順7 画面のフォームと口座を登録して、契約を有効にする
7月3日、Finance から返事が来ました。ここがこの手続きの核心です。
差出人 iTunes Finance(iTSPayments@apple.com)
本文 You will have to complete the form you see and the banking setup to activate the agreement. After activation, you can provide a tax form correction.
「画面に出ているフォームと口座の登録を済ませて契約を有効にしてください。有効になったあとで、税務フォームの訂正を出せます」。つまり、法人用のフォームをいったん出すのが正規のルートです。 個人用を先に出して法人用を回避する道はありません。

口座の登録も同じ画面の Bank Accounts から行います。日本の口座で入れる項目はこれだけです。

7月4日、法人用フォームの提出と口座の登録を済ませ、無料アプリと有料アプリの契約が両方とも有効になりました。
手順8 個人用 W-8BEN を作って提出する
同じメールに、訂正の手順が書かれていました。ここは1つでも外すと受け付けられません。
・Tax details will NOT be updated if the address you provide on your updated form does not match your developer program legal entity address.
・NAME AND ADDRESS UPDATES must be reflected in your Connect account prior to submitting an updated US tax form. If you submit a tax form to update your address it will be rejected.
・NAME YOUR TAX FORM FILE THE EIGHT (8) DIGIT CASE ID NUMBER THAT APPEARS IN THE SUBJECT LINE OF THIS EMAIL.
・WE ARE UNABLE TO ACCEPT FORMS THAT ARE NOT SIGNED IN THE SIGNATURE FIELD.
・After clicking on the link above, drag your updated tax form into the box. Next, click UPLOAD, and RESPOND TO THIS EMAIL so that we can retrieve your submission. If you do not respond to this email, we will be unable to make the tax form update on your account.
手順にすると6つです。
フォームは IRS のサイトから自分でダウンロードする。Apple は送ってきません。個人用は Form W-8BEN(2021年10月版)です
記入して、署名欄に手で署名する。署名が無いものは受け付けられません
ファイル名を8桁のケース番号だけにする(例:35023953.pdf)
Finance のメール本文にある「W-8 Form: Form W-8 Submission」のリンクを開き、そこへドラッグして UPLOAD を押す
そのメールに返信する。 返信しないと取りに行ってもらえません
住所は開発者アカウントに登録してある住所と完全に一致させる。住所を変えたいなら、フォームではなく先にアカウント側で直す
記入内容は、この記事の最後に見本を置いておきます。返信の本文には、フォームの要点を書き写しておくと確認が早くなります。私が7月4日に送ったのはこれです。
Case-ID: ○○○○○○○○
Thank you for your guidance. Following your instructions, I have completed the on-screen tax form (U.S. Substitute Form W-8BEN-E) and the banking setup in App Store Connect, and both my Free Apps and Paid Apps agreements are now active.
As advised, I am now providing a tax form correction. I have uploaded my completed and hand-signed IRS Form W-8BEN (for individuals) via the "W-8 Form" submission link. The file is named with the 8-digit case ID, and I entered the case ID in the file description field.
- Beneficial owner: (氏名) (individual), resident of Japan
- Treaty claim: Article 12 (Royalties), 0% rate of withholding, under the Japan-U.S. income tax treaty
- No U.S. TIN; FTIN not legally required (box 6b checked)
手順9 反映の連絡を待つ(13日待ち)
ここで1つ知っておくことがあります。同じメールの最後に、こう書かれていました。
BE ADVISED: Tax form updates are not reflected in your Connect account. The details you view are static and do not reflect name, address, or field changes made in our back-end system.
App Store Connect の税務ページは、最初に入力した内容を表示し続けます。訂正が通っても、画面は法人用のまま変わりません。画面を見て「まだ反映されていない」と判断しないでください。 確かめられるのはメールの返事だけです。
7月17日、返事が来ました。13日、米国の営業日で9日です。
差出人 iTunes Finance(iTSPayments@apple.com)/署名は Tier 2 - Vendor Tax Compliance, Vendor Tax, Apple Media Services
本文 I have updated your tax information to match your W-8. Please note, you will not see these updates within iTunes Connect as the tax info page is static and will always display what you originally entered.
契約・口座・税務の3つがそろいました。D-U-N-S 番号を申請した日から44日目です。これで手続きは完了です。 あとはアプリを審査に出せば、有料で配信できます。
最短でどれくらいかかるか
こちらの返事が遅れた分を全部詰めると、最短はこうなります。相手が毎回、翌営業日に返してくる前提です。
D-U-N-S 番号の申請から発行まで 6日(発行元の処理。こちらからは縮められない)
組織アカウントへの移行(往復6回・手順2〜4) 6日
有料アプリの契約に同意し、財務チームへ問い合わせる 同じ日
財務チームの1往復目(手順6) 13日(米国の営業日で9日)
画面のフォーム・口座・個人用 W-8BEN を出す(手順7〜8) 同じ日
財務チームの2往復目(手順9) 13日(米国の営業日で9日)
合計 38日
全部その日のうちに返しても、5週間半かかります。 38日のうち32日は相手の処理を待つ時間で、こちらの努力では1日も縮まりません。Apple の案内にある「10営業日ほど」は、私の場合2回とも9営業日でした。待ち時間は正確に見積もれます。
私の実測は44日で、最短より6日多くかかりました。1マス1日で並べると、こうなります。

自分が手を動かした日は7日、相手の処理を待った日が33日、着手が遅れた日が4日です。
裏を返すと、アプリの完成を待ってから始めると、この38日がまるごと公開の遅れになります。 有料で出すと決めているなら、コードを書いている間に始めてしまうのがいちばん効きます。
届いたメールの一覧
6/3 D&B(donotreply@iresearch.dnb.com)「Inquiry Received - Update for (屋号)」=D-U-N-S の申請受付
6/9 D&B(donotreply@iresearch.dnb.com)「Resolved Inquiry」=D-U-N-S 番号の発行
6/9 Apple Developer(noreply-appledev@email.apple.com)「Apple Duns Update」
6/12 Apple Support(jdevprog@apple.com)「Re: [ケース番号] Apple Developer Support - メンバーシップとアカウント」
6/17 Apple Developer(noreply-appledev@email.apple.com)「登録に関する最新情報:ご対応のお願い」
6/17 Apple Developer(noreply-appledev@email.apple.com)「プログラムへの登録申請を受理いたしました」
6/18 Apple Developer(noreply-appledev@email.apple.com)「お客様の書類を受領いたしました」
6/18 Apple Developer(noreply-appledev@email.apple.com)「Apple Developer Programの登録手続きを完了してください。」
6/19 Apple Developer(developer@email.apple.com)「Agreement signed: Apple Developer Program License Agreement」
6/19 Apple Developer(noreply-appledev@email.apple.com)「Apple Developer Programのメンバーシップが組織に割り当てられました」
6/19 App Store Connect(do_not_reply@email.apple.com)「You've accepted the Paid Applications Agreement.」
6/19 iTunes Finance(iTSPayments@apple.com)「Ack Tax - Tax information submissions; Case-ID: ○○○○○○○○」
7/3 iTunes Finance(iTSPayments@apple.com)「Re: Tax -(画面のフォームと口座で契約を有効にせよ、という指示)」
7/17 iTunes Finance(iTSPayments@apple.com)「Re: Tax -(個人用 W-8BEN への訂正が完了、という連絡)」
こちらから送ったのは、日本のサポートへの返信が6通、財務チームへの問い合わせと返信が2通、書類のアップロードが1回、税務フォームのアップロードが1回です。
提出する書類の記入見本
税務フォームの記入内容です。値はすべて架空のものに置き換えてあります。提出後は App Store Connect からは直せません(直すには手順8のやり方で Finance に出し直します)。記入する前に、フォームの上部にある Instructions を必ず読んでください。

在籍を示す書類は、書式の指定がありません。個人事業主が自分で用意する場合に入れておく項目を並べました。

日本語だけの書面でも通りますが、英語を併記しておくと確認が早くなります。税務の最終的な判断は税理士に確認してください。
余談:2か月後、最初の入金が振込失敗😫
手続きはこれで終わりだと思っていました。実際、アプリは有料で公開でき、翌月には売上レポートも出ました。
件名 Welcome to the App Store(審査通過の通知)
件名 Financial Reports are now available for July 2026.
そして初回の支払いが実行された翌日、こういうメールが届きました。
差出人 App Store Connect(no_reply@email.apple.com)
件名 Payment Returned
本文 Your payment was returned by your bank. Payment could not be processed because your bank is not recognized by the associated national bank code.
Payments cannot be made to you until you resolve this issue.
本文には Apple 側の支払参照番号、銀行名と口座の下4桁、支払日が載っていました。登録したのは信用金庫の口座です。金融機関コードから銀行を特定できず、振込が返ってきました。直すまで、以後の入金も止まります。
契約が有効になったことと、実際にお金が届くことは別でした。 口座の欄が埋まっていて契約が有効でも、最初の1回が着金するまでは確かめたことになりません。ここは私もまだ対応中です。進捗あり次第更新します。
この記事の位置づけ
ここに書いたのは、私が2026年6月から7月にかけて実際に行った手続きの記録です。届いたメールと、こちらが送った内容と、かかった日数をそのまま並べました。
法律や税務の解釈を断定するものではありませんし、どなたかの手続きを代理・代行するものでもありません。 Apple の画面も制度も変わりますし、正しい書き方はその人の事情で変わります。税務の判断は税理士に、書類の作成や提出の代行が必要なときはその資格を持つ人に確認してください。この記事を読んで行った手続きの結果について、一切の責任を負えません。記事を参考に最後はご自身でご判断ください。
チェックリスト
屋号で出すと決めているなら、アプリを作る前に組織アカウントにしておく。あとから移すと契約・口座・税務をやり直すことになる
D-U-N-S の登録名・住所と、Apple に入れる情報を一字一句そろえる
「この組織が法人であることを確認できませんでした」が出たら、粘らずサポートへ
在籍を示す書類を先に用意する。出せないなら理由の説明を用意する
有料アプリの契約は、同意した日ではなく口座と税務がそろった日に有効になる
税務は米国 Apple の財務チームへ。英語のみ、返事は10営業日
法人用のフォームで契約を有効にしてから、個人用で訂正する
ケース番号は毎回1行目に入れる
署名は手で書く。ファイル名は8桁のケース番号だけ
住所は開発者アカウントの登録住所と完全一致。住所変更はフォームでやらない
アップロードしたら、必ずそのメールに返信する
税務ページの表示は変わらない。画面で確認しようとしない
口座は、最初の1回が着金するまで終わっていない
これまでここまでまとまった記事はなかったと思います。「役に立ったよ!」という方は有料部分の購入いただけるとうれしいです❤️
有料部分には
米国 Apple の財務チームへ送る英語の文面5本(最初の問い合わせ・訂正の提出・催促・住所不一致で却下されたとき・入金が返ってきたとき)
在籍を示す書類の雛形(ワード)
が置かれています。
ここから先:そのまま貼って使える英語の文面と、書類の雛形
財務チームへの最初の問い合わせ
財務チームへの最初の問い合わせ
訂正フォームをアップロードしたあとの返信
返事が来ないときの催促
住所が合わないと言われて却下されたときの返信
入金が銀行から返されたときの問い合わせ
在籍を示す書類の雛形
ここから先は
¥ 300
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?
