「戻れなくなる前に。」第4章【それでも前に進む】①
小さな撤退は、前進の一部かもしれない
「戻ってしまった」と思っていた
せっかく進んできたのに。
ここまで積み重ねてきたのに。
また振り出しに戻ってしまった。
そんなふうに感じたことがあります。
仕事を変えたとき。
挑戦をやめたとき。
一度決めたことを見直したとき。
休むことを選んだとき。
「前に進めなかった。」
「後退してしまった。」
そんな気持ちになることもありました。
でも、本当にそうだったのでしょうか。
前に進むだけが前進ではない
私たちは、
前進という言葉に対して、
まっすぐ進み続ける姿を思い浮かべます。
立ち止まらないこと。
迷わないこと。
戻らないこと。
途中で方向を変えないこと。
でも実際の人生は、
そんなに一直線ではありません。
少し立ち止まる。
やり方を変える。
荷物を下ろす。
休む。
引き返す。
そんな時間を挟みながら、
また歩き出していくことがあります。
前に進むとは、止まらないことではなく、自分に合った形で歩き続けることなのかもしれません。
撤退は、諦めとは違う
「撤退」という言葉には、
どこか負けたような響きがあります。
逃げた。
諦めた。
失敗した。
そんなイメージです。
でも、
本来の撤退とは、
失うことを最小限にしながら、
次の選択肢を残すための判断でもあります。
無理を続けて壊れてしまう前に。
大切なものを失ってしまう前に。
一度、体勢を整える。
小さな撤退は、これからも歩いていくための準備なのかもしれません。
それは、
未来を諦めることではなく、
未来を残すための選択でもあるのです。
遠回りだから見える景色もある
振り返ってみると、
「思い描いていた通りにはならなかった。」
という経験は少なくありません。
でも、
回り道をしたから出会えた人。
立ち止まったから気づけたこと。
離れたからわかった大切さ。
引き返したから守れたもの。
そんなものも、確かに存在します。
遠回りには、遠回りにしか見えない景色があります。
一直線では辿り着けなかった場所へ、
結果として辿り着くこともあるのです。
今日できる、小さな一歩
もし今、
「思うように進めていない。」
と感じているなら。
少しだけ、
自分に問いかけてみてください。
本当に後退しているのだろうか。
今は体勢を整えている時間なのかもしれない。
次の一歩を考えている時間なのかもしれない。
休むことで守っているものがあるのかもしれない。
小さな撤退は、前進の反対ではありません。
それは、
これからも歩いていくための前進の一部なのだと思います。
人生は、
思い通りに進まないこともあります。
立ち止まる日もあります。
遠回りをすることもあります。
それでも。
今日の自分なりの一歩を選び続ける。
そんな歩き方も、きっと悪くないのだと思います。
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