「戻れなくなる前に。」第3章【戻る勇気】①
一度決めたことを変えてもいい
「決めたのだから」と思っていた
一度決めたことは、最後まで貫かなければならない。
そんなふうに思っていた時期がありました。
自分で決めたのだから。
途中で変えるのは無責任だから。
迷うくらいなら、最初から決めなければよかった。
そうやって、
決めた後の自分を縛っていた気がします。
でも、人生を重ねるうちに、
少し違う見方をするようになりました。
決めた時には、見えていなかったものがある
どれだけ真剣に考えても、
その時の自分に見えているものには限界があります。
実際にやってみてわかること。
続けてみて初めて気づくこと。
思っていたものと違ったこと。
環境が変わること。
自分自身が変わること。
そんなことは、たくさんあります。
だから、
「当時の判断が間違っていた。」
とは限りません。
その時の自分には、その時なりの理由があった。
ただ、
今の自分には、今だから見えているものがある。
それだけのことなのかもしれません。
変えることは、裏切りではない
決めたことを変えると、
誰かを裏切ったような気持ちになることがあります。
期待してくれた人。
応援してくれた人。
過去の自分。
だから、
「このまま続けた方がいいのではないか。」
と思うこともあります。
でも。
変えることは、過去の自分を否定することではありません。
むしろ、
あの時の自分が精一杯考えて出した答えを尊重した上で、
今の自分が新しい答えを選ぶこと。
それもまた、
誠実な生き方なのだと思います。
「変わった」のではなく、「更新された」
以前は、
「考えが変わった。」
ということに、どこか後ろめたさを感じていました。
でも今は、
「更新された。」
という言葉の方が近い気がしています。
経験を積んだから。
見える景色が変わったから。
大切にしたいものが変わったから。
だから、選択も変わる。
人は、変わることができる。
そして、
変わることは、悪いことではありません。
今の自分なら、どう選ぶだろう
もし今、
「一度決めたのだから。」
という理由だけで苦しくなっていることがあるなら。
少しだけ、自分に問いかけてみてください。
今の自分なら、どう選ぶだろう。
今の自分は、何を大切にしたいだろう。
今の自分は、本当はどうしたいのだろう。
その答えが、
過去の自分と同じでもいい。
違っていてもいい。
一度決めたことを変えることは、弱さではありません。
それは、
今の自分に正直であろうとする勇気なのだと思います。
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